老害の意味とは?
「老害」、最近耳にするようになってきた言葉です。老害は昔からいましたが、特に最近は老害が目立ってきた感があります。
そもそも老害とは何でしょうか。老害とは、自分が老いたにも関わらず、そして老いを気にせず、周りの人間や若者の活動を妨げる害悪である、とされています。
老害は年齢を武器に周りを巻き込み、そしてマイペースで、さらには迷惑を掛けるのは年老いているから当然、でも傲慢さが目立っている、そんな社会生活を壊していくかのような勢いがあります。
老害=高齢者をイメージするように、高齢者は大切にするように、と多くの人は教育されてきました。困っている高齢者がいれば手助けする、手を差し伸べる、それが覆される時代になってきました。
老害の10の特徴とは?
現在、老害という言葉ができた理由の一つに日本が抱える高齢化社会、ということにあります。平均年齢が高くなり、いわゆる困った老人が増えてしまっています。それが社会的問題になってきています。
もちろん老人のすべてが老害ということは絶対にありません。やはり年齢を重ねてたくさんの経験を積んできた高齢の方は知識があり、学ぶべきことはあります。
ですが高齢がゆえに勘違いしてしまった老害を引き起こす人も残念ながら最近増えてきました。そういう老害の対処は、周りの人それぞれがしていかなければなりません。
老害にはパターンがありません。人の性格がそれぞれあるように性格がされに悪意ある方向へ向かってしまうことがあります。それが老害へと繋がっていきます。
1、老人だから気を遣えという精神
これは極端な老害のパターンであると言えますが、老人なのだから周りの人間は気を遣って年寄りを敬え、という考えのある人がいます。
例えば道の真ん中を歩いている高齢者がいて道を塞いでいるのに決して行きかう人のために道の端へ寄ろうとしません。ぶつかろうものなら悪態を付いてきます。
高齢がゆえ動作がうまくできないこともありますが、たちの悪い高齢者は周りに迷惑をかけても構わない、と悪意を持っている人もいます。
高齢者ゆえの行き場のない気持ちが社会へ向いているのでしょう。コミュニケーションもなかなか難しくなってきます。老害は社会的に取り組むべき時代がそこまで来ています。
2、妻に罵声を浴びせる
老夫婦が歩いているのを見かけると、夫が妻に罵声を浴びせていることがあります。とても気の毒ですし、家庭内の事情もそこから見えてしまいます。
老害は家庭内で起こっていることがとても多いため、こうした妻が耐えている姿を見ると同情してしまいます。ですが外からは家庭内の事情は分からないので、妻がうまく牛耳っていることも考えられます。
外へ出てまで家族に対して罵声を浴びせるといった行動は老害を広めているといっても過言ではありません。老害は老害を呼ぶことがありますので、人の振り見て我が振り直せ、を感じるべきです。
3、自分の意見を押し付けてくる
高齢者は自分が現役で働いてきた時代の自負があります。苦労を乗り越えてきた経験から自分がルールである、とどこか勘違いして高齢者になってしまった人がいます。
仕事の定年を迎え、そのルールの押し付けはまず家族へ向けられます。それまでは外へ向けられていた押し付けは突然家族へ向けられることから、家族にとっては苦痛となります。
家族にとってうまく老後の暮らしが良くなるためには老害は避けたいところです。
4、人を見下す
年を取ってくると必ず、近頃の若者はなっていない、といった言葉を口に出すようになってきます。
しかし、どうでしょうか。一番なっていないのは高齢者であることに本人は気づいていません。礼儀がなっていないのも意外と高齢者です。
自分がきちんとできていないにも関わらず、相手にはそれを求めてきます。周りは仕方がない、と思い接していますが、これが家族関係では毎日のことであるため家族も疲れます。
家族関係はお互いの尊重が大切です。家族と楽しくより良くするためには気づくことが必要です。
5、横暴な態度を取る
横暴な態度も老害の特徴です。横暴な態度は人を支配しようとします。自分が言うのだから間違いない、自分の言うことを聞いていればいいのだ、といったことを人に押し付けます。
また相手が拒否をすると力ずくでも従わせようとします。高齢者は偉いのだ、という独特な考えがあり、仕事をしていた現役時代の年功序列体質が高齢者になって酷くなっていきます。
高齢者になるとそれまで培ってきた経験や知識を子供たちや社会へ教える立場へなっていくべきですが、横暴な態度の裏には社会の中で置き去りにされたくないといった感覚があるのでしょう。
6、絶対に自分の間違えを認めない
老害の目立った特徴として、自分の間違えや過ちを認めない、ということがあります。それは自分が絶対的なルールであるという考えからきています。
高齢者は多くの経験や知識を持っていて、周りの人間もその知識をぜひ参考にしたいところですが、自己中心的な人は他人の意見を受け入れないため、自分の間違えを認めず曲げることはありません。
絶対自分は間違っていない、と自負しているため、自分ルールがすべてであるため、周りとの調和などはありえないのでしょう。
7、自分の思い通りになると勘違いする
老害で困った特徴なのがセクハラ的言動です。高齢を武器に若い人や気に入った人を食事に誘ったり、しつこくする行動が目立ってきます。
誘われた人は高齢者であるため邪険にもできず、やんわりと断りますが、それが相手には伝わらず遠慮していると勘違いしてしまいます。
一度気に入られるとしつこく誘ってきたり、連絡してくるのも特徴です。これを断ると横暴な態度に出ることがあるため、対処するには第三者に入ってもらうことが必要となるでしょう。
8、同じ話を何度もしてくる
これはかなりの人が経験あるでしょう。高齢になってくればくるほど同じ話を同じ人に何度もする姿が見られます。
若くてもそのような人はいますが、それは単なるお喋り好きで誰に話したか覚えていないということでしょう。その場合と老害のパターンは少し違います。
高齢者の話には当時の感情や情景も思い浮かべて話しているため、より詳細で感情移入して話しています。そのため聞かされる側にとっては話しているのを止めることはできません。
高齢者は経験が豊富で知識もあるので面白い話であれば聞けますが、そうではない話をされると困ってしまいます。また話したことを忘れて会うたびにまた同じ話を聞かされるとなると、会うことも避けてしまいます。
9、年寄り扱いをされることを嫌う
高齢者でも百歳やご長寿といった年齢まで達するとそうではありませんが、高齢者とされるいわゆるシニア世代と言われる人にとっては年寄り扱いをたいへん嫌います。
今の時代はシニア世代は健康でやる気もある人が多いため、行動的で会社の定年後も働き続ける人がほとんどです。早くにリタイアをする人もいますが、特に目的や趣味もない人は働くことで社会に関わっていきます。
ですが職場でのシニア世代は扱いが難しいことがあります。体力仕事を頼むには躊躇したり、他の従業員より年齢が上であるため、接し方も難しくなります。
働くシニアにとっては年齢関係なく接して欲しいため積極的に入ってきます。まだまだやれる、という自負があり年寄り扱いはご法度であるという考えがあります。
10、都合が悪くなると弱々しくなる
初回公開日:2018年04月02日
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