自由恋愛はコミュニケーション能力が必要です。お互いをよく知り恋をして、どちらかをきっかけとして交際がスタートしていくという自由恋愛スタイルの方が、セッティングされたお見合いに比べてはるかにコミュニケーション能力が要されます。
最近は、対面せずにスマートフォンやパソコンを通して簡単に人と交流することができます。文字上でしか相手のことを知らず、対面して話をしたことがないという人がいることも珍しくないのではないでしょうか。
このように、お見合い結婚の数が減り、かつスマートフォンやパソコンの普及によりリアルな人間関係づくりを苦手としている人が増えていることにより、自由恋愛も減っているというのが男女に共通した晩婚化の理由であると言えるでしょう。
スマートフォンをお持ちの方は、マッチングアプリをダウンロードして試してみるのも一つの手です。共通の趣味を持っている人と仲良くなってみるということから始めてみれば、意外と相性抜群で結婚に繋がったという事例もたくさんあります。
晩婚化問題がもたらす影響
晩婚化による問題は、どのような影響を社会にもたらすのでしょうか。やはり一番ポイントとなるのは、子どもについてでしょう。
少子化
合計特殊出生率という数値をご存知でしょうか。出産することが可能であるとされる15歳から49歳までの女性が、出産する子供の人数の平均を示している数値です。調査開始の1947年には4.54人という高い数値でしたが、その後合計特殊出生率は年々下がり続け、2005年の1.26人を最小値としてまた少しずつ上がりはじめています。
最新のデータである2016年の結果は、1.44人という結果となりました。しかし、同時に人口の減少に伴い、出生数自体は下がり続けており、2016年にはついに100万人を下回る結果となりました。
晩婚化によって日本の少子化が進むと同時に、高齢化も進みます。少子高齢化が進むことで、経済規模の縮小や年金問題、またそこから派生するさまざまな問題が日本を襲うことになります。
不妊に気がつかない
また晩婚化が進むことで、女性自身が不妊に気がつかないということも大きな晩婚化による影響です。結婚自体が早く、妊娠を希望していても不妊であることが分かった場合は、早くから不妊治療をはじめたり、ほかにもさまざまな対策を練ることができます。
晩婚の女性にとっては、出産のリミットも迫ってきているため、不妊治療自体をあきらめてしまうということも起こり得ます。
高齢出産
また自分が不妊であるかどうかに関係なく、晩婚の女性の場合、すでに結婚する前から子どもを持たない選択をしていることも多いです。高齢出産は非常にリスクが高く、母体のリスクもさることながら生まれてくる子どもに障害がある確率も高まることになります。
そういうリスクを考えて、子どもを持たない選択をする夫婦もいることでしょう。晩婚化は、このように子どもを持つかどうかということについて、大きな影響をもたらします。
晩婚化の現状を改善するための方法
このような晩婚化の問題の解決のために、現状を改善するための方法はいくつかあります。
婚活
婚活という言葉が一般的に使われるようになって久しくなりました。婚活とは、男女が結婚を目的として活動することを指し、婚活パーティーなどは結婚を前提とした出会いを目的として開かれるパーティーのことを指しています。合コンと異なるところは、知人を通した紹介ではなく、全く会ったことがない人が参加する場に出会いを求めるという部分でしょう。
婚活のメリットは、お互いに結婚を前提にしていることが明白であることです。そのため、結婚に向けて回り道をすることが少ないのが特徴です。また、結婚を目的にしているため相手に求める要素もはっきりしていますし、はじめから飾らない自分をアピールすることが多いのも婚活の特徴です。
結婚相談所
結婚相談所に登録をして、結婚相談所のサポートのもと結婚相手を探すという選択をすることもできます。婚活パーティーに比べて、一度に何人もの人と会うことができない部分がデメリットですが、結婚相談所ならではの手厚いサポートにより、成婚率も高いと言われています。
結婚後への懸念
しかし、婚活や結婚相談所のような、結婚を前提とした人たちとの関わりから成り立つ結婚は、結婚後が懸念されます。
もともとコミュニケーション能力が高い場合は、自由恋愛で結婚することもできます。それを選択せずに、すでにセッティングされている所に結婚を求めたということは、結婚後に相手とのコミュニケーションで悩むことが予想されなくもありません。
場合によっては、それによって離婚を選択したり、子どもを持たない選択をする夫婦も出てくることが考えられます。
晩婚化に対する課題
日本の晩婚化、もしくは晩婚化によって生まれる影響を回避するためには、もっと社会のサポートが必要でしょう。女性が結婚をして働きながら子育てをしたいと思っても、どちらも完璧にすることはほとんどの場合難しいでしょう。
核家族がほとんどの時代、困ったときに子どもを両親に預けられるとは限りません。また、なかなか近所同士で助け合ったり、他人に力を借りるということが難しい時代です。
新たな問題解決方法を
初回公開日:2018年03月21日
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