恋と愛の違いは何？
「恋」と「愛」は同じようで違うものと言われます。だからこそ、老若男女問わず、いつの時代も恋と愛の違いが議題に上がります。あなたはその違いを明確に言えますか。まず、それぞれの観点から恋と愛の違いを見ていきます。
ホルモンは恋と愛で違う
恋と愛の違いとしてホルモンがありますが、それぞれどんなホルモンが分泌されているのか見ていきましょう。
恋をしている時に分泌されるホルモンは、恋愛ホルモンとも呼ばれるドーパミンです。ドーパミンは聞いた事がある人も多いはずです。興奮状態にさせるドーパミンは身体への負担が大きく、身体はドーパミンの発生を抑えようとします。だいたい2～3年でドーパミンは抑制されるでしょう。その為、恋は2～3年で冷めてしまうのです。
愛は、オキシトシンと呼ばれる愛情ホルモンが分泌されます。愛情ホルモンは、共感する気持ちと信頼する気持ちを促進してくれるホルモンです。信頼し共感する事が出来るので、愛は長続きをするのでしょう。
愛は真心
愛は真心だと言うのはご存知でしょうか。
デジタル大辞泉
真実の心。偽りや飾りのない心。誠意。大辞林
他人のために尽くそうという純粋な気持ち。偽りや飾りのない心。誠意。
ヤフー辞典で「真心」を調べてみると、上記のように書かれています。しかし、愛が真心と言われるのは「愛」の漢字に関係しているのです。「愛」の漢字をよく観察してみましょう。「心」の漢字が使われていますが、どこにありますか。
そうです、真ん中にあります。「真ん中に心」から「真心」となったのです。洒落なのですが、真心の意味を見てみると的を得ていると感じるでしょう。
恋は下心
愛が真心と言うのに対し、恋は下心と言われます。これも、漢字に関係しているのです。「恋」という漢字は「心」が下にあります。だから、恋は下心と言うのです。
デジタル大辞泉
心の奥深く思っていること。心底。本心。大辞林
心の底で、ひそかに考えていること。たくらみ。もくろみ。
ヤフー辞書で下心の意味を調べてみましたが、こちらも的を得ているでしょう。
哲学から見た恋と愛の違い
哲学的観点から、恋と愛の違いを見るとどうなるでしょうか。恋は愛の一種と言われ、「相手の愛情が欲しいと思う気持ち」が恋だと言われます。一方、愛は「自分の愛情を与えたいと思う気持ち」です。愛情を与えたいのか求めたいのかで、恋と愛は違ってくるのでしょう。
心理学から見た恋と愛の違い
心理学における恋と愛の違いは、相手に対して条件をつけるのかつけないのかです。「あの人は背が高くてカッコイイから好き」という気持ちは条件がついているので恋です。「あの人だから好き」という気持ちは愛になります。
恋は自分の幸せを望むもので、愛は2人の幸せを望むものです。恋は自分の幸せを求めているので、相手に対して条件をつけてしまうのでしょう。
夫婦の間にあるのは愛
夫婦の間にあるのは、恋でしょうか、それとも愛でしょうか。ホルモンや哲学、心理学的立場から恋と愛の違いを見てきましたが、夫婦に当てはめてみると「愛」が当てはまります。最初は、恋から始まった結婚生活も時間と共に愛へ変わっていくのです。
しかし、お見合いで結婚したカップルの方が恋愛結婚したカップルよりも離婚率が低いというデータがあります。恋愛結婚の場合、恋が愛へ変わっていかないと離婚に繋がってしまうんです。恋は2～3年で冷めてしまうから、相手と一緒にいることが苦痛となるのでしょう。お見合い結婚だと2人の間には、恋という感情が存在していないので長続きするんです。
家族の間にあるのも愛
家族間においては、恋は存在しないでしょう。子供の為や親の為に何かしてあげたいなど、相手の幸せを望む気持ちが強いはずです。家族の間には愛があるからこそ、困った時に頼れるのは家族しかいないと思うのでしょう。
恋愛の言葉集
恋と愛の違いが分かったところで、恋愛に関する名言なども見ていきましょう。
偉人たちの残した名言
愛に関する名言で忘れてならないのは、イエスキリストの言葉でしょう。神であるキリストは人類全てに愛を教えました。新約聖書には、「何よりもまず、心を込めて愛し合いなさい」と書かれています。
「若きウェルテル」でお馴染みのゲーテが残した名言はこちら。「恋する人の欠点を長所と見ない人には、恋愛は出来ない」。
永六輔の残した名言はシンプルながら、とても分かりやすいでしょう。「人間は愛しているか、愛されているか、どっちかでないと辛いね」。
初回公開日：2017年09月14日
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