独り言がうるさいのはストレスが溜まっているのか
昔は3世代が同居していることも多かったのですが、最近は核家族化が進み、さらに1人暮らしの世帯が増えています。大学進学率の増加や未婚率の増加が原因ともいわれています。1人暮らしの時によく独り言を言う人といわない人がいます。
絶対独り言を言ったことがないという人は少ないでしょう。テレビを見ているときに笑ったり、ふと何かを思ったときに感情が赴くままに吐き出すのは自然なことです。しかし、独り言の頻度が多くなってうるさいと周りが感じるようになるくらいの程度は普通なのかそうでないのか疑問に思う方がいます。
独り言がうるさく周囲の人々が困っていることもあります。独り言を言うのは果たしてストレスが原因なのか、気にされている方は多くいます。もしそうであれば、ストレスを改善すれば独り言はなくなって迷惑する人が減るからです。そこで独り言がうるさいのはストレスがたまっているからなのかについて探っていきます。
ポジティブな独り言
独り言の中でもポジティブな独り言があります。これはアスリートなどが自分のマインドを勝利に向かって方向付けるための作戦です。勝つために「絶対勝てる」「うまくいく」というポジティブな独り言は自分の心の中の意識に大いに関わってきます。
鏡に向かって何回も言う、またリラックスした状態で自分に響かせるようにして言うと脳が事実だと勘違いしてうまくいくように勝手にプログラミングしてくれます。
その脳の単純さを利用した心理作戦ですが、とても効果的であることがアメリカの心理学の論文で発表されています。このような独り言も存在するということをまめ知識として知っておいてください。これを知っているか知っていないかでは人生が大きく変わってきます。今すぐ実践してみましょう。
ポジティブな独り言のメリット
例えば、綺麗になりたい人なら、「きれいになりたい」ではなく「自分はきれいだ」と断定的に言うことが大事です。「きれいになりたい」というのはまだきれいになった状態ではないからです。自分の中だけのことなので何も謙遜入りません。
「自分はきれいではないけれど」という思いがあるからこそ「きれいになりたい」という言葉が出てきてしまうのであれば結局「自分はきれいではないけれど」という言葉の方を脳が感じ取ってしまうからです。
そうではなく、「自分はきれいだ」と思い込むことで脳が勝手に「自分はきれいなんだ」と勘違いしてくれます。これをリラックスして寝る直前に自分に言い聞かせると効果的です。受験や何かの試験の合格を神様 に願うときも断定的にお願いをすると効果的といわれています。
意図的な独り言
独り言にもたくさんの種類があります。お笑い番組を見て笑って突っ込むときの独り言、何かをふと思いついたときに忘れないようにわざと口に出す独り言、テストの勉強で記憶をするために口にぶつぶつ出す独り言などたくさんの種類があります。
その中でも、意図的に発される独り言というのはうるさいですが、意図があるので無意識ではなく改善しやすいです。自分が意識して独り言を言わなければいいからです。例えば試験勉強のための独り言でうるさいのであれば、独り言がうるさい人が別の場所に移動すればいいだけの話です。または自分がイヤホンで音楽を聴くことでうるさいものをシャットアウトできます。
無意識な独り言
では、無意識な独り言がうるさい場合はどうでしょうか。無意識に独り言を言っているということは、自分の脳に無意識に何かしらの悩みや負担がかかっているということです。
しかも思うだけならまだしも、口に出すという動作というのはとてもたくさんの筋肉を使った結果起こることなので、無意識に独り言がおこるということは脳が自分の意図しないところで発生のためのたくさんの筋肉に命令を出しているということになります。
これは脳に何かしらの電気信号が行くからであって、何も脳に起きていなければ起こらないことです。さらに、その無意識な独り言が多くてうるさいということは何かしらの対策を講じなければ、周囲の人々に迷惑が掛かって、まわりまわって自分が生きる上で不利になってしまいます。
独り言が多い原因の一つがストレス
よって、独り言がうるさい原因の1つにはストレスが関係しているといわれています。あくまでうるさい原因の1つなのでストレスだけがその要因とは限らないです。
しかし、日常的に会社で働いてストレスがある環境が多い現代社会で、ストレスというのはとても人間の負担となっています。なるべくストレスを少なくして自分の体にかかる負荷を減らしてあげるとうるさい独り言がなくなります。
独り言がうるさい人の心理
独り言がうるさい人の心理について考えていきます。独り言がうるさいというのを分解して考えてみましょう。まず、独り言を発する心理とはどういう状態なのでしょうか。いくつかに分けて考えていきましょう。
さみしい
前述したように、この現代社会では1人暮らしの世帯が多いです。1人で住んでいて、1人でご飯を食べたりテレビを見たりしていると、実家で両親と暮らしていた時よりはやはりさみしいという気持ちが生まれます。
何をしても褒められるわけでもなく、けがや病気になったとしても心配して看病をしてくれる人というのはなかなか見つかるものではありません。さらにそういう体がしんどいときにはもっとさみしさが増します。
いつも全く何も1人暮らしについて考えない人も普段生活していて、ふとさみしくなる瞬間があります。そこでそのシーンとした空間を埋めるために独り言がうるさいということになることもあります。
独り言を発することで部屋をにぎやかにして心を落ち着かせたいという心理です。しかもうるさいくらい独り言を言えばにぎやかさが増して、さらにさみしさが薄れるような気がします。
反省の気持ち
自分が日中にした会話を思い出して「ああ、あんなこと言われたから別の返事をすればよかった」「こう言っていたら事態は変わっていたかも」などと考えることがあります。そんな時にマイナスのイメージを消したいがために音を出して自分の脳のノイズとして認識するという役割も果たしています。
ですから、何かを思い出して反省しているときの心理状態でもあります。嫌な思い出だけではなく、「こんなことをして感謝をされた」「あの人と喋れてうれしかった」などとポジティブなことを思い出して喜んで思わず声が出ることもあります。その場合も自分におこったことを省みて反省している時に独り言が発せられます。
独り言がうるさい人への対策方法
独り言がうるさい人に対して指摘をする理由
独り言がうるさいと自分の勉強や仕事が手につかなくなって迷惑なことがあります。しかし、相手によっては言い方を工夫しないとのちの人間関係に響いて、結局勉強や仕事が手につかない環境になってしまうことがあります。
そんな時のために、独り言がうるさい人には角を立てずに何といえばいいか考えていきましょう。対策を立てていくことで、むしろその人が自分の無意識なうるさい独り言に気づいてなくて、気づかせてあげたことで感謝されることもあります。
自分のためにもなるし、相手のためにもなる。さらにその場にいる人々もうるさいと感じている可能性もあるので、その人たちのためにもなります。
老人
まず、ご老人は独り言がうるさいと自分では気づいていないことが多いです。老人になると人は体の機能が落ちて、聞こえが悪くなります。聞こえが悪くなり、さらに自分の独り言に気づきにくい場合があります。自分に聞こえるように大きな声を発することで、結果として周りの人々から独り言がうるさいといわれてしまいます。
生理的なことなのであまり責めることはできませんが、独り言がうるさいという事実は伝えてあげたほうが本人のためになります。独り言がうるさいということで周りの人の印象が悪くなり、邪険に扱われてしまっては本人はつらくなってしまうからです。耳が遠いので大きな声でゆっくりと、心配である旨を伝えてあげましょう。
その際、あまりに大きな声は出さなくてもいいです。その代わり口の動きを多くくして、唇の動きで言葉を読み取ってもらうように工夫しましょう。
初回公開日:2018年02月15日
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