感情論のみでしか論ぜない人は「幼稚性」を持っているという性質もあります。つまり「わがまま」で「自己中心的」な特徴があります。
社会で揉まれた経験があれば、「角が取れて丸くなる」傾向がありますが、その経験がない場合、自ずと角張ったままの性格です。
周囲の先輩や上司に「叱られた経験」がなく「幼少時からチヤホヤされて育った」ケースが非常に多いです。つまり、自分が全ての主導権を握らないと気が済まない性格です。こういった性格のまま成人すると、周囲へ悪影響を及ぼす可能性も出てきます。
<叱ることも教育>
褒めて教育をするパターンが多いですが、それが「正解」とならないケースも存在しています。人間は、他者に叱られた時、心から喜ぶ人はいません。ですが、「自分に叱られるだけの理由があった」という考え方ができれば、それは学びや教育となります。
「因果応報」というように、厳しい環境で育った草木はどのような状況でも成長しますが、温もりの中で育つ草木は、寒い場所で生きることができません。つまり、人間にも同じような考え方が当てはまる場面があるでしょう。
家族でも感情が出るの?
家族同士間でも、時として卑劣な感情論となる場合があります。やはり、家族とはいえ、100%同じ考え方の人間はいませんので、「すれ違った気持ち」を持ちながら、人生という生活を共にしてストレスを蓄積してしまう家族も存在します。
永い時間、同じ家の中で暮らせば、それぞれの感情がぶつかり合うことも多々あるでしょう。血の繋がった人間同士でも、お互いの主義主張は少なからずあります。ですが、その主張を常に剥き出して生活を営める家族は多くありません。
<家族は助け合いのできる素敵な仲間同士>
家族は、どれだけ親しい間柄の友人でも垣根を超えられない一体感があります。つまり、考え方は異なっても、「血の繋がっている数少ない仲間である」ということが言えるでしょう。
「10」の感情論で話す人の特徴
感情論で話す人の特徴を、「10」の例にして述べて参ります。
①「個人的欲求」を爆発させる
②「状況判断」ができない
③ストレス過多
④落ち着いた心が持てていない
⑤思いどおりにいかずにイライラする
⑥相手を見下す思想が強い
⑦自分だけが正しいと思い込む
⑧我慢をし続けていたストレスが爆発する
⑨価値観を共有できる人がいない
⑩人生を楽しめていない
以上のような「10」の特徴を持つ人が「感情論」で話す人です。つまり、「自分の考え方が絶対に間違っていない」という独りよがりの思い込みが激しく、その気持ちの行き場を失い、「感情論として言葉にして発してしまう」ということです。
「感情論で話す人」はどうやって対処すればいいの?
感情論で話す人を「どうやって対処すれば良いのか」をご説明いたします。
●「自分の理論だけが正しいわけではない」ことを諭す
●冷静な視点で論点を述べる
●感情論になった経緯を伺う
●正しい道筋へのアドバイスをする
●立場を変えて考えることを教える
以上の対処法が最善です。感情論で話す人は周囲が見えていません。そのため、独りよがりの感情で会話をする傾向があります。
客観的・冷静な目線で「感情が高ぶった経緯」を伺い、適切な指示を述べましょう。理路整然とした話をしたり、しっかりと思想の矛先を修正していけば、相手の高ぶった感情も収まります。
礼節を忘れてはいけない
人間は、多種多様な性格がありますので、色々な対処を試みても改善されないケースが多々存在します。その場合、「骨折り損のくたびれ儲け」というように、尽力した労力や時間は、逆に大きなストレスとも成り兼ねません。
感情論でしか対話ができない人は、「礼節をわきまえていない」というケースが非常に多く存在しています。「親しき中にも礼儀あり」という言葉のように、礼儀の大切さを説きましょう。
「人は自分を映し出す鏡」ということもありますので、こちらが頭を下げれば、相手も頭を下げます。反対に、こちらが感情を剥き出しにすれば、相手も感情を剥き出しにします。
「尊敬できる人の話し方」を見習うことも社会勉強となります。ぜひ、素敵な話し方をする人を見付けて学んでみましょう。
「間」って大事なの?
相手の感情論にいつも付き合わされてしまうと、反対に自分がストレスを感じて、いずれは心身を疲弊してしまうでしょう。中には、いくら頑張って対応をしても「結果が改善しないケース」もあるでしょう。そのような場合、どうすればその状況から脱することができるでしょうか。
最終的な方法としては、「間を取る」という方法があります。人と人は「縁」で繋がりますが、嬉しいご縁もあれば、そうでないものもあります。縁が繋がったは良いものの、その継続の仕方に問題が生じたり、感情論となったりする中で、暴力事件が起きているのも事実です。
<距離間を保つことが肝要>
小さな論争から始まり、やがて暴力にまで及んでしまうと、お互いの信頼性・修復は困難です。悲惨な事件が起きないためにも、「間を取る」ということも必要です。
日本には、約1億3,000万もの人々が存在しますので、色々な考え方を持った人々が共存しています。感情論ばかりの相手から離れ、ストレスの中枢から抜け出せたケースは、いつの時代でも非常に多く存在します。
「負の感情」は忘れられる
個々の人生の中で、皆に同じ時間が与えられています。人類は皆同じく「1日・24時間」あります。その時間を有効に使うことで、感情を収めることも可能です。しっかりと働き、休んでいれば、偏屈な感情は忘れてしまうでしょう。
<人生は目的意識が肝要です>
感情が高ぶってしまう人は、人生の中に「楽しさ」を見出せていないケースが非常に多いです。楽しみ方法は無限にあります。どんなことにでも「人生の楽しみ」を見出して、それに没頭してみましょう。負の感情を忘却できるのも、人間が持つ素晴らしい能力です。
「感情論」の対義語とは?
感情論という言葉や内容は、おおむねご理解いただけたことでしょう。では、「感情論の対義語」には、どのような言葉があるでしょうか。
「理性」や「知性」、または、「論理的」や「道理的」といった言葉が反対の意味を持つ言葉です。
つまり、感情論とは、時として「混沌」とした意味合いのある内容と言えるでしょう。「理知的な話し方をする人」には魅力を感じても、反面の「感情的な話し方をする人」へは魅力を感じ難いでしょう。
「紳士・淑女」とはどういう人?
「落ち着いた心」で判断して対話できることが「紳士」や「淑女」という人々です。誰しも、品格を持ち、道理的に言動をしていれば、「紳士・淑女」という好印象を持たれますので、周囲からも一目置かれる存在となるでしょう。
つまり、「感情を剥き出し」にして話す人とは正反対で、「広い心を兼ね備えた人物」を差します。感情を前面に表出する人に「素敵な魅力」を感じるケースは多くありません。
色々な経験を経て、「多様な考え方を身に付けられる」ということも人生の中で「素敵」で「豊か」なことです。
相性が合えば許せるの?
多岐にわたり、内容を掘り下げてご紹介いたしましたが、ひとくちに「感情論」と言えど、その捉え方も人それぞれです。たとえば、「おとなしくて、どのようなことを考えているか分からない性格」よりも「ハッキリと物事を言う性格」に好感を持つ人もいます。つまり、人には「相性」があり、それにも「良し悪しがある」ということが言えるでしょう。
たとえば、衣類で「赤色」のみが好きな人もいれば「白色」ばかりを好む人もいます。この場合、どちらが正解や不正解ということではなく、「個々の相性や好み」というごく自然な現象です。つまり、相性が合えば何事も成立します。
適正な判断能力とは?
初回公開日:2017年11月19日
記載されている内容は2017年11月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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