ストレスが引き起こす不調
ストレス社会と言われる現代の日本ですが、あなたは自分のストレス状況を認識していますか。仕事が辛い、人間関係が思わしくない、家庭環境が悪いなど、様々な問題を抱えながら生活をしている人が多いでしょう。
「自分は大丈夫」と感じている人ほどストレスを抱えている場合が多く、知らないうちに心と体を壊してしまうこともあります。体だけでなく、心にも影響を与えるのがストレスです。心と体のサインを見逃さないでください。
不調1「自律神経の乱れ」
ストレスによる不調の表れの1つ目として、「自律神経の乱れ」という症状があります。CMなどでも聞くことの多い言葉ですが、心や体に不調が起こることを指して、「自律神経の乱れ」と言い、人によって様々な症状があります。
不安や憂鬱などの精神的な症状から、頭痛や吐き気、全身の倦怠感、胃炎、下痢や便秘、めまい、過呼吸などの身体的症状まで、あらゆる症状が引き起こされます。
不調2「ホルモンバランスの乱れ」
ストレスによる不調の表れの2つ目には、「ホルモンバランスの乱れ」が挙げられます。ホルモンバランスの乱れによって不調をきたすのは、主に女性です。
ストレスによってホルモンバランスが乱れた場合、月経の周期に乱れが出てきます。生理不順であったり、無月経といった症状です。月経が周期的に来ないことは、将来的に様々な問題につながることも考えられるため、決して楽観視はできません。
不調3「不眠」
ストレスによる不調の表れに3つ目として、「不眠」があります。不眠は、ストレスを自覚するのに分かりやすい症状であり、不眠をアピールすることで苦労を主張する人もいるほどです。
実際に不眠に悩んでいる人は、嬉々として語ることなどできず、休息が取れないことによって表情にも疲れが出てきます。寝つきが悪い、何度も目が冷めてしまうといった症状がある場合には、不眠を疑ってみましょう。
不調4「肌荒れ」
ストレスによる不調の表れとして、4つ目には「肌荒れ」があります。肌荒れには、生活習慣の乱れや、女性であれば月経によるホルモンバランスの乱れが影響している場合も多いですが、ストレスによることもあります。
ストレスによるホルモンバランスの乱れも肌荒れにつながります。本来肌の強い人が珍しく荒れていたり、もともと肌の弱い人でも荒れが治まらないといった場合には、ストレス状態を確認した方が良いでしょう。
ストレスに弱い人の特徴
ストレスが多いと言われる社会で生きていても、酷くストレスに悩まされる人とそうでない人がいます。その違いは、ストレスに弱いかどうかという点でしょう。ここからは、ストレスに弱い人の特徴について紹介します。
ストレスを感じやすく、上手く発散することができない性格の人は、自分をどこまでも追い込んで疲れてしまいます。周囲からの評価を気にしていたり、自分に自信の持てない人などは、ストレスに弱い可能性が高いです。
特徴1「ネガティブな考え方」
日頃からネガティブな考え方をしている人は、不安定で、ストレスに弱いタイプであり、不安を溜め込んでしまう傾向にあります。
先のことを考えて心配することは悪いことではありませんが、考えすぎてしまうと行動できなくなり、その結果、引きこもりなどになってしまうこともあります。仕事における心配性は、リスク回避にもつながりますが、普段の生活で心配しすぎると、ストレスを溜める原因となるため注意が必要です。
特徴2「完璧主義者」
失敗を許せない完璧主義者は、失敗に対するストレスに弱いタイプと言えます。1度決めた目標は何があっても手を抜かずやり切りたいと考え、つい頑張りすぎてしまうので、それだけで疲れてしまいます。
また、自身だけでなく、周りの失敗も許せず、日々ストレスが蓄積されていきます。疲れて思いつめても、目標が達成されるまで手を抜いたり休憩したりできないため、常にストレスと戦い、息抜きが少し下手な傾向にあります。
特徴3「失敗が怖い」
何かを行うに当たって、必ず失敗を予測し、不安感を強く感じてしまう人は、自己評価のストレスに弱い性格と言えます。「失敗は成功の元」という言葉があるように、本来失敗はあるべきものです。失敗こそが成長の機会と言えるでしょう。
しかし、失敗が怖い人は、失敗によって自分の評価が下がってしまうと思い込んでいます。期待に応えられない、失望させてしまうという失敗によるマイナスイメージが心に大きな負担を与えます。
特徴4「自己否定する」
自己否定するということは、常に自分の存在を認められずにいるということであり、自分自身へのストレスに弱いことを表します。自信がないあまり、周囲からどう思われているか、自身がやっていることは間違っていないかなど常に不安でいっぱいです。
不安であるがゆえに、1度にたくさんのことを考えて失敗し、それがまた自己嫌悪の原因となってしまいます。ストレスに弱い性格であり、負のループにハマってしまうタイプです。
特徴5「承認欲求が強い」
現代の人に多く見られる「承認欲求の強さ」ですが、これもまた自分に自信がないことの表れです。「自分が認められている」という実感を得ることでしか、自分を評価することができません。
常に「必要とされていないのではないか」という恐怖心と隣り合わせであり、孤独のストレスに弱いと言えます。承認欲求の強さによって、次第に、実感や満足を得られにくくなり、常に承認を求め続ける状態に陥る可能性もあります。
初回公開日:2017年10月28日
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