人は誰しも良い所があれば、悪い所もあります。そしてその人の性格によっては、長所だと思われていたものが意外なところで短所となったり、短所と思い込んでいたものが予想外の所で長所として活かす事が出来るでしょう。それでは楽観的な性格をしている人の場合、どんな良い所と悪い所を抱えているのでしょうか。
この項目では、楽観的な人が持っている長所と短所をそれぞれ挙げ、それらを履歴書へ書く方法をご説明いたします。
楽観的な人の長所:失敗を次に活かせる
楽観的な人は失敗したとしてもその事についてずっと考え、自分を責め続けたりはしません。いつまでも1つのミスにこだわってばかりいては失敗してしまった原因が分からず、分からないまま次に行こうとして同じ失敗を繰り返してしまいます。
むしろその失敗を自分が成長するチャンスととらえて、何故今回は失敗してしまったのかという原因を冷静に分析しようとします。そして、分かったことを元に「じゃあ次からはこうしよう」「次はこれをしないでおこう」と思う事が出来ます。失敗の原因を把握しておけば、次の行動をする際の判断基準がはっきりして動きやすくなるからです。
楽観的な人の長所:ムードメーカー
楽観的な人は基本的にプラス思考で前向きである為、職場などでいつの間にかムードメーカーとなっている事が多いです。例えば誰かが落ち込んでいたとしても、楽観的な人が周りいればその前向きな明るさにより、落ち込んでいるヒトもつられて気持ちが明るくなりいつの間にか一緒に笑っているといったような事が度々あるのではないでしょうか。
これは楽観的な人が気分の落ち込んでいる人と話していても、いなくても関係ありません。ムードメーカーはいるだけでその場や周囲を明るくしてくれる存在なので自然と周囲の人たちは笑顔になり、雰囲気の良い場所でみんなが快適に過ごせることでしょう。
楽観的な人の長所:フットワークが軽い
楽観的な人はどのような物事に対してもフットワークが軽いので、様々な事にどんどんチャレンジしていく精神を持っています。失敗しても「さぁ、次に行こうか」と上手くいかなかった自分を責めず、その視線は常に未来を見ているのです。
何かを深く考えているとその分だけ時間がかかり、いつも以上に頭を使うので疲れやすくなります。そうすると例え次にやらなければいけない事ややりたい事があったとしても、時間が足りなかったり、疲れて次の行動に踏み出すほどの力が出ない可能性は高くなります。
それゆえ楽観的な人は他の事を考えず、次の行動だけを頭の中に思い描きながら動くのです。
楽観的な人の短所:熟考しない
長所と短所は表裏一体と申します。楽観的な人は失敗を次に活かせると長所の項目に書きました。しかし、楽観的な面が強く出過ぎるとそういった長所が出ずに、深く考えず次の物事に向かってしまうという短所を持っている人もいらっしゃいます。
失敗して上手くいかなかった事に対し落ち込むだけなのはよくありませんが、自分の失敗を振り返って反省する時間はとても重要です。熟考せずに進んでしまうと大事なことを見過ごしてしまい、次は以前よりも更に大きな失敗をするという悲惨な結果が待ち受けているか事もあります。
前向きなのは良いのですが、時には石橋を叩いて渡る事も大事なのだと自分に言い聞かせる必要があります。
楽観的な人の短所:真剣になれない
楽観的な人は自身の失敗をくよくよ考えない反面、失敗に対して真剣に向き合えないという短所を持っています。自分の失敗に向き合ってどこで間違えたか、次はどうすれば良いかなど、真剣に考える必要のある場面においてもそうなのです。「失敗しても別に問題ない」「次があるさ」と気楽にとらえてしまいます。
最初は自分なりの考えや緊張をほぐす意味合いで始めた気の抜き方だったのかもしれません。例えそうだったとしても、常に真剣にならない状態が当たり前になってしまうのです。
その為あまり楽観的になりすぎるのも良くないので、少しでも自分が真剣であるかどうかを確認する事は大事です。
就職活動における履歴書の書き方
履歴書の長所と短所を書く際にやってはいけない事は、説明もなく結論をただ簡潔に書いて終わらせてしまう事です。確かにその方が読みやすくはあるのですが、長所を仕事にどう活かすのか、短所をどう直していくのかといった点を書かないと仕事に対してやる気がないように見えてしまいます。どちらも仕事内容と絡めて具体的な説明をしましょう。
書き方としては先に短所を書いて具体的な改善方法を提示し、短所を直そうとする意欲をアピールします。そして次に長所を書き、それによりどういった事が得意なのかを説明します。短所を先に書く事で長所に意識が向きやすくなります。
他にも、短所と長所をはっきりと分けずに混ぜて書く方法もあります。自分の短所を説明する際に、自分の長所である部分が時に行き過ぎて短所につながる行動をとってしまう、といった具合に両方をつなげて書くのです。このように書くと、長所の部分を上手くコントロールできれば短所の部分は出ないという説明がしやすくなります。
楽観的になるにはどうすればいい?
皆さんの誰もが生まれつき楽観的という訳ではないでしょう。中には楽観的になりたくてもなれないと悩んでいたりする人もいらっしゃるのではないでしょうか。
この項目では、自分を楽観的にさせる方法を5つご説明いたします。
楽観的になる方法:急がない
楽観的な人は何事も結論を急ごうとせず、いつか結論が出るだろうと気楽に構えています。今はどうしようもない事だったとしても、時間が解決してくれる場合もあると思っているからです。
しかし、時間に追われているとついつい結論や結果を早く出したい、あれを早く終わらせたいなどと自分で自分を急かすような心境になっていきます。そんな時は自分で納得して急かしているはずなのに、不思議と息苦しい気持ちになっていきます。そうして段々と余裕がなくなっていき、更に息苦しくなっていく事でしょう。
仕事など時間が決まっている事に対して急がないようにするというのは、なかなか難しい事だと思います。楽観的になりたければまずプライベートで時間を気にする事なく、のんびり過ごすというのを意識してみるのはどうでしょうか。例えば、時計を目に見えない所にしまっておく、休日に予定を一切入れないといった工夫をして自分を急かす行為をすっぱり止めてみましょう。
楽観的になる方法:言い換えてみる
自分の中から生まれてくる悲観的な考えやネガティブな言葉、いつもグルグル考えている事などを別の言葉に置き換えてみるのです。そうする事により、他の新しい考え方や異なる視点が見えてきて視野が広がり、楽観的になる為の道筋を作りやすくなります。
方法としてお勧めなのがノートに書き出す事です。箇条書きで思った事をひたすら書いていきましょう。そして言葉や考えを1つ1つじっくりと読み、別の言い方や言い回し、類語に対義語など様々な切り口から他の言葉に置き換えていきます。
ポイントは無理して前向きな言葉にしようとしない事です。まだ楽観的な性格になっていない人が無理やり楽観的な言葉を出そうとすれば、途中でやる気がなくなりかねません。今とは違う言葉を使おうとするだけで、徐々に気持ちが変わっていきますのでお試し下さい。
楽観的になる方法:動く
初回公開日:2017年09月06日
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