新郎挨拶の感動へのプロローグでもあります。日頃、おちゃらけてしまう新郎も、ここは日頃と違う自分をゲストへアピールし、結婚式という大切な瞬間に誠実に向き合っているところを見せましょう。挙式は、厳かな雰囲気で行われるものですので、どんなキャラクターの新郎でも自然と引き締まった表情になると思います。
普段の新郎の姿を知っているゲストは、きりっとした表情の新郎をみて、より一層感動すること間違いありません。
常に笑顔を絶やさない
結婚式とは、幸せの絶頂を迎えている男女です。自然と、笑顔がこぼれます。遠慮することなく、自然のままに笑顔を振りまいて下さい。ゲストは、そんな笑顔が絶えない新郎新婦を見て、二人の結婚式にきて良かった、新郎新婦が本当に幸せそうで良かったと、心から祝福してくれることでしょう。
結婚式の日、来てくれたゲストの皆さんに新郎新婦ができること。それは、幸せいっぱいの笑顔を見せること。その笑顔で、ゲストの祝福の気持ちに報いることができるのです。いわば、お幸せのお裾分けです。
新婦を気遣う
これは、なかなかできない方も多いのではないでしょうか?一昔前の日本男児ならともかく、近年、レディーファーストが普通になり、常に新婦を気遣う新郎が多く見受けられるようになりました。愛する新婦を気遣う様子を目にしたゲストは、ああ、本当に二人は愛し合っているのだなー、新郎は新婦を本当に大切に思っているのだなーと思い、仲睦まじい二人に心が温かくなるでしょう。それが、新郎挨拶の感動へと繋がるのです。新婦を大切にする気持ちをしっかり行動に出しましょう。
新婦と目を合わてニコッ
あまり、新郎挨拶の感動へと繋がらない気もすると思いますが、これこそ直結します。
人前で目を合わせるなんて、しかもニコッっとなんてと思わず、積極的に新婦に微笑みかけて下さい。結婚式という緊張する場面でも、微笑みかけてくる新郎を新婦は頼もしいと思うでしょう。そして、新婦と目を合わせて微笑み合っている新郎を見て、ゲストは幸せを分けてもらっているような喜びを感じます。これこそ、まさに、結婚式の醍醐味。新郎挨拶の感動へと繋がる瞬間なのです。
新郎挨拶をより感動的にする為のテクニック
結婚式での感動シーンは?新婦の父との入場、指輪の交換、両親との手を繋いでの入退場、新婦の手紙と色々ありますが、二人の結婚式に訪れたゲストに新郎挨拶で感動させたい。そう思う新郎は多いでしょう。ここでは、結婚式での新郎挨拶をより感動的にする為のテクニックをお伝えします。
新郎挨拶の心構え
結婚式当日の新郎は、列席しているゲストの皆さんから、沢山の祝福を受けます。人生で、こんなに一度に祝福の言葉をかけてもらったのは、きっと初めてのことでしょう。そんな幸せの時間を過ごして、新郎は「俺はなんて、幸せ者なんだ」と思うに違いありません。喜びと感動と、感謝の気持ちで胸がいっぱいになることでしょう。
「喜び・感動・感謝」この3つの気持ちが沸き上がってきた結婚式当日の新郎こそが、列席した人々の心に響く挨拶ができるのです。心のない挨拶ほど、味気なくがっかりするものはありません。しかし、心のこもった挨拶は、聴く人の感動を呼びます。結婚式当日の新郎には、人々の感動を呼ぶ要素が十分に備わっているのです。
新郎は、結婚式当日に起こるすべてのことをあるがままに受け止めて下さい。そうすることで、自然と「喜び・感動・感謝」この3つの気持ちが沸き上がってきます。そして、この気持ちこそが、列席した人々の感動を呼ぶ挨拶への原動力となるのです。
新郎挨拶のテクニック
では、具体的に新郎挨拶の際のポイントをご紹介します。
1.大きく深呼吸をする。
2.話す前に、笑顔で会場全体にゆっくりと目をやる。
3.早口にならないように、ゆっくりと落ち着いた声で話し出す。
4.カンペは見ても良いが、カンペばかりに目を落とすことのないように。
4.話している最中は、1点を見ながらではなく、1人1人に語りかけるつもりで。
5.今感じている感情を大切にしながら、「挨拶」ではなく、気持ちを「伝える」。
6.新郎謝辞での挨拶終わりの「ありがとうございました。」は、心を込めて大きな声で。
新郎挨拶を感動的にするには、演出も必要です。上記のテクニックをしっかり実行して、会場を感動の渦に包んで下さい。
ウェルカムスピーチと謝辞の違い
新郎挨拶には、ウェルカムスピーチと謝辞があるのは前述のとおりで、テクニックとしては、上記のようのと同じです。ただ、ウェルカムスピーチは、今から披露宴が始まりますよ、という時に行うというのに大して、同じ挨拶でも謝辞は、披露宴が終わる頃、結婚式の最後に行われます。その性質上、挨拶の内容も違いますので、声のトーンも若干変えることになります。
声について
「声」は、十人十色です。男性でも高い声の人もいれば、低い声の人もいます。「声」は個性ですので、みんな違っててみんな良いのです。しかし、個性であるその「声」をしっかり活用できていないとしたら?残念なことです。新郎挨拶のような、大勢の前で話さなければならない時には、特に「声」の出し方に気をつけなければいけません。
声の出し方
大勢の人の前で話す時と、2~3人の前で話す時では、声の出し方が違います。ここでは、新郎挨拶のように、大勢の人の前で話す時の声の出し方についてご紹介します。
1.足は肩幅ぐらいに広げて、しっかりと立ちます。
2.背筋を伸ばし、肛門を閉めます。
3.喉の奥を広げて声を出します。(扁桃腺辺りに空間を作る感じです)
4.腹式呼吸でお腹から声を出しましょう。
5.会場の一番遠いところにいるゲストに声を届けるイメージで声を出します。
腹式呼吸の仕方
挨拶の前に「皆さん、ちょっと失礼します。」と言って「あー、あ、え、い、う、え、お、あ、お」と発声練習を行うことは難しいので、ここではすぐにお腹から声を出す方法を伝授致します。
1.息を吸ってお腹を膨らませる。
2.声を出す時に、お腹に力を入れる。
これだけです。なーんだ、これだけか、と思うかもしれませんが、これが結構難しいのです。イメージとしては、息を吸ってお腹を膨らませるのは、空気を入れて浮き輪を膨らませるイメージです。声を出す時に、お腹に力を入れるのは、膨らませた浮き輪に力を加えて空気を抜くイメージです。
腹式呼吸の練習
日常生活で、複式呼吸をマスターする簡単な方法があります。
1.仰向けに寝る。
2.上を向いたまま、新聞や本など、好きな活字を大きな声で読む。
「簡単、簡単。」と思うかも知れませんが、これが以外と大変なんです。仰向けで、声を出すこと自体大変なのに、大きな声となると、複式呼吸を使わない限りできません。だから、自然と複式呼吸がマスターできるのです。このようにして、複式呼吸をマスターしていると、いざ大勢の前で挨拶、という時に、お腹から声を出せるようになります。
初回公開日:2017年09月19日
記載されている内容は2017年09月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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