回りくどい人の特徴｜心理/話し方/メール・改善方法・付き合い方

人にはそれぞれ自分だけの話し方があります。プロとして人前で話すことに慣れている人は問題ないでしょうが、普通の人は自分が相手に伝えたいことをどれだけ伝えられているかわかりません。自分が普通に話しているつもりでも非常に回りくどい言い方になってしまっています。この人の話し方は回りくどいなと感じることはありませんか。人の話し方は客観的に判断できても自分がどう見られているかはわかりません。回りくどい人の特徴について考えてみましょう。

回りくどい話し方をする人の心理状態はどうでしょうか。誰でも緊急対応であれば冷静に話すことはできませんが、特段あわてる必要もない時でも話し方が回りくどくなってしまうでしょう。相手に何を伝えようとしているのかを自分の中で整理できていないことが原因です。

また、話すべきこととは違ったことが頭の中にあり、そのことを考えてしまっている場合もあるでしょう。階段を上がるように一つずつ丁寧に説明しているつもりでも、実はどうでもいいことを詳しく話しているだけです。誰にでもわかっている内容を何度も繰り返しています。

話し方にも特徴があります。一言で言えば結論が見えないことです。一番いい話し方は結論を先に述べて、その補足を少しだけします。それに対して質問があれば応えればいいだけです。回りくどい話し方とはその逆だと考えればいいでしょう。

質問されたことに対する結論は言わずに周辺の説明から始まります。その説明がだんだんとずれてきて、本来の質問が何だったのか忘れてしまうこともあるでしょう。

聞いている方にとっては、この人は何を話しているのだろうかと感じてしまいます。回りくどい話し方を自分がしているかを確認するためには、どのタイミングで結論を言っているかを意識することです。結論を言うために別のことを説明しなければならないと思うのであれば、それは間違いなく回りくどい話し方になります。

話し方と同じでメールの文章も回りくどい人が少なくありません。だらだらと文章をつないで、この人は何を言いたいのだろうかと感じてしまいます。特に仕事のメールであれば回りくどいことは大きな欠点となります。

明確に結論を述べて、その後に詳細を説明しても何の問題もありません。詳しく知りたい人は詳細の説明を読むでしょうし、説明が不要なら読まないだけです。その判断は受信者にゆだねるべきです。

回りくどい話し方をする人と一緒にいるだけで疲れると感じる人が少なくありません。話し始めたら要点が見えなくて、いつまで経っても終わらない人です。そのためにうざい人と言うレッテルを貼られてしまいます。何か口を開こうとすると周りの人が避けてしまうでしょう。もちろん、会議などの席上でそのような話し方をすると上司や周りから注意されることでしょう。

ただ、当人の自覚がなければ決して改善することはありませんから、指摘されたことを謙虚に受け止めて、自分なりに努力しなければなりません。相手が自分の話を聞いてくれていると感じるならいい話し方となっています。

回りくどい話し方をすると周りから指摘されているのであれば、早めに改善することをします。それではどのようなことで改善できるのでしょうか。その方法を紹介します。ここで重要なこととして自分は回りくどい話し方をしているつもりはないことです。

自分を客観的に見ることは難しいですが、話し方は自分の耳で聞こえてはいますが頭には入ってきません。したがって、録音してみなければわかりません。何度も録音する必要はなく、実際に自分が話している言葉を聞いてみればすぐにわかるでしょう。

回りくどくない話し方の基本は結論を先に言うことです。イエスかノーと言ってしまえば終わる場合もあるでしょう。それだけでは不十分だと感じる時にそこに至る部分を説明します。頭の中に文章をイメージしましょう。結論があり、その説明のための見出しが箇条書きにされています。そして、それぞれの見出しに対応した詳細な文章が書かれています。

口に出すのは結論、それから見出し部分、それでもまだ話すべきだと判断される時に詳細部分となります。これが頭の中に入っている人は決して回りくどい話し方になりません。

どうしても回りくどい話し方をする人の癖は簡単には治りません。自分の周りにいるとして、その人とうまく付き合っていかなければなりません。相手との関係によって対応の仕方を変えなければなりません。自分の聞き方や話し方が悪かったと評価されてしまうこともありますし、肝心な部分を聞き逃してしまうこともあります。

上司が回りくどい話し方をする場合、仕事としてやるべきこととやってはいけないことを自分なりに判断することが重要です。つまり、あなたが質問したことへの回答、上司が伝えたいことなどを総合的に判断します。

もちろん、上司が指示していないことを勝手にやることはできませんから、都度確認をしてください。また、イエスかノーで答えられるような質問に限定します。「これとこれはどちらにすればいいでしょうか?」と聞いてもいいですが、「どうすればいいでしょうか?」と言う質問は悪い例と言えるでしょう。

彼氏や彼女が回りくどい話し方をする場合、自分に何かを伝えたいのだと好意的にとらえることです。話の腰を折って、あなたが結論を聞きだすことはできるでしょうが、回りくどい話し方を楽しみにしてみてください。もちろん、すぐに結論を出さなければならないような重要な件であれば別です。結論など何もない二人だけの会話を楽しんでみてください。自分がストレスを感じないようにすることがポイントです。

営業に来た人が回りくどい話し方をする場合はこちらも仕事の一部として対応しなければなりません。つまり、結論を言わないなら話を聞くつもりがないことを明確に相手に伝えます。仕事でいろいろな人と話をする営業マンはだんだんと話が上手になっていきます。回りくどい話し方をする営業マンはビジネスとしていい成績を修められるわけはありません。

ただ、営業戦術としてわざと別の話に持って行こうとしているのであれば、状況は違ってきます。不要な商品を買ってしまうことのないように気をつけなければなりません。

子供の頃は自分で話をうまく切り分けることができません。回りくどい話し方になるのは避けられないと考えてください。子供が一生懸命話そうとしている時に先回りして結論を導き出してしまうと子供は話すチャンスを失ってしまいます。

子供にとっては回りくどい話し方も周りの人との重要なコミュニケーション方法の一つです。子供の時の話し方がおとなになっても続くと考えなくてもいいでしょう。話をすることでいろいろなことを学び、結論を先に言うことの意味をしっかりと理解してくれます。