夜の仕事から学ぶ会話のコツとは?
夜のお仕事は、初対面の会話力が強く求められます。一度の出会いから数時間の間にどれだけ相手を夢中にすることができるかどうかで、次回の来店へ繋がる可能性があります。それは、自分の指名本数や給料にも直結していくでしょう。
会話力で生活をしていると言っても過言ではない、夜のお仕事をされている方々の会話にはどのようなコツが隠されているのでしょうか。細かい職種別にコツをご紹介していきます。
ホステス
同じ席につき1対1でお客様と会話する機会の多いホステスさんは、その近い距離までもを武器にさまざまな会話術を駆使しています。30分程でチェンジとなり各席を渡り歩くことになるホステスさんは、その30分で場内指名をいただけるか、もしくは次回の本指名へと繋げることができるかが決まります。
短い時間の中で相手との会話を楽しむコツは、年齢層により振る舞い・話し方・話題を変えることです。
年齢層別の会話のコツ
・年が近いもしくは若い世代には、友人のようなフランクさで。
・30代は、若さをアピールされている方は若さやファッションを褒める。おじさんらしい方にはおじさん臭さをネタに少し気さくに。
・40代は、「○○さんだけ」と、会話の節々に特別に頼りにしていることを強調する。
・50代以上や独身の方は、とにかく優しく。自尊心を傷付けないよう笑顔で聞き役に。
ホスト
女性を相手にするホストで働くキャストの方々は、女性を褒める会話が上手いのが特徴です。
女性を褒める会話のコツ
単純に「そのバッグ可愛いね」と言うと、バッグのみを褒めているように聞こえます。「○○さんにとても似合うね」とひと言付け加えることで、バッグではなくそれを持つあなたが可愛いのだと伝わります。
「○○さんって綺麗だね」と言われるよりも「どうやったらそんなに綺麗になれるの」という風に、直接的に言うと何だか嘘っぽい安い言葉に聞こえてしまう会話も少し聞き方を変えるだけで褒められても嫌に聞こえない会話になります。
忘れてはいけないポイント
忘れてはいけないのが、記念日や誕生日・二人にとって特別な日を覚えておくことです。記念日を祝われて嫌な顔をする女性なんていないでしょう。短いメールや小さいプレゼントでも、相手がアクションを起こしてくれたということを女性はとても嬉しく感じます。このような、二人だけの共通の思い出は次回の会話へと繋がるポイントのひとつです。
スナック
カウンター越しやボックス席での接客が主なスナックでは、話の上手いママやマスターがいたりキャストは私服で働くことも多く、よりカジュアルな雰囲気が強くなります。カジュアルなお店にはお客様も気軽に立ち寄れます。たくさんのお客様の客層に見合った会話をするためにお客様の求めている姿や会話を提供できているか見極めることも会話のコツです。
相手の求めている姿や会話
・タメ口は馴れ馴れしくて嫌な方には、丁寧な言葉遣いを。
・逆に、敬語だと堅苦しく感じる方もいます。適度な距離感で少しフランクに。
・元気いっぱい大きな声でハキハキタイプ
・大人しめで聞き役な物静かタイプ
人によっては、下品な会話が生理的に無理な方もいらっしゃいます。その場の自分のノリとテンションで決めずに相手をしっかりと観察して言葉を選んで会話をすることは、仕事だけでなく普段の会話にも使いたいコツのひとつです。
ガールズバー
ガールズバーでは、基本的にカウンター越しでの接客となり働くキャストが若く10代~20代前半が多いです。お客様の話を聞くだけでは、一方的に喋らざるを得ないお客様が疲れてしまいます。主にキャストは聞き手の受け身側ですが、聞くだけ・話題を探るだけでなく自分の話も積極的に話していくのが上手な会話のコツです。
簡単な自己紹介
・普段何をしているか。(昼職や学業など)
・入店してどのくらい経つのか。
・前までの仕事や職種について。
・今後の目標。(学生なら卒業後にしたいことなど)
・出身地や、家族・兄弟のこと。
自己紹介に続けて「○○さんは、どう」と問いかけることで会話が続きます。
会話の中で何かお客様に質問されたときも、答えの最後には「○○さんは、どう」と聞くことが会話を繋げるコツです。相手は会話をすることを望んで質問をしてきています。答えのみで終わらせず相手に繋げるように配慮するのがコツです。自分が話したい話題をこちらに振っている可能性もあるので、会話が盛り上がる可能性大です。
コンパニオン
コンパニオン付きの宴席などで次から次へとお酌をしてまわり、席を移っていくコンパニオンさんは話し掛けるタイミングや会話の内容・切り方までコツがあります。
話し掛けるタイミング
かるいご挨拶をしながら次々に移動していきますが、お客様同士で会話が盛り上がっていることもあります。礼儀正しくご挨拶とお酌は忘れずに行いますが、お話の邪魔をしないよう時には慎むのもコツのひとつです。お時間中に話せなかった場合は、隙をみて「つぎにお話ができるのを楽しみにしています」とひと言伝えて席を移ります。
会話の内容
続きを読む初回公開日:2017年11月29日
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