人生における目的と目標の違い
「目的」と「目標」は、どちらも「目指すもの」という意味です。
しかし、「目的」と「目標」には、大きな違いがあります。「目的」は目指すものの中でも「最終的な到達点(ゴール)」を意味します。また「目標」は、最終的な到達点にたどり着くまでの「通過点」を意味します。
目標とは人生の目的を達成するための手段
目標とは、人生の目的を達成するための手段です。目標をひとつひとつ達成していくことで、少しずつ目的に近づいていくことができます。
人生の目的を達成するために、目標は同時にいくつも持つことができます。しかし人生の目的は、大きなものをまずはひとつだけしっかりと決めることが重要です。
また人生の目的を達成するために、目標は頻繁に変えていく必要が出てくるでしょう。しかし人生の目的は、これと思うものを決めたら簡単に変えるべきではありません。。
目標をひとつずつ達成していくことで人生の目的を達成
人生の目的は、今の時点ではとても実現不可能に思えるようなことでも、漠然としていると思うようなことでも構いません。
ですが目標は、実現できそうなこと、具体的なことである必要があります。実現できそうな目標、具体的な目標をひとつずつ達成していくことで、人生の目的に近づいていくことができるからです。
人生の目的の例
では、人生の目的の例について、目標と比較しながら、具体的に考えてみましょう。たとえば「結婚すること」という例で考えてみましょう。
「結婚すること」が人生の目的(最終的な到達点)
もしも「結婚すること」が人生の目的(最終的な到達点)であると考えるならば、そのために必要な目標として、たとえば合コンやお見合いパーティーなどの出会いの場に積極的に参加することや、モテるヘアメイクやファッションをすること、または料理を勉強することなどが考えられるでしょう。
1回の合コンに参加しただけで、つまりひとつの目標を達成しただけで、素敵な相手と出会えて「結婚する」という人生の目的にたどり着くことができるでしょう。
あるいは、何度か合コンやお見合いパーティーに参加したり、美容に時間やお金をかけたり、内面を磨いていくこと、つまりいくつかの目標を達成することで、人生の目的である「結婚」にたどり着くこともできるでしょう。
「結婚すること」は目標のひとつ
ところが、自分の人生の目的は「幸せに暮らすこと」で「結婚すること」はそのための目標のひとつであると考える人もいるでしょう。この場合の「結婚すること」は、他の目的を達成するための目標のひとつに過ぎません。
結婚することが最終的な到達点ではないので、「幸せに暮らすこと」という人生の目的を達成するために自分は、どういう結婚をするべきなのかと考えて行動していくことになります。また、結婚した後も、「幸せに暮らすこと」という人生の目的を達成するための新たな目標を決めて行動していくことになります。
「幸せに暮らすこと」という人生の目的を達成するために、よく考えたら自分には「結婚すること」という目標は必要がなかったと気がついて、別の目標を達成することで「幸せに暮らすこと」という人生の目的を達成できるでしょう。
人生における目的の見つけ方
自分にとっての大切なこと・大切な人について考える
「自分にとって大切にしたいことは何か」「自分にとって大切にしたい人は誰か」を自分に問いかけてみることで、人生の目的が見つかるかもしれません。自分にとっての大切なことや、自分にとっての大切にしたい人について書き出してみると、人生の目的がすぐに見つかるでしょう。
いろいろな人に会う
できるだけいろいろな人に会うようにしてみると、人生の目的が見つかりやすくなるでしょう。特に、尊敬する人や憧れの人に直接会って話を聞くように心掛けると、人生の目的を見つけやすくなります。
尊敬する人に自分から話しかけるのは勇気が要るかもしれませんが、きっとたくさんの有意義な話を聞かせてもらうことができるはずです。それは、人生の目的を見つける大きなきっかけになるでしょう。
いろいろな本を読む
どんなジャンルでも構わないので、本を読んでみましょう。たとえば、小説を読んで誰かの生き方や考え方を知ることが、自分の人生や生きる目的について考えるきっかけになるでしょう。
自分が尊敬している人について書かれた本を読むことも、人生の目的を見つけるきっかけになりそうです。本を読むことで、これまで自分の知らなかった世界を知って、それが人生の目的になります。
やりたいことのリストをつくる
小さなこと、大きなこと、なんでも構わないので、自分のやってみたいことをどんどん書き出して、やりたいことのリストをつくってみましょう。できれば、自分のやってみたいことを100個以上書き出してみてください。自分のやりたいことのリストをつくっていると、とても楽しい気持ちになります。
また、自分のやってみたいことを100個以上書き出してみると、やってみたいことの中に似たようなことがたくさんあることに気づいて、自分が「本当にやりたいこと」が何なのかがわかりやすくなります。やりたいことのリストをつくることで、自分がやりたいことを客観的に見ることができるのです。
リストができたら、できることからどんどん実現していきましょう。人生の目的が見つからなかったとしても、やりたいことをひとつひとつ実現していくことで、毎日がもっと楽しくなるはずです。
人生の目的がない・わからない人の原因と対処法
やりたいと思うことにまだ出会っていない
やりたいと思うことにまだ出会っていないから、人生の目的がない・わからないのでしょう。そうであればまずは、新しいことにどんどんチャレンジしてみましょう。
新しいことにチャレンジして誰かと新たに出会うことで、これまでの自分の考え方とは違う、もっと素晴らしい考え方があることに気づくことができるでしょう。新しいことにチャレンジして今まで知らなかった何かを体験することで、自分の中に眠っている可能性に気づくことができるでしょう。
初回公開日:2017年08月31日
記載されている内容は2017年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。