人生の目的の例
ある種哲学的な話にもなりますが、人生の目的というのは人間にとって永遠のテーマとなります。もちろんその人その人によって目的や幸せの意味に違いは幸せの価値観も違います。そして、世の中のすべての人がその思い描いていた人生の目的を達成できるとは限りません。場合によっては、その人生の目的自身が見えない人や途中で分からなくなってしまう人もいます。
また人生の目的が結婚をして普通の生活を送ることであれ、仕事で大成功して億万長者になることであれ、世界中を訪ねることであれ、目的を持って人生を過ごすというのは非常に大事なことですが、逆にその目標に振り回されてしまい目下の目的を忘れてしまうというケースもあります。
幸せ・幸福とは?
人生の目的の中の存在する幸せ、幸福という価値観についてはその国々、その宗教観、育ち方によって大きな個人差があります。例えばある貧しい国の少年にとっては生まれてからずっと思い描いていた夢が、裕福な国の少年にとってはすでに通過点であり逆にその少年は貧しい国のような生活を人生の目的としている場合もあります。
今の時代、手軽に世界中の情報を簡単に得ることができます。そしてメディアの販売マーケティングやプロパガンダに人々は影響され知らないうちに人生の目標が構成されていきます。そういった情報の社会の中で最も大事なのは、そういったドラマやフィクションに踊らされすぎない、冷静に自分の幸せ、人生の目的とはなんなのかを考えて生きることです。
結婚という幸せ
人生において一番の幸せ、人生の目的とはなにかという問いに「結婚」という回答をする人は多くいます。特に日本において結婚というのは大きな存在であり、結婚に関するビジネスは常に大盛況となっています。
しかしこれは日本独特の文化ともいえ、日本では結婚というのが人生の究極の目標という雰囲気がありますが、世界的にみると結婚というのは当たり前であって通過点でしかないという価値観もあります。
また結婚というのを「人生の墓場」と揶揄する人も多くいます。それが意味するところとして、結婚をし、子供ができるとそれまで自由に遊び、旅行にも行け、お金も自分のためだけに使っていた部分がなくなります。それと比較して「人生の墓場」と揶揄されるのですが、これも「幸せの価値観」の問題であり、今度は自分の代わりに子供の成長を見守ることが人生の目的であり幸せとなるのが結婚における幸せです。
仕事という幸せ
仕事というのは人間にとって幸せでもあり辛いものでもあります。仕事の成功を幸せと考え、人生の目的をすべてを仕事に注ぐ人もいますが、そんな方の中には気がつくと仕事以外の趣味を持つことを忘れていて自分の歩んできた人生に疑問を覚えてしまうというケースも存在します。
また仕事をできるという幸せは個人だけのものではなく、大切な家族を守るという喜びにも繋がっています。現代の日本はそれぞれの価値観はあるものの、仕事選びにこだわりすぎなければ、まず仕事に就けないということは実はありません。仕事ができることを幸せと感じることができるかは、その方が今置かれている状況に起因します。
自分のためだけに働くというのは「働き甲斐」という部分において足りないと感じる方もいますが、誰かのために頑張るという目標や使命があると人は働けることを幸せに感じることができます。
人生の目的が見つからない時の見つけ方
人生の目的というのものが必要かどうかは十人十色であり、人生のその時その時によって変わってきます。よく人生の目標や夢が無いという方がいますが、それに対して悩むことは全くありません。しかしもし人生の目的を何か決め、そこへ向かって歩んでいきたいと思うならば色々な方法があります。ここでは項目に分けてその方法をいくつか紹介いたします。
世界の価値観を知ること 導入編
日本というのは住んでいると気がつきにくいのですが、実は小さな島国です。地理的にも他の国と地続きではなく、日本人が考えているよりも独特な文化で成り立っています。もちろん非常に美しい文化を持つ国ですが、逆に言えばまだまだ世界の文化や価値観との開きは大きく、初めて海外に行くと非常に大きな驚きを覚え人生の目的に近づけることもあります。
例えば、同じ学校、同じ会社でずっと過ごしていると、他の学校、会社の話を聞いた時あまりの違いに驚くことがあります。うちの会社は普通だと感じていたのに実はうちが変わっていた、ということも十分にあり得るように、日本という国も世界から見れば非常に特殊な国なのは間違いありません。
世界の価値観を知ること 実践編
小さな独特の文化とい価値観をもつ国である日本人が、世界の文化を知るのに一番の近道はインターネットで他の国の情報を得ることではなく、実際にその国へ行くことです。今の時代、インターネットを通じて色々な情報を得ることができるようになりましたが、画面で見て感じるのと実際に訪れるのとでは天地の差があります。
人生の目的を探す上で、旅ほど有効な手段はありません。人生の目的を探すということは、例えるならば自分の持っている池に他の場所の水を流し込む行為に等しく、「流れる水は腐らない」という言葉が示すように、実際に自分の目で鼻で、そして地元の方々とのやりとりをすることによって実に豊富な知識と価値観を得ることができます。
人の言葉を積極的に聞く
人間というのは「自分の価値観」を持っています。そしてその価値観を信じて日々生活をしています。しかし、不意にその自分の人生の目的、価値観に疑問を覚え、人生の目的に迷ってしまう場合もあります。そんな時に大事なのは「自分以外の人の価値観を取り入れる」ということです。自分の意見が外から見てどう映っているのか、何が足りていて何が足りないのかは自分だけでは気がつきません。
そう感じた場合、自分以外の人物と積極的に話をすることをします。人というのは決して一人では生きていけず、誰かを支え、そして支えられて生きています。つまり自分以外の誰かの意見を取り入れれば取り入れるほど自分の価値観の幅も広がってきます。
上記したように、人間にとって「旅」というのも自分の人生の目的のヒント与えてくれますが、身近な人であっても誰かの言葉を聞くことも同様に自分を成長させます。
自分の価値観を捨ててみる
人間というのは自分の価値観を持って生きています。当たり前ですが、実はこの「価値観」が自分にとって行動を制限する障害や壁になってしまうことも多くあります。例えば、小学校の時の自分と今の自分を比べた時、思わず昔の自分を笑ってしまったり、どうしてあんなことをしたのだろうと感じたりするように、人間の価値観というのは常に変わっていきます。
そのことを理解した上で、あえて自分の行動を変えてみる、つまりは自分の価値観を捨ててみるというのは新しい世界を知る上で非常に有効な手段だと言えます。例えばマンネリしてしまっている恋人同士が、たまに別々に暮らしてみることで逆にお互いの大事さをしることができるように、自分の心との付き合い方にも変化を与えることが大事です。
人生の目的のスピリチュアルな意味
人はなぜこの世に生を受けて、そして生きているのかについてを突き詰めていくと生物学に行き着きます。そしてその答えはどんな学者でもいまだに解明できていない永遠のテーマでもあります。宇宙がビックバンで生まれ、地球が形成され約46億年が経ちました。そして人間は文明を作り、時にはゆっくりと時には急激に歩んできました。
その中で人間はどんなときも幸せを見つけようとします。人によってはそれが食べることであったり、人によってはそれが我が子の成長する姿を見守ることであったり、誰かを愛することが幸せの場合もあります。つまり言い換えると人間にとって、どんなことでも考え方次第で幸せと感じることができるとも言えます。
初回公開日:2018年03月29日
記載されている内容は2018年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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