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いま、別居婚が増えている?|メリットとデメリット

カテゴリ:結婚

更新日:2023年12月10日

別居婚をすると相手から束縛を受けませんから、いつどこで何をしていても自由です。別居婚の場合には通常自分の収入は自己管理しているでしょうから、自分の好きなものを好きな時購入でき、それに苦情を言う人もいないはず。

家計が別なので、誰も束縛する存在はいません。もし同居婚をしていれば、そうしたことはありえないことです。一定時間に帰宅して一緒に食事をし、夜は家で眠ることが暗黙裡の決まりになります。

共同生活においては、一定のルールは守らないと家族がバラバラになってしまいます。冠婚葬祭や日常的な姻戚関係の付き合いなども、一種の束縛といってもいいでしょう。こうした同居婚における束縛を別居婚を望む人は煩わしさと感じます。別居婚の場合には相手から束縛を受けませんし、自分も束縛していないということはメリットと言えるでしょう。

ストレスがないので会った時に新鮮!

一緒に居る時間が長ければ長いほどお互いが慣れてしまって、付き合い始めた時の気持ちは早く薄れてきてしまいます。中には、相手の嫌な癖が見えて、一緒にいること自体に不満が耐えられなくなる人もいます。しかし、別居婚だと一緒に住むのは週末だけなので、相手の欠点が見えにくいでしょう。週末に会うので、新鮮な気持ちをキープしやすいのです。

親戚などへの気遣いが不要!

同居婚においては結婚相手の舅とか姑、あるいは親戚などという人たちとの付き合いをマメにしなければなりませんが、別居婚ならば家も離れて距離もあるでしょうから、そういう情報も入りにくいでしょう。親戚関係と行き来が少ない分、姻戚関係への気配りや気苦労を感じなくて済みます。

突然やってくる舅や姑のことで大慌てをしたりという時間のロスも、精神的気苦労も避けることができます。また、舅や姑に気遣うことなく、堂々と実家へ好きな日や好きな時間に行くことができるのもメリットでしょう。

別居婚のデメリットはどんなこと!

一方で、別居結婚にはデメリットもあります。子どもがいる場合は子供との関係をどうするかとか、在住している距離がある分心も離れるかもしれないこと、離婚率も高いことなどがあげられるでしょう。また、二重生活になるため家賃、光熱費、さらには電話代や交通費などの経費も二重にかかってしまうのもデメリットでしょう。その詳細を紹介しましょう。

出費が二重にかかる!

別居婚をすると、出費が多くなります。別居ですから家具も2世帯分かかりますし、居住空間を別々に用意しないといけないので家賃も2倍かかります。光熱費や水道代、食費なども余計にかかってくるでしょう。

総収入は専業主婦の家庭よりも多いはずなのに出費が多く、金銭管理もそれぞれに任されているため出費も計画的にできないため、貯蓄ができないということも起こってきます。お互いに自由にお金を使える点はメリットなのですが、反面出費も多くお互いがどれくらい出費しているのか分かりにくいというデメリットがあります。

相手への関心が薄れる!

別居婚をすると、時間と供に相手への関心が薄らいでいきやすくなります。結婚当初は別居婚の方が毎日顔を突き合わせていない分新鮮な気持ちを保ちやすくでしょう。けれど、数年も経てば、別居婚とはいえ結婚相手へ新鮮な感情をキープすることは難しくなるでしょう。

同居していれば、時間の経過とともに「家族」という別の関係が作られて結びつきも緊密になりやすいのですが、別居婚ではこうした一体感が日常的に不在なため出来上がりにくいのです。そうなると、結局、相手への関心が薄らいでくるということも起こります。そして、離婚へ至る道が簡単に開いてしまうこともデメリットでしょう。

寂しさもつのりやすい!

同居して苦楽を日常的に味わって、それを一緒に乗り越えるという作業が夫婦としての一体感を作ります。別居婚では、この一体感をつくりあげることはなかなか容易ではありません。

元気な時はいいとして、例えば病気になったりした時身近に夫がいれば看病してもらえますが、いないと自分で全て行わなければいけません。そうしたことを考えただけでも、不安なことでしょう。別居結婚の年数が経つと、この何となく孤独というか寂しいという感覚がつのってくるでしょう。

結婚した意味を感じにくい!

別居婚のデメリットとして、結婚した意味が感じられないという問題があります。確かに、別居婚をすれば、最初は自由で新鮮な気持ちを保つことができるでしょう。そのこと自体にも楽しさも感じているはずです。けれども、そうした束縛しあわない自由な関係が長くなってくると、その状態が日常となってしまい、自分が結婚しているのだか独身なのか分からなくなってきます。

生活は独身時代と余り変わりはないので、益々自分のライフワークや趣味に没頭するようになってきがちです。そうなると、自分は何のために結婚したのか分からなくなり、だったら結婚していなくてもいいのではないかという迷いも出てきてしまいます。こうした獏とした迷いが原因で、離婚に発展してしまう夫婦も多いのです。

心が離れることが心配!

別居婚においては時間とともに同居していない分、考え方がずれてくるというか、それとともに心も離れてくるという可能性もあります。別居婚のデメリットとしては密接なコミュニケーションがない限り、心が自然離れていくということも心配なことです。そうなると、寂しさを紛らわせて他の異性と親しくなり不倫などに発展しないとも限りません。

同居婚のケースならば、帰宅すると奥さんが食事を用意して待ってくれたりするので早く家に帰ろうと思うため、不倫までしようとは簡単には考えません。しかし、別居婚の場合には、結婚相手と一緒に過ごす時間が少ないので、心のすきまに亀裂が生じやすいのです。

別居婚は離婚が多い?

別居婚は一緒に生活している時間が短いため、なにかと考え方がずれてきやすいところがあります。考えがずれてくれば、その隙間から、自然心も離れてくるという可能性もあるでしょう。こうした環境は、離婚をしやすくします。別居婚は、離婚率が高くなる傾向があります。その上、別居婚の場合には「慰謝料」や「財産分与」などにおいて、同居婚より不利な状況が生じやすいのです。

姻費費用分担請求も難しい!

いろいろな意味で離婚に至りやすい別居婚ですが、いざ離婚という事態になっても、離婚後の婚姻分担金や慰謝料、財産分与などについても、通常の同居婚に比べて不利になるケースが多くなります。それというのも、家計が独立していることから来ています。同居婚の場合は、結婚時の家計は完全に一緒ですから、別居するケースが発生した場合は、収入の少ない方が、婚姻費用分担の請求をすることができます。

しかし、別居婚の場合はお互いにそれなりの収入があることが普通ですから、相手に対して婚姻費用分担請求をすることが難しくなるケースが多くなります。元々別居していて別々に収入があり自己管理していたのだから、離婚しても妻側が不利になることもなかろうと判断されてしまうのです。

慰謝料請求も難しくなる傾向!

初回公開日:2017年08月25日

記載されている内容は2017年08月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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