いま、別居婚が増えている？｜メリットとデメリット

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別居婚とは、住居を別々に居住して結婚することをいいます。そこにはさまざまな事情や理由がありますが、結婚し同居していたカップルが、たまたま単身赴任して途中から別居となるのは、別居結婚とは呼びません。あくまで、最初から別居を前提として結婚するのを別居婚といいます。

近年、女性の社会進出とともに、ライフスタイルを崩さないために別居婚も増えてきました。実際、研究者なども家庭を持つと家事負担が重く研究を辞めざるを得ないという事情もあり、別居婚という形を選ぶ女性研究者も増えていると言われ、この別居結婚に助成制度を設定する大学も出てきているといいます。

他には再婚で子供がいる場合、とりあえず籍を入れ子供のために別居婚から始めるというケース、また一人っ子で跡取り事情で同居が無理なカップルが選ぶケースもあります。

それと並行してそうした背景に、中高年の離婚とそれに伴う離婚体験者が増加してきた事情もあるでしょう。余り離婚暦や結婚における同居、別居の是非を問わなくなってきた社会ニーズもあるのではないでしょうか。

家事からも解放されて、好きな時だけ会えるからいつまでも恋分でいられて、仕事も諦めないで自己実現ができるというイメージが膨らみ、別居婚に憧れるのは男性より女性が多いようです。

「別居婚や週末婚に憧れってある？」というアンケートをマイナビが実施しました。男女本音というスタンスで尋ねたところ、女性の2割弱が「別居婚」や「週末婚」という同居しない結婚の形態に憧れがあると答えました。以下がその質問内容と正確な数字です。

Q．あなたは、結婚しても同じ家に暮らさず、好きなときにだけ会う「別居婚」や「週末」にあこがれがありますか？
ある……18.9％ ない……81.1％
大半の女性が「ない」と回答したものの、約2割の女性はあこがれがあるよう。

出典: https://woman.mynavi.jp/article/140824-15/ | 好きなときだけ会える！　「別居婚」や「週末婚」にあこがれってある？｜「マイナビウーマン」

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別居婚は女性に憧れとともに迎えられているようですが、それぞれの夫婦によっては、さまざまな事情と形態があるようです。では、別居婚の実態とはどんなものなのでしょうか。まず、そのメリットについて紹介しましょう。

別居婚は現在障害になっていることを棚上げして、とりあえず解決できることです。現在、それぞれの事情があって同居婚ができなくても、結婚という形態を現実化することができる手段ということになります。

例えば、結婚によってどちらかの家名が途絶えてしまうというケース、また、何らかの理由で双方が実家から離れられないというケース、また、子連れ再婚の場合、いきなり同居ではなく子供の状況を優先してとりあえず別居婚にしてみるケースなどいろいろあるでしょう。

そんな問題を抱えながら、別れを選択するのでなく次善の策として別居結婚を考えるという方法です。それでも結婚したい意志が双方にあった場合、障害を抱え込み棚上げにしたまま結婚できるのが、別居婚ということになります。

別居婚は別居しているわけですから、それぞれの夫婦は夫婦でいながら自由な時間を持つことができます。家事を削減できる分、自分の時間を自由に使うことができます。今までの生活リズムを結婚することで崩さず、独身時代の時のまま自由に生活ができます。

好きな時にご飯を食べ、好きな時に眠り、好きな時にどこへでも出かけることができるのです。結婚後も今までのスタイルやライフワークは変わることなく自由でいられるのは、別居婚のメリットと言えるでしょう。

別居婚を選択している夫婦は共働きの割合が多いのですが、その理由は、自分の仕事の時間を減らしたくないという理由が多いのです。別居婚をすれば、家事は自分一人分で済み相手への配慮なども不要なので、自分の予定のまま仕事に打ち込むことができます。

いつも研究テーマに挑んでいる研究者や、いつも創作物のことで頭が一杯の芸術家や作家などの専門職、他にもさまざまな仕事の量も質も減らしたくないキャリア女性などにとっても、別居婚はメリットを感じるものでしょう。

別居婚は、夫婦がお互い自立した関係を保ちやすいシステムです。別居婚をすると、基本的には平日は相手と顔を合わせません。週末などに一緒に過ごしたりする程度なので、いつまでも恋人同士のような新鮮な感覚で付き合えます。

また、同居していると少なからず相手に依存してしまいがちで自立した関係をキープするのは難しくなりますが、別居婚の場合は自分で何でもしなければならないので、夫婦は依存関係にならずにそれぞれ緊張状態を保つため相手を尊重する気持ちが生まれるということもあります。別居婚を行うことで、仕事においても自由に残業や出張ができますから、収入も上がり自立的地位も上げることができるでしょう。