セルフコントロールする方法・本｜心理学/ヨガ

呼吸をする際に動かす筋肉のことを「呼吸筋」と呼び、中でも一番大きいのが「横隔膜」です。横隔膜での呼吸を意識すると自律神経やホルモンバランスに働き、体調が整っていきます。ヨガによって横隔膜が働くことで腹式呼吸が促進されます。腹式呼吸が心身をリラックスさせセルフコントロールにも役立っていきます。

セルフコントロールの善し悪しが顕著に出やすいのが「ダイエット」を行う時です。必要以上に食べないように自己抑制することが、ダイエットを成功させるポイントになるからです。しかしダイエットが成功しない人のほとんどが、セルフコントロールを途中でしなくなり、今までの楽な生活（食欲に身を任せた）へと戻ってしまいます。

どのような方法でセルフコントロールすればダイエットは成功するのでしょうか。

まずは簡単なことから始めていきましょう。それは毎日体重計の上に乗って測ることです。人は具体的に数値として示されることによって、何かをしようと考え始めます。体重という数値を毎日見て、比較検討する材料を揃えていくことが、ちょっとしたやる気に繋がるからです。漠然としてしまうことが何よりも最悪な結果を招いてしまいますから注意しましょう。

ダイエットをしたいと思うからには、その動機があるはずです。一体何のためにダイエットをしたいのかを明確にしていますか。理由は個人差もありますが、概ねポジティブなことであれば問題ありません。しかし単に大きな目的や目標を決めてそれでお終いにすると、途中で挫折します。

そこで、必ず定期的な目標を決めましょう。「今月5キロ痩せたら、旅行に行く」「今週頑張ってトレーニングを続けたら、週末はゆっくりする」という些細なことで構いません。その繰り返しこそがセルフコントロールに繋がります。

ダイエットは自己抑制による自分との闘いです。誰もそこには介入しませんから孤立感もあり得ます。その辛さが結局挫折する原因でもあります。しかしものは考え方次第です。孤立する自分は、世界で一番特殊な任務を持ち、選ばれた人材、そしてダイエットは世の中に役立つミッションという気分で、自分の好きな世界観でエンジョイするよう発想を転換してください。

辛いと思えた時にこそ、自分だけにしか分からない楽しみ方として捉えて続けてみることが大事です。

セルフコントロールを意識して鍛える方法はあるのでしょうか。その前に、自分の思考や行動をコントロールするというのは、今から「変えられること」と「変えられないこと」を区別する意味も含まれます。つまり、セルフコントロールとは「変えられることにだけエネルギーを集中させる」そんな視点を持つことを指します。

セルフコントロールを鍛える際に重要なことは、感情はごく自然なことであると自覚しましょう。悲しいことや嬉しいことに反応して起こる「笑う」「泣く」「怒る」などは変えることができません。それらをコントロールするには相当な悟りを開いた仙人でもない限り無理な話です。

セルフコントロールで変えるのは感情ではなく「思考」や「行動」です。楽しい時こそ慎重に、悲しい時こそ楽しみを、怒りを覚えた時こそ冷静さを取り戻すことが、セルフコントロールの役目です。

セルフコントロールを成功させる最初の思考は、常に次へのネタ作りだと心得る考え方です。他人と比べて劣る、損をしている、取り残されているといったマイナス思考や、欲望に駆られて目先のものに心を奪われそうな時、気持ちを切り替えて、ストイックな自分に酔いしれてみましょう。

それを抑制することは修行でありネタ作りのタイミングだと思えば、結構楽しく思えてきたりします。

つまりこれは「未来」を意味します。過去や今現実に起こったことは、もう今から変えることはできません。失ったことや無くしたものばかり数え直しても、奇跡などほぼあり得ません。人が常に変えることができる自制は未来しか残されていないからです。

ゆえに、未来に何を行うかについて、今なら考えて取り組むチャンスはいくらでもあると言えます。そのためになら一生懸命になれることが見つかることだってあります。セルフコントロールは抑制でもありますが、未来を決定させる自由度の高さもあると言えます。明日叶えたいことを考え続けて、そのために今それをやってください。

セルフコントロールについては、心理学などの見解から多くの専門家が論文を発表しています。セルフコントロールについて不慣れな方や、はじめて接する方にとっては内容が難しい個所もありますが、表面をなぞって読み渡すだけでも、ちょっとした概要は掴めます。

時間が許される時に、セルフコントロールについての論文に、ざっと目を通してみることをします。

もし自分でコントロールが利かないと思い悩むような際、どのような対処方法があるのでしょうか。ここではセルフコントロールができない時の対処方法について言及していきます。

近年「瞑想」に着目する動きがあります。ストレス社会と言われるようになり、心の平穏さを求める傾向が強いことから、瞑想が心身によい効果がある面にスポットが当たっています。セルフコントロールがもし利かないと自覚した場合、一旦、多くのことを忘れてリセットする意味でも、瞑想をして落ち着いた心を取り戻してみましょう。

瞑想は一般的に言われているイメージほど難しくはありません。10分間目を閉じて、ただ心によぎることをやり過ごしその時間経過を体感するだけです。