引っ越しや旅行するだけで開運!?東洋占術の学問「方位学」を知ろう
占いの鑑定をした時に、占い師さんに「いついつにどの方角へ行くと良い」ということを言われたことはありませんか?
それは「方位学」と呼ばれている東洋占術の中のうちの一つです。その日、その時によってそれぞれの良い方位、悪い方位が決まっており、良い方位に行くと良いことがあるという不思議な占いです。今回はその「方位学」についてご紹介します。
「方位学」とは?
方位学とは、主にその日、その時、その時間によって循環している良い気・悪い気の流れを活用して開運体質や開運できる環境にする占い術の一つになります。
「方位学」とは、その日の運勢によって4つの方位にそれぞれ吉方位と凶方位があり、自分に合った吉方位に移動をして開運体質になることを指します。
あみだくじや占いなどの吉凶の運勢に対して、方位学はその日の良い方角と悪い方角が分かります。そのため、良い方角である吉方位に出向いて良いエネルギーをもらうことで自分自身の運気が上がったり、災難を逃れることができると言われています。
この方位学を活用し始めたのは平安時代からだと言われています。
平安時代の人たちはその日の暦を見ながら、その日の吉方位に出向いて運気を上げることは当たり前のように行っていたようです。また、陰陽道に基づいて行われていた風習の中に「方忌み(かたいみ)」、「方違え(かたたがえ)」と呼ばれているものを日常的に行っていました。
「方忌み」、「方違え」とは、目的地の方角が悪いと一旦別の方向に出かけ、目的地の方角が悪い方角にならないようすることです。
方位学にも流派や異なる理論があります
「方位学」というと、一般的には風水などのようなイメージを思い浮かべるでしょう。決まった日にお部屋のインテリアを良い方位に配置替えするのもこの方位学のうちの一つですが、旅行先や外出先、そして引っ越し先や移転先でもこの方位学を活用して運気を上げることができます。この方位学にも流派や理論があり、やり方も様々です。
気学(九星)を用いた方位学
日本ではこの気学を用いた方位学の方が有名です。というのも、この気学を使った方位学の理論は、明治42年に園田真次郎が九星術を基礎として吉方位や凶方位を出す体系理論を作ったのが始まりです。
年月日と時間によって九星が鎮座する場所が入れ替わり、吉凶の判断をすることができます。これを人の運勢や気質に合わせ、良いことが起きたり、開運する方位を出し、その吉方位に移動をして気のエネルギーをもらうというやり方です。
奇門遁甲(きもんとんこう)を用いた方位学
奇門遁甲はあまり日本では知られていない方位学ですが、これは中国からやってきた方位学の理論になります。かの諸葛孔明が使い続け、中国後漢末期から三国時代という長い時代を作っていたと言われています。
気学の方位学とあまり変わりませんが、奇門遁甲は気学の方位学で使われている九宮だけの吉凶判断の他に、十干、八門、八神、九星と呼ばれる項目や、東洋占術の「命術」と「卜術」の基礎がないと理解を深めることが難しい方位学になっています。
気学と奇門遁甲の大きな違いは「効果の出方」です。気学はゆっくりじっくり、そして長期間の効果があるとされていますが、奇門遁甲は即効性があり、効果の持続性は気学ほどではないので定期的に使用することが必要になります。
金函玉鏡(きんかぎょくとう)を用いた方位学
こちらも中国の方位学です。日本ではあまり馴染みがない方位学ですが、「玉埋め法」という少し変わったやり方があることで有名です。先に述べた2つの方位学とやり方はそんなに変わりませんが、効果が高いと評判の方位学です。しかしながらこちらも奇門遁甲同様、東洋占術の「命術」と「卜術」の基礎がないと難しい方位学になっています。
引っ越しにおける方位学の重要性
方位学は引っ越しをする際に活用すると良いということは最初に述べましたが、一体どの程度の重要性があるのでしょうか。
長く暮らす場所に良い気(エネルギー)が流れる
旅行や外出で方位学を活用することでも運気が上がりますが、それよりも住居の引っ越しや事務所の移転こそ方位学を活かした方が良いとされています。方位学は天地のエネルギーを使い、難を逃れて吉の方向に持っていくことができます。住まいや事務所というのは数時間や数日だけそこにいるのではなく、何年何十年と長い間同じ場所で暮らしたり、仕事をしたりします。
初回公開日:2017年07月06日
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