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神棚|簡易神棚の作り方/マンションにおすすめの神棚の作り方

カテゴリ:スピリチュアル

更新日:2024年01月30日

神棚の作り方において良くないとされる一つ目は、上をひとが歩く場所です。マンションやアパートでは、上の階にもひとが住んでいるので厳密に守れるものではありませんが、わざとそのような場所を選んでは不敬にあたるという意味でとらえましょう。たとえば、階段の下などがこれにあたります。

二つ目は、部屋の出入口付近です。正式な神棚の作り方では、棚の下をひとが歩くような配置にはしないようにすることとされています。

三つ目は、台所・浴室・トイレが見えるところやその付近を避けるようにします。神棚の作り方において、神様は、不浄な場所を嫌うとされているからです。よく金運向上のためにトイレや水回りを清潔にするとよいと言われていますが、不浄な場所を掃除することで、家全体を清浄な場所とし、神気が寄りやすい環境にする意味があるのです。

四つ目に、避けるべき神棚の作り方として、自宅に仏壇がある場合は、仏壇と向かい合う位置には設置しないということがあげられます。これは、神棚や仏壇に手をあわせるとき、自然ともう反対側に尻を向ける格好になることが失礼であるとされているからです。もし、同じ部屋に仏壇と神棚を設置しようとする場合は、神棚が上、仏壇が下になるように配置します。

これらの良くないとされる条件を考慮して、神棚の作り方の第一段階として、場所を決めましょう。

宮形の選び方

神棚の作り方の第二段階として、宮形を選びます。宮形とは、ミニ神社とも呼べそうな、神社や祠を模したつくりの、御神札を納めるための場所です。神棚というと、まずこの宮形を思い浮かべるかたが多いのではないでしょうか。

宮形の代表的なものには、一社宮、三社宮、箱宮があり、細かいデザインの違いや大きさの違いによって、たくさんの種類があります。神棚の作り方において、どれが正式ということはありません。

インターネットでちょっと検索しただけでも、どれにしようかと迷うほどですが、設置する場所や自分の好みで選んでかまいません。但し、注意したいのは、内寸です。すでにお祀りしたい神社の御神札を入手済みだと思いますので、寸法をはかり、宮形のなかに必ず入ることを確かめましょう。じつは、御神札の寸法は、神社によってまちまちなのです。同じ神社でも、祈願の内容によって授与する御神札のサイズが異なることすらありますから、注意が必要です。

宮形の入手先

宮形は、仏具店やホームセンターでも入手することができ、また、インターネットでも多数の通販サイトで取り扱いがありますので、価格や形状などを比較検討して選べばよいでしょう。より高額なものが神棚の作り方において正しいということはありません。

そこまでこだわりがないという場合であれば、御神札の授与をうける際、神社が宮形を取り扱っている場合がありますので、そこでいっしょに授与をうけてしまうということも出来ます。伊勢神宮など、独自のものを頒布している神社もありますから、興味があるかたは社務所(授与所)にて尋ねてみるのもよいでしょう。

棚板を設置する。

神棚の作り方において、神棚は、目線よりも高い場所に設置するものとされています。新築で間取りを検討する際には、あらかじめ神棚の配置についても検討しておき、宮形を乗せる棚板を準備しておくとよいでしょう。棚板の幅は、一説には3尺6寸5分(110cm)が標準であるとされています。これは1年が365日であるということにあやかったものです。宮形や供物がのる寸法であれば、必ずしもこれでなければならないというわけではありません。

新築でない場合など、後から作り付ける場合においても、神棚の作り方に違いはありませんから、宮形や供物などが置けるかどうかをよく検討して、棚板を自ら設置することになります。

神棚の作り方において棚板を取り付ける際に重要なのは、方角です。宮形は、日がのぼる東向きか、最も太陽が昇り日が降り注ぐ南向きに向けるのがよいとされているからです。そのため、西側か北側の壁に棚板を設置して、宮形を東か南に向けるようにしましょう。

棚板に、御神札を納めた宮形を設置する

棚板の取り付けが終わったら、御神札を宮形に納めて、棚板に設置します。宮形は前の扉から御神札を納めるものや、上の屋根が外れるようになっているもの、底の部分から御神札を入れるようになっているものなど、いろいろなものがあります。もし納め方がわからなければ、購入したお店に問い合わせるとよいでしょう。

御神札は汚れをきらいますので、実際に納める直前に、袋から取り出します。たいていは、保管中に汚れが付着しないよう薄紙に包まれていますから、それをはがしてお祀りします。薄紙をはがすとき、御神札に息を吹きかけてはならないとされていますので、注意しましょう。

御神札を納める順番

正式な神棚の作り方においては、御神札を納める順番は、一社宮の場合、手前から神宮大麻・氏神さま・崇敬神社の順で並べるとされます。これは、最も重要なものは先頭にくるという神道の考え方からくるものです。神宮大麻の授与をうけていない場合であれば、氏神さまの御神札が先頭にくることになりますし、崇敬神社が複数ある場合、祀るひとが御縁をいただきたい順番で並べてよいとされます。

三社宮の場合は、中央に神宮大麻、向かって右に氏神さま、向かって左に崇敬神社の順で御神札を並べて祀ることになります。これは、中央を1とし、その向かって右を2番目、向かって左側を3番目と考えることによるものです。

実際にお店に行ったり、インターネットで検索してみるとわかりますが、五社宮や七社宮と呼ばれるものが存在します。このような宮形を購入した場合でも、三社宮と基本は同じように考えます。五社宮の場合、向かって5番目・3番目・1番目・2番目・4番目の順となります。神道においては、向かって右側のほうが、左側よりも地位・順位が高いと考える原則を覚えておけばOKです。

神職にお祓いをしてもらうほうがより丁寧です。

神社の社務所(授与所)で宮形を入手した場合については、その神社ですでにお祓いを済ませていますのでそこまで考えなくてもよいのですが、仏具店やインターネット通販で宮形を入手した場合については、神社に依頼してお祓いをうけるほうが、より丁寧な神棚の作り方でありお祀りとなるでしょう。

この場合、御神札を納める前の宮形を神社に持参してお祓いを受けるということがまず考えられますし、神職に出向いていただくということも考えられます。当然、出向いていただくほうが初穂料は高くなりますから、神職に相談されて決めるのがよろしいでしょう。

もし、経費面の余裕があるのであれば、最後は神職に出向いてお祓いをしてもらう前提で、神棚の作り方について、最初から相談してしまうという方法もあるでしょう。

この記事では基本的な神棚の作り方について紹介していますが、地域によっては、飾りものやお供え物に関する風習がある場合もありますので、そのような知識は、やはり地元の氏神さまの神職に尋ねていただくのが、もっともその地域に応じた神棚の作り方であり、丁寧な祀り方になるからです。

重要なのは日々のお祀り

棚板を作り付け、御神札をおさめた宮形を設置すれば、基本的な神棚の作り方としては、終了です。しかし、これだけでは神棚は神様とひとの魂をつなぐ役割を果たしてくれるとは限りません。神棚の作り方として、たんに作ることよりも重視しなければならないのが、日々のお祀りなのです。

お供え物はどうしたらいいの?

神さまにお供えする食物を「神饌(しんせん)」と言います。基本的なお供え物は、米、塩、水の3種類です。祝日などでは、これに酒を加える場合もあります。神棚の作り方においては、このお供え物にも、御神札同様、順序が決まっています。まずは主食である米が第一順位であり、続いて米の加工品である酒・餅、魚、野菜、調味料(塩)、水の順で、決められています。さらに細かくは「延喜式」という決まりがありますが、一般家庭ではこのくらいで充分でしょう。

では、どのように米、塩、水を並べるのでしょうか。中央が1番目、2番目が右、3番目が左という原則を思い出してください。向かって左が水・中央が米・右が塩ということになります。
これに酒を追加する場合は、中央の座を右と左にわけ、右に米、左に酒と並べます。向かって左から、水・酒・米・塩という順番になるわけです。

お供え物に使用する容器や皿は、原則として白磁が使われます。これは、けがれのない、清潔な状態であることを示しているためです。お酒には「瓶子(へいし)」という容器をもちい、水には「水玉(みずたま)」、米や塩には平皿をもちいます。そのまま棚板に直置きせず、三方や八足台という台に載せた状態で、宮形のまえにお供えします。これは、旅館や料亭などで、ひとりずつの食事を御膳にのせて供する姿の原型なのです。

ほんらい、お供え物は毎日取り換えるのが原則です。神職が常駐する神社は、毎日お供え物をしています。但し、一般家庭やひとり暮らしなどでそこまで手が回らない場合は、月2回取り換えるだけでもよいとされています。

タバコやビールも?

祭神が神話の世界の人物である場合とは限りません。江戸時代や明治時代に活躍したひとが祭神である場合、生存中に本人がタバコやビール・洋酒を好んでいたことがわかっていれば、それをお供えするのは差し支えないとされています。むしろ、そこまで理解してお祀りをしていると神様から喜ばれることでしょう。また、季節の果物などを特別な日にお供えするのも重要です。

なお、お供え物を下げたあとは、原則としていただくものとされています。神社において神事のあと、直会(なおらい)が行われます。これは、神様にお供えしたものを必要に応じて調理し、その場に居合わせた人々がいただくことで、神の力を授かることができるとされているからです。日々の神棚のお祀りについても同様に考えます。下げた米や塩、水は、積極的に調理に使用するようにしましょう。

お榊はどこで入手するの?どうお供えするの?

お供え物同様、重要なものにお榊(おさかき)があります。基本的な神棚の作り方を語るうえで、外せないものです。お榊は、原則、左右一対で飾ります。

お榊には、本榊(ほんさかき)と姫榊(ひさかき)の2種類があります。これは本榊が自生する地域は茨城以西であり、それより北の地域では気候的に自生せず、寒さにつよい姫榊がもちいられてきたことによるものです。しかし、九州でも姫榊をもちいる地域もあります。いずれを使用するかは地域の風習も影響しますが、ともに神棚にお供え出来るものですから、いずれかでなければ間違いというわけではないことに注意しましょう。

お榊については、スーパーや花屋で取り扱いがありますし、いまはインターネット通販で家庭に定期配送するサービスもありますから、入手そのものは困難ではないでしょう。むしろ留意してほしいのは、鮮度です。国産のものより中国産のほうが安く、場合によっては半額ほどで入手できるときもありますが、日本に到着するまでの日数を要しているため、どうしても鮮度で劣ります。日持ちという点では、高くても国産のほうに分があるようです。

お榊には、白磁の榊立てを使うのが本式とされています。毎日、水を取り換えることで、雑菌が繁殖せず、お榊が長持ちするとされます。お榊が痛む原因は、繁殖した雑菌が切り口の葉管を詰まらせてしまうことにありますから、切花延命剤なども、夏場は活用してみるとよいかもしれません。

初回公開日:2017年07月12日

記載されている内容は2017年07月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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