肩の力を抜く方法とは
生きている以上、常に人は何か行動を起こします。学業・仕事・育児・介護・生活に必要な家事などのほかにも、食べることや眠ることも生きる上で必要な行動です。
そのような中で、人はさまざまな事に悩み・緊張し、知らず知らずのうちに体と心に疲れを溜めてしまいます。
時には自分が何を優先するべきか迷うこともあるでしょう。「やりたいことや目標はいくらだってあるはずなのに、何をやってもうまくいかない」。がむしゃらな時ほど肩に力が入ってしまいますね。そんな時には、一度心を落ち着かせてひと休みしてみるのはいかがでしょう。
上手に肩の力を抜くことができたら、心機一転、また軽やかな気持ちで一歩進む元気がわいてきます。
ストレッチ
緊張すると体は強張り、全身に疲労を感じます。特に、力の入りやすい肩の疲れは放っておくと慢性的な肩こりを引き起こします。肩こりから首に広がり、ひどくなると肩こりが原因の頭痛を伴うこともあるので注意が必要です。
少しでも体が疲れを感じたらゆっくりストレッチをして体をほぐしてあげることで、肩の力を抜くことができます。
家でのんびりストレッチ
肩の力を抜くため、上半身をゆっくり動かしていきます。肩周り全体にアプローチするため、前面の鎖骨まわりから背面の肩甲骨まわり・首のほか腰からひねりを加えて肩周りを動かしていくことも肩まわりに効きます。
肩に疲れを感じている人のほとんどが、肩甲骨や首まわりにもひどい疲れを感じているのではないでしょうか。じっくりと肩甲骨を回し可動域を広げることと、首を前方に倒し後ろの筋を伸ばすストレスなどが、効果的です。
外でも簡単にできるストレッチ
家のように好きなだけゆっくりストレッチする時間がとれない時には、肩の力を抜くため立ったままでもできる簡単なストレッチがです。
スタンダードなストレッチですが、右腕を上に上げ右肘を左手で引き寄せます。深呼吸をしながら逆の腕でもやってみましょう。肩付近の固まった筋を伸ばすことと、肩まわりをまわすことを少しずつやると立ちながらでも肩の力を抜くことができます。
呼吸
肩の力を抜く時に大事にしておきたいことが呼吸です。気持ちが乱れると呼吸も乱れます。体の強張りを感じたら肩の力を抜くため、息を吸う・吐くことを意識してゆっくりと深呼吸を繰り返しましょう。
深呼吸をすると、息を吸う時に肩が持ち上がり、息を吐くときに肩が下がります。この肩が下がる時に肩の力を抜くことも意識してみてください。腕や手指にも力を加えることなく真っ直ぐ下に落とし、正に「脱力」というイメージで肩から下をぶらぶらにします。
たっぷり新鮮な空気を取り込めば何だか晴れやかな気分になりませんか。精神的に気持ちを切り替えることができたら成功です。肩の力を抜く際には今後も呼吸を意識してみることをします。
「息をしたくらいじゃ何も変わらない」という方は呼吸と共に肩の力を抜くなど、少しでも体が楽になるくふうをしていきましょう。
姿勢
姿勢が悪いと肩がこり、疲れやすい体になってしまいます。気持ち的にも、しゃんと伸びた凛々しい背中の方が自分に自信をもつことができることでしょう。
悪い姿勢
姿勢が悪いと言われる代表の猫背や体の左右どちらか片方への傾き・歪みなどは、長年の癖から成り立つものがほとんどです。
姿勢の悪さからくる肩の力を抜くには、まず、目線を変えるところからはじめてみましょう。首の位置を少し戻し、顎を引き、真っ直ぐ前を見ます。いかがでしょう。こんなに簡単な動作のみですが、曲がったり下がっていた視界よりも、こちらの方が清々しくはありませんか。
無理に姿勢を直そうとすると逆に筋を痛めてしまう可能性もあるので、ゆっくり・時々・気が向いたらで大丈夫です。「姿勢を正しくしなくては」とストレスに感じないようにすることも肩の力を抜く大事なポイントのひとつです。
良すぎる姿勢
がちがちの緊張からくる固まった姿勢は、いくら背筋が伸びきっていても猫背と同じくらい体が疲れてします。ピシッとしようという心掛けはとても素敵ですが、少しだけ「自然な」自分の姿勢を思い出してみてください。
いつも見ている「自然な」姿勢と脳内で比べてみると、自分が今どれほど強張っているのか客観的に考えることができるでしょう。「自分は今、緊張しているんだ」と冷静に考えることができたら、スッと無理にかかっていた肩の力を抜くことができます。
自分の体と心を一番理解しているのは自分自身です。過度な緊張からくる姿勢の強張りには、自分の緊張する事柄とリラックスできる方法の両方を熟知しておくことが、上手に肩の力を抜く方法です。
もちろん、適度な緊張は必要ですし、大切な仕事や面接の場であまりにも「自然な」姿のままでいるのは問題がある場面も多々ありますので、臨機応変に加減をしつつ肩の力を抜いてください。。
ツボ
肩の力を抜くことができる、リラックスするのになツボをご紹介します。
<天柱>
後ろ髪の生え際を首の中心から外側へなぞり上を向いた時に止まるところの筋肉の斜め下、頭の筋肉と首の筋肉が交差すえる部分。
<肩井>
肩の中心にあり、指先での指圧よりも4本指を掛けるように両肩どうじに押してもらえると効果的。
<中府>
鎖骨下のリンパ部分にあり、くるくると円を描くようにマッサージすると効果的。
ぜひ、疲れを感じた日には寝る前にツボ押しをして、今日1日頑張った自分を労ってあげましょう。
運動
軽い運動は体の健康のほかに、気分転換やストレス発散など心の健康にもとても良いものです。肩の力を抜きたい時には、疲れて動きたくないときでも適度に運動を取り入れてみることで思いのほか気持ちが晴れやかになることでしょう。
急な運動は体を壊しますので、自分が楽しめる範囲で行うことがポイントです。辛い苦しい運動は長続きしませんし、義務のように制約付けてしまうと楽しめずにストレスになってしまうこともあります。
「いつもエレベーターだけど今日は階段で」「ちょっと遠いけど今日はここに遊びに行こうかな」など、日常生活のちょっとした息抜きや楽しみの中にさりげなく忍ばせることも、適度な運動を習慣化するポイントのひとつです。
恋愛で肩の力を抜く方法とは
お付き合いをする前でも後でも、恋愛で肩の力を抜くことができないのはまだ相手と距離がある証拠です。歩み寄ることで相手を知り自分を知ってもらいましょう。
一気にがつがつ来られても相手も困ってしまうでしょうから、いつもより「ちょっとだけ」が恋愛中に肩の力を抜くポイントです。
何も頑張らず行動に移さないのもモヤモヤするし、急に距離を近付けるのは勇気がいります。なので、「ちょっとだけ」いつもと違うことをしてみませんか。自己満足と言われてしまえばそれまでですが、まずは自分の気持ちがついてこないと肩の力を抜くことは難しいです。今日は「ちょっとだけ」頑張れたとホッと一息ついたとき肩の力が抜けていることでしょう。
焦っても何も良いことはありません。肩に力が入ってしまうほどの素敵な恋愛をうんと楽しんでください。この先、二人が近付いたとしても遠退いたとしても、今の二人の距離感は、今この時しかないのです。
会社で肩の力を抜く方法とは
職場内の人間関係や任されている仕事など、つい肩に力がこもってしまう場面が多くあることでしょう。真剣に悩む姿はまじめに仕事に取り組む姿勢そのものです。ですが、たまの一瞬でも自分を甘やかすことを思い出してみてください。
応援してくれている人のため、家族のため、一緒に取り組む仲間のため、頑張る理由はさまざまでしょうが、少しだけ肩に力が入りすぎていませんか。自分の頑張りは自分が一番良く知っています。
「あれも、これも、やらなければいけない」と物事に追われ続けていると気付けば体は疲弊しきっていることでしょう。そうなるまえに、ひとつひとつ成し遂げたことを自分自身が認めていきましょう。自分がやっていることは間違っていないと自分が認めることで、少しずつ肩の力を抜くことができます。
初回公開日:2018年02月27日
記載されている内容は2018年02月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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