観察眼とは?
観察という言葉はよく使われます。観察とは対象を知るために注意深く見て、変化を記録することです。観察眼とは、常に周囲にアンテナを張り、観察したものから目に見えないものを推理、考察する力のことです。
ただ見ているだけでは観察眼があるとは言えません。観察した結果からこの人はどんな人なのか、この場所ではどんなことがありそうなのかを、考察したり推理する力も必要です。
観察眼を鍛える方法
観察眼は後天的に鍛えて身に着けられる能力です。訓練すれば誰でも養えます。観察眼を鍛える方法をご紹介していきます。以下の方法を実践して、あなたも仕事や人間関係などにも役立つ鋭い観察眼を身につけましょう。
まずは写真を見ることから
観察眼があるというと、人の事を観察できる力という印象が強いため、とにかく人の事を見ればいいと考える人が多いです。しかし、観察眼がないうちから人を観察しようとするのはおすすめではありません。観察するのに夢中になり、相手との会話がおろそかになりやすいからです。自然に観察することに慣れていないので、ジロジロ見られていると感じてしまいます。
写真から推測できる状況を考える
そこで、最初は写真を使って練習を始めましょう。自分が撮った写真やSNSで誰かがアップしている写真など、なんでも構いません。映っている景色や人を良く見ると、気付くことがたくさんあるはずです。
たとえば、「地面が濡れているのは前日に雨が降ったのだろう」「葉っぱが飛んでいるから風が強い日だったのかな」「子ども連れが多いのはなぜだろう」など、よく見ればたくさんのことに気づくでしょう。
それを積み重ねることで、段々早く観察する力が身に付き、観察眼が養われます。写真はジロジロと見ても誰にも迷惑をかけません。
出会った人のここに注目してみよう
写真で観察することに慣れたら、実際に出会った人を観察し、特徴を見つけてみましょう。人物を観察するのに慣れてくると、感情の起伏など目に見えないものまで見えてくるようになります。人と出会った時に注目しておくべきポイントがいくつかあります。
外見的特徴
人の印象を大きく左右するのが、顔や体といった見てすぐにわかる外見的特徴です。身体的特徴を見てただ背が高い、髪が短い、と気づくだけでなく、そこからわかることに気づけるようになりましょう。たとえばガタイが良い人なら何かスポーツをやっているのか、日焼けしていたら屋外のスポーツやサーフィンをやっている人なのか、などです。
外見的特徴でその人の趣味や仕事がわかることも多いです。手を見て「もしかして機械仕事やってますか?」と聞けば相手はよく見てくれてるなと驚く上、話のネタにもなります。
服装
外見的特徴の次に人の印象に大きく残るのが、服装です。男女によっての違いもありますが、服の趣味やセンスは性格によって大きく変わります。モノクロが多ければ無難なものを選ぶ人ですし、鮮やかな色が多い服なら、心理状態を服に表したい人です。
また、流行に敏感なのか、流行に関係なく自分のこだわりを強く持っている人なのかも判断できます。服はその人の性格だけでなく、生活習慣や理想像までよく表れているので、どんなテイストなのか観察してみましょう。
持ち物
人の印象を大きく左右するのは外見的特徴と服装ですが、こまごまとした持ち物も見てみましょう。時計、バッグ、車などブランドがわかりやすいものから、ペンや眼鏡といった日常でよく使っているものまで、たくさん物を見れば見るほどその人の性格がよくわかります。
ブランドものをそろえ、手入れする人もいれば、実用性やコスパを重視して物を選んでいる人など、持ち物によって人の性格がわかります。また、何を持っているのか、持ち物が多いのか少ないのかによってもその人の生活習慣が垣間見えます。
癖
最初はなかなかわかりにくいですが、何度もその人と会ううちによくやる癖が目に付くようになります。よく髪を触る人は緊張しやすく、貧乏ゆすりをしている人は神経質であるなど、癖を見ればその人の心理状態がまるわかりするほどです。
人の心理は必ず態度に表れます。会うと必ずやっている癖を見つけることによって、人柄や性格がよくわかります。
観察眼があるかテストする方法
自分には観察眼があるかどうかわからない、という時におすすめの方法があります。それは絵画、特に西洋の絵画を見ることです。西洋絵画にはただ絵を見るだけではわからない意味がこめられているものがたくさんあります。
よく観察して、意味がわかると実はとても怖いものが数多く描かれています。2017年に東京都と兵庫県で開催された「怖い絵展」というのが、まさにこれらの作品を集めた展示です。よく観察して、絵に込められた意味を推理してみましょう。
初回公開日:2018年04月28日
記載されている内容は2018年04月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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