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生まれ変わるなら何になりたいか・生まれ変わる回数・記憶

カテゴリ:自己啓発

更新日:2024年10月27日

では、キリスト教の死後の世界「天国」と「地獄」というのは何か、というとそれは「救世主がもう一度お目覚めになった時に、人がその人の生前の行いによって振り分けられる場所」です。

「救世主がもう一度お目覚めになる」というのは、救世主である「イエス・キリスト」は死んだのではなく、今は人間世界での役目を終えて眠っているとされているということです。そして、「世界が終わるとき」になるともう一度目を覚まして、人々を導いてくれると考えられています。

キリスト教では人が死ぬことも、その「世界の最後」まで眠りにつくことだと言われていて、世界の最後が訪れたときに救世主に、良い世界に行けるか怖い世界に行けるか裁かれることになっています。

イスラム教での「生まれ変わる回数」

キリスト教と同じ系譜にある「イスラム教」も、死後の世界はあるものの、生まれ変わることはない、とされています。キリスト教と同じく「人が死ぬことは世界の終わりまで眠りにつくこと」で、「世界の終わりにアッラー(神様)の裁きを受けて天国か地獄に行く」ことになっています。

イスラム教でもキリスト教でも「生まれ変わることがない」ので、生まれ変わる回数は0だと言えるでしょう。

スピリチュアルでの「生まれ変わる回数」

スピリチュアルとは「心霊主義」と呼ばれる考え方で、生き物は魂を持っていて、そうした魂と対話することができるという思想や、それに基づいた人生哲学や実践のことを指します。「生まれ変わる回数」について言及することが多いのもこの考え方です。

この考え方では、人が生まれ変わることは「より良い徳の高い魂になるための修行」とされています。仏教に近い考え方であると言えるでしょう。では、その回数が多いと「徳がより高い」と考えるのか、というとそれは違います。

しかし、スピリチュアルの世界でも、仏教と同じで「どれだけのことを学んだか」、「修行の質」というものが重要とされています。ですので単純に「生まれ変わる回数」が多いから、その魂を持つ人が「徳が高い」とは言えないのがスピリチュアルの考え方です。

ただし、「修行の経験が多い人は、少ない人よりも徳が高い傾向がある」ということは言われています。

生まれ変わるときに記憶はなくなるか

「生まれ変わること」が話題になるとき、一緒に語られることが多いのが「前世の記憶」についてのことです。ほとんどの方は、「そんな記憶はない」と言われることでしょう。しかし、世界には「『今いる自分』になる前の自分を知っている」という人が少なからずいます。

ここでは、そんな前世の記憶を持った人たちのエピソードと、その人たちに関わった人についてご紹介することで、生まれ変わる時に記憶はなくなるのかについて考えていきます。

「生まれ変わり」の研究者ジム・タッカー博士

「生まれ変わり」について最も優れた研究をしていると言われているのが、精神科医でありアメリカのバージニア大学医学博士でもあるジム・タッカー博士です。博士が2008年に雑誌に投稿した記事には、「生まれ変わるということの可能性」がある事例を見直したという旨が書かれています。

生まれ変わりの記憶があるのは「子どもたち」

博士が書いたその記事で特に興味深いのが、「生まれ変わり」の記憶を持つのは「子どもたち」のみであるということです。前世の記憶を持つ子どもたちは、平均で大体3歳ごろになると前世の記憶を思い出し、6歳から7歳頃になるとその記憶がぼやけてしまうのだそうです。

博士は、この6歳から7歳という年頃は、学校に行き始める年で、生活の中でいろいろなことを学び始める年齢にあたり、この頃になると幼少期の記憶が消えてくることや、前世の記憶を語り出すと、子どもたちが感情的になったり、前の家族に会いたがったり、前に住んでいた場所に行きたがったりすることも述べています。

前世を持った子どもの例

それでは、博士が記事の中で取り上げた、生まれ変わりの記憶を持つ何人かの子どもたちの事例の中から、ある男の子の事例を一つご紹介しましょう。

アメリカ中西部に住む男の子、ライアンの例

ここでは、前世の記憶を持っていたという、アメリカの中西部に住むライアンという男の子の例をご紹介します。

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ライアン (アメリカ中西部の男の子)
 
ライアンのストーリーは彼が4歳だった頃に遡る。その頃ライアンはひどい悪夢に頻繁に襲われていた。5歳になると、母親にこう告げた。「僕は昔は別の人間だったんだ」。ライアンはよくハリウッドの家に帰ることを話していた。そして母親にそこに連れて行ってくれとお願いしていた。

また、スターのリタ・ヘイワースに会った話や、ブロードウェイで踊っていたこと、従業員が頻繁に名前を変える事務所で働いていたということ、前世の住所に”rox”という文字が含まれていることも口に出していた。
 
ライアンの母親であるシンディーさんはその鮮明さに驚いたと言う。「息子の話はとても詳細で克明なんです。子供がでたらめを言うようなレベルではありません」と言い、地元の図書館でハリウッドについて書かれた本を調べることにした。

もしかしたら、本に書かれていることが息子の興味を引くかもしれないと考えたのだ。そして驚くべきものを発見した。シンディーさんが本に載っていた写真を見つけた時、すべてが変わったのだ。その写真こそ、ライアンが前世で自分が写っていたと主張していた写真だった。

 親子はタッカー博士の助けを求めることにした。タッカー博士は依頼を引き受けると調査を始めた。その2週間後、ハリウッドの公文書保管人が例の写真に写っている男の身元を確認した。

その写真は、映画『ナイト・アフター・ナイト』のもので、男の名前はマーティー・マーティンということが分かった。マーティーは映画のエキストラからハリウッドエージェントになり、1964年に他界していた。

 マーティンはブロードウェイで踊った事もあり、顧客用にステージネームがころころと変わる事務所に勤めていた。パリに旅行に行ったことがあり、当時の住所はビバリーヒルズの 825 North Roxbury Driveであった。これらの全てをライアンは詳細に把握していてタッカー博士に話していた。しかも、それは博士らが写真の男の正体を突き止める前の話であった。

 例えば、ライアンは住所に “Rox”という文字が含まれていることも知っていたし、マーティーには何人の子供がいたかも、何回結婚したかも知っていた。さらに驚くことにライアンはマーティーには2人の姉妹がいて、マーティー自身に娘はいなかったということも知っていた。

またライアンはアフリカ系アメリカ人のメイドがいたことも覚えていたが、実際に、マーティーと彼の妻は何人かのメイドを雇っていた。ライアンが知っていた55の驚くべき事実より、ライアンの前世はマーティー・マーティンだったということが分かった。しかし、ライアンは年を取るにつれ、当時に関する記憶は不鮮明になっていった。

どうして前世の記憶があったの?

どうして前世の記憶がある子どもたちがいるのか、その理由は分かっていません。しかし、スピリチュアルの世界では、「本来ないはずの前世の記憶があること」は「その人が生まれ変わった時の人生のプランの中で必要なこと」だったと捉えています。

その人の人生にどのように必要なのかは、その人自身ももちろん、そういう人がいるということを知った周囲の人々にとっても分かりませんが、必要だからこそ短期間でも前世の記憶があったと、スピリチュアルな世界では考えられています。

前世の記憶はどうして消えてしまうの?

初回公開日:2018年03月28日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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