心理学での自己開示の効果とは?
自己開示とは、自分のことをオープンに話すことです。仕事やプライベートの中で自己開示することは、とても大切です。相手に自分のことが伝わり、相手からも自己開示が返ってくるという良い連鎖が生まれます。
自分が感じたこと、考えていること、行動したことなど、なんでもいいでしょう。どうでもいいようなことでも、相手には情報として伝わりあなたという人が分かってきます。
ストレス低減につながる
適度に自己開示をすることは、ストレスの低減に繋がります。他愛ないことを話したり、自分の考えを話したり、自分のことを話しているうちになんだかスッキリしたりします。
自分の話を相手に聞いてもらえる、受け入れてもらえるということは、とてもストレスに効果的です。話すうちに信頼感や新密度も上がります。
しかし、いつでもどこでも何でも話してしまうというのは、良くないでしょう。相手に不快感を与えると、話に耳を傾けてもらえないでしょう。いくらこちらが自己開示をしても、相手に受け入れてもらえない場合は、マイナスになります。
会話というのは相手があってのものなので、きちんとわきまえて自己開示をしたいところです。自分が話すばかりではなく、相手の話しも聞いたり、質問したり、会話のキャッチボールをするようにしていきましょう。
安心したり親近感をえられる
自己開示をすることで、自分の性格や興味のあるもの、考えていることなど色々な情報が相手に伝わって安心感に繋がります。趣味が似ていたり好みが同じだったりすると、親近感が湧いたり共感できたりします。
最近では、自己開示が苦手な人が増えています。簡単な言葉でいいので自己開示をしてみましょう。親近感が湧いたり、そういう人なんだなと受け取ってもらえることは、自分にとっても、相手にとっても安心感になるでしょう。
相手も同じように自己開示を返してくれることでしょう。相手のことも知れると身近に感じられて嬉しいでしょう。
新密度が上がる
自己開示をしていくと相手との新密度が上がります。相手にオープンになることで、相手もオープンに対応してくれます。
仲良くなりたい相手なら自己開示は効果的です。こちらの話ばかりではなく相手のことも聞き出したり、バランスを取れると良いでしょう。
悩みや考えていることなど、自分の弱い部分も自己開示することで共感したり、受け入れてもらえたりして、さらに新密度が上がるでしょう。相手も相応の話をしてくれたりします。自己開示することでどんどん心が開けます。
気を遣いすぎずに、考えや自分のことを自己開示してみましょう。相手のことも受け入れることで、新密度が感じられて嬉しいでしょう。
自己開示の練習方法って?
自己開示することが苦手な人にとっては、大変なことに感じます。また、長年の癖のような感じで、自己開示する習慣があまり無い人もいるでしょう。
ですが、自己開示をしないことは不信感に繋がってしまいます。相手に少しでも自己開示することで、相手からも自己開示されます。
まずは相手の話を聞いてみましょう。うなずいたり、相づちをうったり、それはできる人が多いでしょう。相手が何か話したり、質問されたら、何か一言、さらに一言、感じたことを素直に付け加えてみましょう。
こう言ったら相手がどう感じるだろうか、など考えすぎることはありません。今感じたことを付け加えてみると会話が繋がり広がっていきます。さらに、少し自分の考えや行動などを言ってみると相手に伝わります。
否定はせず、話を聞いて受け入れて自分の考えも話すことで、だんだんと自己開示ができるようになります。
アサーションについて
アサーションとは、自分と相手を大切にする表現の方法(自己主張)のことです。アサーショントレーニングというのもあります。自分の考えをを主張しながら、相手のことも考える話し方をすることで生活がスムーズになります。
生活の中で言いたいことを我慢してしまうことがあるでしょう。仕事やプライベートで、付き合いがある相手だからこそ言えなかったりします。それは、言った後の人間関係を心配してしまうからでしょう。
そのようなときにアサーションを活用できると素敵です。ただ自己主張するのではなく、自分のおかれている状況や、自分が感じたことを素直に言ってみましょう。感情的にならないように、自分の気持ちと逆のことを言わないように伝えましょう。
簡単なことではありませんが、アサーションをすることで自分の感情や置かれた環境を相手に分かってもらえます。次第に人間関係もスムーズになってくるでしょう。
本を読んでみる
自己開示の練習といっても、相手がいなければなかなか難しいことです。そんなときに、自己開示について書かれた本を読んでみるのもです。本はあとで紹介します。
心理的なことから、自己開示の仕方、自己開示のメリットなど、たくさん知ることができます。色んなことを知って実践してみると楽しめるでしょう。
自己開示は、人間関係において重要なことです。身に付ければ、生涯あなたの人生を彩ってくれることでしょう。
自己開示の尺度の測り方とは?
自己開示の尺度をはかれるのか気になります。どのくらいの深さの自己開示をしているのかなど、自分のことを知れたらさらに自己開示ができるでしょう。
質問紙などでチェックする
自己開示をはかるための質問紙などがあります。質問項目があり、自分にあてはまるもの(度合い)にチェックをすれば、自己開示の尺度がわかります。自分を知る上で役に立つことでしょう。興味のある人は、ぜひチェックしてみてください。
客観的な意見を聞く
友人や家族など、よく話をする人に客観的な意見を聞くのもいいでしょう。自己開示しているかなんて聞く機会もないでしょうから、あえて聞いてみると意外な意見を聞けたりします。
自分のことは聴かれなくてもよく喋っている、人の話はよく聴いているけど自分のことは言わない、など自分では意識していなかったことも周りの人は感じています。参考にしてみましょう。
自己開示によるコミュニケーションを高める方法
まずは、相手に興味や関心を持ってみてください。どんな人なんだろう、何をしている人なんだろう、どんな家族構成なんだろう、どんな人生を歩んできたんだろう、など少し気にかけてみることで興味が湧いてきます。
話すときには、一方通行にならないようにしましょう。会話が得意か苦手かは人それぞれですが、相手の話しには耳を傾けて自分もきちんと話しましょう。
話すときに自己開示をしていくと話が盛り上がります。何かを聞かれてただ答えを一言言うだけでは、会話が止まってしまいます。自分はこう考えている、こうしたい、こっちが好みなどとはっきり自己表現しましょう。
すると、相手もそれに対して会話ができます。難しく考えず、うまく話そうとする必要もありませんので自然に話してみましょう。自己開示すると共感できたり、親近感が沸いたりします。そして、だんだんと自分を知ってもらえるようになるでしょう。
自己開示しない人の特徴とは?
自己開示しないというより、自己開示が苦手な人もいます。警戒心が強かったり、人見知りだったり、自信がなかったりと、原因は色々あります。いずれにしても、何らかの不安感から自分のことを話すのが苦手な人が多いでしょう。
自分から話すのが苦手そうな人なら、気さくに声をかけてみても良いでしょう。あまり話しすぎると困惑されますが、ちょっとずつ自己開示をしてみましょう。
自己開示をしない人だからと不信感を持つのではなく、答えやすいような質問をしてみたりしましょう。天気の話しなど身近なところから共感しながら気軽に話すようにしましょう。
初回公開日:2018年04月05日
記載されている内容は2018年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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