罪悪感を感じたときの対処法・消えないときの心理状況・原因

罪悪感という感情は、人間であればだれもが持っている、もしくは感じたことのある感情でしょう。罪悪感とは、悪いことをしたときに罰せられなければならないと感じる感情のことで、罪悪感を持っている限り、人は幸せを受け取ることができません。

本記事では、罪悪感とはどういった感情なのか、またそれらが消えないとき心理状況や、罪悪感を感じる原因、そしてその罪悪感を手放すための方法などについて具体的に解説しています。ぜひ参考になさってください。

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冒頭でもご紹介したように、罪悪感とは人間であればだれもが感じたこのある感情です。

人は、例えば犯罪を犯した場合に、罪は償わなければなりません。そのため逮捕されたり、裁判にかけられるなどという形で、罪を犯した人は罪を償うことになります。

また、犯罪ではなくとも、だれかを傷つけてしまったり、だれかの大切なものを奪ってしまったときにも、わたしたちは罪を償わなければならないと感じます。その、罰せられなければならないという感情が、「自分は幸せになってはいけない」という自分の中での制限を生み出し、結果、罪悪感を持っていることによって人は幸せな感情を受け取ることができなくなります。

わたしたち人間は、罪悪感を持っている以上、幸せに生きることはできないということです。

心に罪悪感を持っている人は、どのような気持ちで人生を生きていくことになるか想像がつきますか。そのような人の心理状況について解説します。

罪悪感が心の中から消えないとき、心の中では辛いという気持ちを感じます。どんなに目の前で楽しいことが起こっていても、目の前の現実と自分の心は切り離された状態です。目の前で起こる幸せなことも、自分には受け取る資格がないと感じるため、心から楽しいと感じたり、幸せと感じることができません。

このように辛い気持ちが続くことにより、常に毎日が苦しい感情であふれることになります。罪悪感を持ち始めた日から始まる、罪悪感から逃れることができずその解消方法もわからない日々が一番苦しく感じられるでしょう。

吐き気は罪悪感が消えないときに限って起こるわけではありませんが、精神的負担が大きくなってくると吐き気や嘔吐という症状が現れることがあります。

よく胃炎や腸炎などの消化器系の疾患は、ストレスなどの精神的な症状が引き起こしていると言われますが、そのようにして罪悪感を感じ続けるという精神的なストレスと、罪悪感を持っていることにより幸せになることを避けるという苦しさから、吐き気や嘔吐という症状につながることもあります。

こうして、日々、感じ続けている罪悪感が消えないことで、その意識が慢性化してきます。そのようにして罪悪感が意識下ではなく、無意識下に入っていくと、そこからの克服は困難になります。このように、自分が無意識に罪悪感を感じている場合、生活が常にそれらを補うような補償行動につながり、ワーカホリックや浮気などの行動を引き起こすこともあります。

罪悪感を感じている人は、その考え方や行動が特徴的になっていきます。特に、意識的に罪悪感を感じている場合ではなく、それが日常化し無意識に罪悪感を感じるようになった場合に、行動の裏側に罪悪感が存在することになります。

罪悪感を抱くと、まずは自分への攻撃が始まります。「自分は幸せになってはいけない」という罪悪感が生み出す制限から、うれしい気持ちや楽しいという感覚、安心という気持ちを自分が感じることのないようにブロックしていきます。

このように、自分に対しての攻撃を続け、それをし尽くすと、次はその攻撃が他者に向くようになります。まず周りで起こるものごとやできごとが、正しいかどうかについて強いこだわりを持つようになります。

罪悪感を持つということは、自分の中でジャッジしながら生きるということであるため、自分以外の人たちもそのようにあるべきと感じ、ものごとやできとごとが正しいか正しくないか、悪いのか悪くないのかというように、極端に白黒はっきりさせようとします。これはある意味、罪悪感から自分を守るための防衛手段でもあります。

このように罪悪感の補償行為として、その攻撃が他者に向きさらにエスカレートしていくと、犯罪や子どもへの虐待のような方向に進んでいくこともあるため注意が必要です。

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さらに前項でもご紹介したような、罪悪感から逃避する手段としてワーカホリックになったり、家族から距離を置いたり、浮気に走るという行動も罪悪感が生み出す行動です。