理にかなうの意味とは?
理にかなうの意味は「理屈や道理に合っていること。合理的なこと」となります。物事には筋道があり、それに沿っていると、理にかなっていると言えるでしょう。
具体的に解説します。例えば友達の家へ行くことに決めました。行くまでにはどんな順序を通って行けば良いでしょうか。自動車やバイクが無い場合、タクシーやバス、徒歩や自転車、駅などが選択肢となるでしょう。
電車で行く場合、駅まで行かなければなりません。そのためにはどうやって行けば良いでしょうか。駅まで徒歩、切符を買って電車に乗り、友達が住んでいるエリアの駅で降りてそこから徒歩で向かう、あるいは友達に迎えに来てもらうという風に多くの人は筋道を考えます。この筋道が合理的ならば理にかなっていると言えるでしょう。
理にかなっていない
理にかなっていないのはどのようなケースでしょうか。友達の家に行く場合、理にかなわない考え方だと目的地にたどり着けない可能性も出て来ます。
友達の家へ行く道筋を考える場合、理にかなっていない考え方ではどうなるでしょうか。最初は徒歩で駅へ行き友達が住んでいないエリアの駅で降りてそこから自分の家に帰ってから自動車に乗って友達の家へ行くとなります。とても変な話でしょう。
極端な例ですが、問題の解決を目指す場合、理にかなっていないことをすればありえる話です。特に複雑な問題や情報が少なければ気づかないことも珍しくありません。現実社会で無意識に理にかなっていないことをしている人はたくさん居ます。
理にかなう行動・考え方をするメリット
理にかなう行動や考え方をするメリットはどのようなものが考えられるでしょうか。実際、論理や物事の筋道を考えて問題の解決に当たるのは良いことが多いです。ロジカルシンキングはビジネスの現場でも注目されています。理にかなう行動や考え方をするメリットについて解説します。
大きな失敗が少ない
理にかなう行動や考え方をすれば、大きな失敗を回避する可能性が高いです。例えば機械が動かすにはある特定のボタンを押すとします。しかし特定のボタンとは異なるボタンを押せば機械は動きません。下手をすれば機械が壊れる可能性もあります。
機械を動かす、壊さない、落とし穴に落ちないためにはどうすれば良いか考えなければなりません。理にかなう考え方をすれば、機械が壊れない、落とし穴に落ちないためにどうすれば良いのかが見えて来ます。
目的のため理にかなっていない方法でやるのはただのデタラメになる可能性が高いでしょう。運良く成功しても、複数の致命的な失敗も待ち受けています。
頭が良いと思われる
理にかなう行動や考え方の人は頭が良いと人に思われることが多いです。理にかなった行動や考え方をするには、頭が良くなければ難しいという一般認識があるからとも言えるでしょう。
世の中には激情や感情だけで動く人が居ます。そのような人は理にかなった方法を取らないケースも少なくありません。突っ走り勢いだけでなんとかなる人も多いでしょう。しかし失敗して大きなトラブルを招く可能性は高いです。
感情的な言動だけでは人を動かすこともできません。理にかなっていると納得しやすいですから人も動きます。物事を順序立てて考えるというのはむずかしいことと言えるでしょう。同時に理にかなう行動をした方が失敗の可能性が低いことを多くの人が知っています。だからこそ理にかなう行動や考え方をすると頭が良いと思われるのでしょう。
信頼を得やすい
理にかなう行動や考え方をする人は、信頼を得やすいです。それは他のメリットを見れば分かって来ます。理にかなうからこそ確実性が高く合理的な道筋を通って結果を出すことができるからです。
逆に理にかなう行動や考え方をしない人の場合、結果的に合理性がなくなってメチャクチャな結果になる可能性もあります。理にかなわない行動をしてもゴールにたどり着けることはあるでしょう。しかし理にかなう人と同時にスタートした場合、その差が非常に大きく開く可能性があります。
理にかなわない人は、無駄なことが多いからです。理にかなった人の方法は無駄がかなり省かれます。どちらが信頼できるかと言えば、理にかなう人の方が人には頼られることが多くなるのは必然でしょう。
出世しやすい
理にかなった考えや行動をする人は出世しやすいと言えるでしょう。人は情で動くこともあります。しかしその情はかなり強いものでなければなりません。また、相手との関係性も重視されるでしょう。まったく無関係な他者を説得するには理にかなった考え方や言動をしなければむずかしいです。
理にかなった説得には一貫性もありますし、矛盾点もありません。そのため他者から見ても分かりやすく、納得せざる負えない力があるからです。逆に感情的に人を説得しようとしても、相手の言動に合わせて対応しがちですから、矛盾点も生じます。
結果、最初と最後では言っていることがまったく違うので信頼できないとなるでしょう。このような人間がビジネスの世界で出世するのはむずかしくなります。
効率的に物事を考えられる
ある問題に対し、どんなものでも早く解決できる人とできない人を見ると、理にかなっているかどうかの違いが見えて来ます。理にかなう人の場合、無駄が少ないことが見えて来るからです。解決まで何をすれば早いか冷静に分析し、筋道を考えることができます。
効率的に物事を考えられるのはビジネスの世界で大きな武器です。仕事が早いと遅い人では信頼性にも影響するでしょう。
理にかなう行動・考え方をするポイント
理にかなう行動や考え方をするためには何をすれば良いのか分からない人も居るでしょう。理にかなう行動や考え方をしたいならポイントを押さえる必要があります。そうすることで、理にかなう考え方ができ、行動にも反映されるでしょう。
目標から逆算
問題に対し何をすれば良いか目標を設定して逆算する考え方の癖をつけましょう。目標を決めず、いきあたりばったりで仕事などをしていると、大体、無駄が多くなるからです。
目標から逆算するという考え方をするといつまでに何をすれば良いかが見えて来ます。また、最初に何を準備しないといけないのかも見えて来るでしょう。
初回公開日:2018年03月29日
記載されている内容は2018年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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