お酒が弱い人の特徴と対処法
お酒が強いか弱いかは遺伝による影響が最も大きく関係します。また、お酒が弱いことをコンプレックスに感じている人もいるでしょう。男女別にお酒が弱い人についてご紹介します。
お酒が弱い女性
女性は、男性に比べてお酒が弱い人が多いです。肝臓の大きさは体格に比例します。そのため、女性の肝臓の大きさは男性の3分の2ほどと言われています。また、基礎代謝も筋肉量に比例するため、男性に比べて筋肉量が少ない女性は一般的にお酒が弱い人が多くなります。
女性の特権ではありますが、お酒の弱い人は顔を赤らめてトロンとしている姿を可愛いと感じる男性は多いです。お酒が弱くて飲み会などが辛い人は、あまりコンプレックスに感じず女性の特権を活かしても良いでしょう。
お酒が弱い男性
お酒が強い、弱いの主な要因は遺伝です。アルコールを肝臓でアセトアルデヒドに分解した後、無害な酵素に変えます。その働きが日本人は遺伝的に弱い人も多いですし、全くお酒を受け付けない人もいます。
お酒に強くなろうとしても遺伝と体質が主要因ですので、努力で飲めるようになることはないと言っても過言ではありません。男性は、お酒に強くありたいと感じる方も多いでしょうが、お酒が弱い女性やあまり好きではない女性からは、一緒に食事をするときも気を使わなくてすむと良いイメージを持っている方もたくさんいます。
お酒が強い・弱いの基準
お酒が強い・弱いの基準は、何パーセントのお酒を何杯飲めるかというものではかることはできません。それぞれの主観で強い・弱いと言われているだけにすぎず、単にたくさんの量を長い時間飲み続けられるからと言って、自分のキャパシティを過信してお酒に飲まれて周りに迷惑をかけては元も子もありません。
お酒と上手に付き合い周りに気を利かせながら楽しめる人こそ、お酒が強い人と言えるでしょう。
お酒の強さを調べる方法
お酒の耐性を調べる有名な方法にパッチテストがあります。健康診断などで同時にされることがあります。やり方としては、パッチテープに消毒用のアルコールを染み込ませ、上腕の皮膚などに張ります。
7分後皮膚の色をチェックし赤くなっていれば、アルコール非活性型で全く飲めない体質です。赤くなければまたパッチテープを張り、10分後に見たときに赤くなっていれば、お酒に弱い体質です。赤くなければ強い体質でしょう。パッチテスト以外にも、ご自身でできるチェック診断方法がありますのでぜひ試してください。
チェック診断
お酒に弱いか、強いかは自覚症状だけでは正しく測ることはできません。しかし、自分がお酒に弱いのか、楽しくモラルのあるお酒との付き合いができているかチェックすることは可能です。自分の行動を振返りチェックしてみましょう。
あなたは、お酒を飲むと顔が赤くなりますか。体、全体まで赤くなってしまいますか。翌日、二日酔いの症状は出やすいですか。翌日まで口臭がアルコール臭くはないですか。そういった症状の出やすい方は、お酒に弱いタイプの方が多いです。アルコール活性酵素が少なく翌日まで続く人は、体内にアルコールが残りやすく分解スピードが遅い人でしょう。
また、お酒を飲んだ後、記憶はしっかりしていますか。お酒を強要してはいませんか。一気飲みなどはしていませんか。あなたがもし、自分はお酒に強いと感じていてもそういったことに覚えがあるならば気を付けなくてはなりません。
お酒の弱い人に強要することはしてはいけませんし、お酒が強くても一気飲みなどは急性アルコール中毒の危険性が弱い人でなくても十分にあります。お酒との付き合い方を見直すきっかけにしてください。
お酒に弱い人が酔った時の症状
赤くなる
赤くなる理由としては、やはりアセトアルデヒドとの関係があります。アルコールには、血流を良くする作用が含まれています。また、アセトアルデヒドには血管を膨張させる機能があり、顔の毛細血管などが膨張することによって顔全体を中心に赤くなります。
個人差はありますが、顔だけでなく体全体が赤くなってしまう方もいらっしゃいます。一般的に顔が赤くなりやすい人は、アセトアルデヒド活性酵素が少ないといわれていますが、顔に出てもお酒に強い人、反対に赤くならなくてもお酒が弱い人もいます。必ずしもお酒の強さと対応しておるわけではないので注意が必要です。
吐く
お酒が弱いため、少しでも飲むと吐き気がしてしまうのは飲み会も楽しめませんし、苦しい思いもしてしまいます。では、なぜ吐いてしまうのでしょうか。アルコールには有害なアセトアルデヒドが含まれていますが、これには嘔吐中枢の刺激の作用もあります。アルコールの分解酵素が少ない、またはない人はこの作用により吐き気がしてしまいます。
お酒が強いという方もご自身のキャパシティを超えると、吐き気がしてしまうという方もいるでしょう。これは、分解酵素の働きが追い付かず、アセトアルデヒドが体内に残ってしまうため吐いてしまいます。体調が優れない場合でも飲める量を把握しておくと、吐くまで飲んでしまうことはなくなるでしょう。
頭痛
お酒を飲んですぐに来る頭痛の場合は、脱水症状が主な原因とされています。アルコールは、主に肝臓で処理されますが、その際に水分が必要であることと利尿作用が働くことが脱水症状になる主な原因です。水を飲むことで症状が軽くなるでしょう。
二日酔いにあってしまった際に来る頭痛においては、体内にアルコールが残っていることで体内に循環してしまい血管が拡張することによって起こります。脳の毛細血管なども膨張するため、その周辺が圧迫されることで頭痛が起こります。こういった際も、水を飲み肝臓の働きや利尿作用を促すことが必要になります。
お酒が弱い人に飲酒前の対策
ヘパリーゼ
初回公開日:2017年11月06日
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