親の死が怖い時に考えておくべきこと
覚悟
親の死が怖い時に考えておくことの1つは覚悟でしょう。大抵の人が自分の親と一緒に小学校、中学校、高校さらには大学と長いこと過ごしてきています。そんなにも長い年月を一緒に過ごした人がある日急にいなくなるのですからそれ相応の覚悟は必要になってくるものです。
いくら覚悟していたとしてもいざいなくなるとやはり悲しみの感情は湧き出てくることでしょう。しかし、それでいいのです。笑いたいときには笑い、泣きたい時には泣く、それが人間なのです。
感謝
親の死が怖い時には感謝するということも考えましょう。親と長いこと一緒に暮らしていると親のありがたみにはなかなか気づきにくいものです。しかし、いざ親の死が目の前に迫ってきたときには無理やりにでも今まで自分がしてもらって嬉しかったこと、当たり前だと思っていたけど実際は当たり前じゃないことなどあらゆる感謝の気持ちを思い出しましょう。
そして思い出すことができたらそれらを全部本人に伝えてあげましょう。親の死はいざそこまで迫っているのです。後から伝えられなくて後悔するぐらいなら多少恥ずかしいという気持ちはあっても伝えるのはとても大切なことです。
現在、親が元気だという人は今一緒にいられることに感謝しながら毎日を過ごしていきましょう。
成長
親の死は自分を成長させることにもつながります。中には今までと考え方がガラッと変わった何て言う人もいるくらいです。
辛いことがあったとき、嬉しいことがあったとき、悲しいことがあったとき、それらを悩むことなく相談したり伝えたりできるのは親という長年一緒に暮らしてきた存在ではないのでしょうか。そんな話をただ聞いてくれたり、アドバイスをくれたり、親という存在が自分にとってどれだけ大きかったのかを親の死を通して感じることで考え方が変わっていきます。
親の死を乗り越える方法
受け入れられない
誰にとっても、親の死なんてそう簡単に受け入れられることではありません。初めは実感さえ湧いてこないでしょう。
そんなときは友達や同僚といった仲間達と無理やりにでもワイワイと楽しんだり、今まで以上に仕事に打ち込んだりしてできるだけ多くの時間を過ごしましょう。親の死などといった辛いことは時間が解決してくれるものです。
それでも、どうしても受け入れられない時は一緒に育ってきた兄弟と一緒に泣きあったり、友達に相談したりして自分の感情をどんどん心の内から出していきましょう。自分の中に溜め込んでいては悲しみが増える一方です。
独身
独身で、兄弟がいなかったりすると親の死を経験した悲しみを心の底から打ち明けられる相手というものはなかなか見つけられないものです。いくら仲がいい友達や同僚相手でもこんな暗い話をしていいのだろうかと悩んでしまい、打ち明けるのはなかなか難しいものです。
そんなときは、カウンセラーなど話を聞く専門家の人に相談してみるといいでしょう。彼らはこれまでに何度も人々の不安や悩みといった話を親身に聞いて人々の心を癒してたスペシャリストです。話しづらいことでも自然と言葉として引き出してくれます。
立ち直れない
どうしても立ち直れないという人に伝えたいことがあります。それは、立ち直れなくてもいいということです。親の死から立ち直れないことなんて悪いことではないですし、立ち直れないことが当然のことだからです。
立ち直るのではなく、親の死とどのように向き合っていくのかということが何よりも大切なことです。小さい頃から親に教えられてきたことはこれから先も、自分の行動に反映されているはずです。つまり自分の中で親は行き続けていると考えてみてはどうでしょうか。多少は心が楽になるでしょう。
ストレス
親の死を経験することで大変なストレスに襲われるのは当然です。今までの自分では考えられなかったような暴飲暴食を繰り返したり、お酒に溺れてしまうなんて人が出てくるのも珍しくありません。しかし、こんな方法でストレスを紛らわすのは亡くなった親も喜んではくれないでしょう。
健全にストレスを解消するためにもスポーツを始めてみてはどうでしょうか。チームスポーツだと仲間もでき、仲間と過ごすうちに自然と悲しみも薄らいできます。亡くなった親も自分の子供の荒れた姿を見るよりも楽しそうな姿を見ているほうが幸せです。
無気力
親の死を経験した後は無気力になり、なにもやる気が起きないということもあるでしょう。そんなときはひたすら休みましょう。無理に活動する必要はありません。何かしらにやる気を見出せるまでひたすら休んで心と体を休めて、いざやる気が出た時にそれまで休んで溜め込んだエネルギーを外に出せばいいのです。
「親の死に目に会えない」の本当の意味
「親の死に目に会えない」という言葉を聞いたことがあるという人はいるのではないでしょうか。この言葉の意味の捉え方は人それぞれですが、大抵の人は親の最後を看どることができなかったり、遺言を聞くことができなかったという意味だと考えています。しかし、「親の死に目に会えない」の本当の意味は別にあったのです。
「親の死に目に会えない」の本当の意味とは、子供である自分が親よりも先に死んでしまうという意味だったのです。よく言われている、子が親より先に死ぬのは最大の親不孝という言葉を言い換えた言葉が「親の死に目に会えない」という言葉の本当の意味なのです。
子は親の死を見届けることでさらに成長し、さらにその成長した姿を自分の子供に見せて成長させるというのが人間がここまで発展できた理由ではないでしょうか。それを途絶えさせることはあまり良いこととは言えないでしょう。
親の死後に必要な手続き
親の死後に必要な手続きはどのようなものがあるのか説明していきます。
1.死亡届
家族や同居人が亡くなった場合、市役所に死亡診断書と一緒に死亡届を提出する必要があります。
2.死体火と埋葬許可申請
火葬を行うためには市町村の許可が必要になります。
3.年金受給停止の手続き
親が年金受給者である場合はその停止手続きを行わなければなりません。
4.介護保険資格喪失届
親が要介護認定を受けていた場合は介護保険資格証を返還する必要があります。
5.住民票の抹消届
死亡届と一緒に住民票の抹消届を提出する必要があります。
6.世帯主の変更届
亡くなった親が世帯主だった場合、世帯主の変更届を提出しなければなりません。
7.遺言書の検認
自筆証書遺言書や秘密証書遺言書が見つかった場合は検認の手続きを行う必要があります。
8.雇用保険受給資格者証の返還
失業手当の受給資格を証明する証を返還しなければなりません。
9.相続放棄
亡くなった親の財産を相続しない場合は相続放棄の手続きをする必要があります。
10.所得税の準確定申告と納税
親が自営業を営んでいた、または2,000万円以上の給与所得があった場合には代わりに申告と納税しなければなりません。
11.相続税の申告と納税
相続放棄をしなかった場合に、親の財産総額が基礎控除範囲を超える場合は申告と納税を行う必要があります。
12.生命保険の請求
生命保険に加入していた場合、死亡保険金が支払われます。
初回公開日:2017年09月12日
記載されている内容は2017年09月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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