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有言実行する人間になるには?|有言実行と不言実行|使った例文

カテゴリ:自己啓発

更新日:2024年11月15日

有言実行の意味と使い方

一般的には、『有言実行できる人は、かっこいい』と言うイメージが浸透していますが、実際はどんな意味で、どんな使い方をするのでしょうか。有言実行について簡単に説明していきます。

辞書を見てみると

有言実行。しばしば褒め言葉として、耳にする機会のある言葉ではないでしょうか。では、ここで、より詳しく言葉の意味を見てみましょう。デジタル大辞泉より「有言実行」の項を引いてみると、「発言したことを責任をもって実践すること」とあります(参照:デジタル大辞泉 有言実行の項より)。

また、使い方としては、「有言実行で優勝する」「有言実行の人」「有言実行を守る」などがあります(参照:それぞれ、デジタル大辞泉、大辞林第三版、新明解四字熟語辞典 有言実行の項より)。ただ言ったことをやればいいというのではなく、「責任をもって」実践するということが大事な点だということがわかります。この点が、有言実行という言葉が褒め言葉として使われている所以でしょう。

責任をもつとはどういうことか

では、「発言したことを責任をもって実践する」とはどういうことでしょうか。もう少し具体的に見ていくために、この文章を3つに分けてみましょう。そうすると、「発言し/責任をもって/実践する」となります。

発言するというのは思考を相手に伝える行動です。責任をもつというのは精神面のありようです。そして、実践するというのは行動面の言葉です。発言した内容や発言した相手に対して、誠実に対応することを前提として行動し、結果を出すという意味を含んだ言葉であることがわかります。

有言実行する人間になるには

有言実行と誠実さ

有言実行であることは日常生活においても仕事においても重要なことです。どのような状況においても、やはり発言したことを責任をもってやり通すという人は信頼を得られるでしょうし、周囲からの信頼を得られれば相手からも良いリターンを期待出来る可能性が高まります。周囲に信頼される人には、周囲の人たちもその人に信頼されようとするでしょう。

そしてその逆もまたしかりです。信頼を得られない環境では双方ともにストレスを抱え込んでしまうでしょうし、そうなれば日常生活も仕事もままならない、ということにもなりかねません。

まさに情けは人の為ならずとはよく言ったもので、有言実行するということは、相手の為にもなることですが、なかなかダイレクトに自分にも返ってくることなのです。けれども人間である以上、言ったことを「つい」「うっかり」結局やらずに済ましてしまう、なんていうことも、ままあることでしょう。約束ごとや期限を決めたことに対しては特に氣を配ることを心がけると良いでしょう。

どうすれば有言実行できるか

それでは一体どうすれば有言実行できるのでしょうか。24時間365日完璧にこなすことは、たとえ聖人君子であっても難しいかもしれません。けれども、今の時点よりも少しだけ有言実行できている、という状態ならどうでしょうか。

それならできそうな気がしてきたと思います。少しというのは、何か1つのことでも良いですし、1つにも満たないような小さなことでも大丈夫です。塵も積もれば山となるという、ことわざにもあるように、初めは少しずつ進めてみましょう。

メモを取る

今より少しだけ有言実行できるために、今の自身の状況を書き出しておくことが効果的です。できていること、できていないこと、何か失敗したことや成功したことなど、日記形式でも、一行のメモ書き程度でも良いので書いてみましょう。

例えば一番簡単なところでは、「昨日はメモ書きができなかった」というものでも構わないのです。ここで大事なことは、気楽に書いてみることです。携帯のメモでも良いですし、いらない紙にでも構いません。短い走り書きで大丈夫です。極端な話、「昨日はメモ書きができなかったというメモしかできなかった」というメモだって構わないのです。

不思議なことに、人は毎日「昨日はメモ書きが……」というものだけを書き続けられるものではありません。ある程度続けていても飽きてしまうのです。もしできるという方がいれば、それはひとつの立派な才能だと言えます。

同じことを書くのに飽きたら

では、毎回同じメモを書くのに飽きてきたら、なぜできなかったか?ではどうすればいいか?ということも一緒に書いてみましょう。例えば、「昨日はメモ書きができなかった。一昨日もできていない。→夜仕事が終わってから書こうと思っていたら、疲れて書けなかった。今日は書くことができた。明るい内に書いてしまった方が書きやすいと思う。明日も書こう」というふうにです。明日することは口に出して言うと良いでしょう。「明日も書く!」というふうに、大声でも小声でも構いません。

少しずつ有言実行に

それにも慣れてきた頃には、メモする内容はメモ書きのことではなくなっていることでしょう。そして、メモ書きするだけではなく、考える癖がついてきます。この癖をつけるということが重要で、考えて実行するということを習慣にしてしまうのです。

考えたことを言って、言ったことを実行できる。実行できたことがメモ書き程度の単純なことだとしても、できた回数が重なっていくということは、自分自身にとって嬉しいと感じることです。この習慣ができ始めれば、「つい」「うっかり」の数も少なくなっているでしょう。人に対しても発言したことを責任をもって実行できる、今よりも有言実行できるあなたがいるはずです。

有言実行と不言実行

有言実行のもともと

初めに「有言実行」の意味をご紹介しました。その時は言葉の意味を見ただけでしたが、実は意味の前に但し書が書いてあります。《「不言実行」からつくられた語》というものです。有言実行という言葉よりも、不言実行という言葉の方が早く作られたものなのです。

不言実行の意味

ではここで、「不言実行」の意味を調べてみましょう。「文句や理屈を言わずに、黙ってなすべきことを実行すること」(参照:デジタル大辞泉 不言実行の項より)ここでもう一度「有言実行」の意味を見てみると、「発言したことを責任をもって実践すること」です。不言実行から作られた言葉ではありますが、対する「有言実行」の方は発言ありきというのがおわかりいただけると思います。

有言実行を使った例文

言葉として有言実行を使ってみる

有言実行を使った例文をいくつか挙げていきましょう。
・あの人は有言実行で世界で有数周をした。
・兄は有言実行を守って志望校に合格した。
・課長は有言実行の人として社内で名が通っている。

あなたの周りに有言実行できる人がいるときには、ぜひ使いたい言葉ですね。自身がそのような評価を受けていたら嬉しい言葉でもあるのではないでしょうか。

初回公開日:2017年05月10日

記載されている内容は2017年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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