あなたのメンタルは強い?弱い?
「メンタルが強い」とか「メンタルが弱い」とかはよく使われる言葉です。同じくらいのストレスがかかっても、平気で乗り越えていける人と、頑張って乗り越えていく人、乗り越えられないで挫折してしまう人がいます。中にはストレスがかかっていることにすら、気がつかないような人たちもいます。
あなたは自分のメンタルが強いと自信がありますか。もし、メンタルが弱いとするならメンタルを強くする方法はあるのでしょうか。
メンタルの強弱ってどうやって測るの?
そもそもメンタルを強くする前に、メンタルの強さの強弱はどのようにして測定したら良いのでしょうか。
メンタル強度は、ストレスが負荷をかけると増えるホルモン(コルチゾール)を測定したり、幸福感を感じるためのホルモン(セロトニン)を測定することによって、客観的に判定できます。
しかし、コルチゾールやセロトニンを測定したことがある、という人は現状の日本ではまだ少ないでしょう。現在は主にメンタルの強度を図るためには心理テストが用いられます。
心理テストでは、標準的にはいくつかの質問に答えることで、その人の持つ性格や考え方の癖などを明らかにしようとします。自分の知らない考え方のパターンを知ることで、自分にはどのような傾向があるかを自覚することができます。
メンタルの強さは自覚とセルフイメージが左右する
一般的にメンタルの強弱について語る場合には、そのほとんどは自覚しているセルフイメージについて話しています。落ち込みやすい人は自分はメンタルが弱いと思い込み、メンタルを強くする方法を探す人もいます。また自分はメンタルが弱いのだからと、落ち込むことを恐れて失敗する可能性があることを避けて通る人もいるでしょう。
自分はメンタルが強いというセルフイメージを持つ人たちは強気な勝負にでて、成功体験を積み重ねます。もちろん、失敗することもありますが自分はメンタルが強いから大丈夫と笑い飛ばすことができます。
メンタルを強くする方法
メンタルを強くするためにセルフイメージはとても重要です。自分はメンタルが強いと思い込むことはストレスに対して乗り越える力になります。
しかしどうしてもそう思えない時はどうしたらいいでしょうか。自分の中で大丈夫だと思える理由をつけるのはいい方法です。
その一つがお守りの存在です。お守りがあるだけで守られている気持ちになり、精神が落ち着きます。精神が落ち着くと合理的に冷静な判断ができるようになり、ストレスやプレッシャーがかかっても気持ちを落ち着けることができます。
メンタルを強くするためにお守りを持つことを試してみるのも良いでしょう。現代でのあるお守りの一つがパワーストーンです。
パワーストーンは現代のお守り
パワーストーンは現代を代表するお守りです。若い人も、年配の人も手首にパワーストーンのブレスレットをつけている人は多く存在します。各種の効能があるパワーストーンを身につけることで、大丈夫だという安心感が増します。
しかし、安心感の元になるのが石だということが気になる点でもあります。これだけの努力をしたから大丈夫、私には乗り越えられるから大丈夫、と自分自身を信じる気持ちも大切です。パワーストーンという石ではなく、その石が本来持っている自分の能力を引き出してくれるのだという意識が必要です。
パワーストーンに限らず、自分以外のものへの依存が強くなると人生は一転して不幸なものとなってしまう可能性があります。
宗教にハマる人たち
自分以外への依存が強くなることで問題となることが多いのは、宗教だと言えます。信仰を持つのはメンタルを強くする意味で有効です。宗教は生きるのに役立つ知恵がつまっています。気持ちを楽にすることに宗教は長けています。
しかし信仰する宗教の選択を誤ると、取り返しのつかないことになってしまいます。その宗教の教義は本当に人類の幸福のためになっているでしょうか。その宗教を選択した他の人々は幸せで豊かになっているでしょうか。その宗教はメンタルを強くするために良い選択だったでしょうか。
自分を客観視する冷静さも忘れないようにしましょう。
自己啓発にハマる人たち
宗教と同じように自己啓発セミナーもメンタルを強くするのに有効です。しかし宗教と同じように取り扱いには注意が必要です。
セミナーを受けた直後はメンタルが強くなったような気持ちになります。しかしそれは継続するものでしょうか。次のセミナーを受けなければ不安になってしまうのであればセミナー依存だと言えます。
そのセミナーの内容が本当にメンタルを強くする方法であれば、依存させることは必要ありません。いつまでも自己啓発セミナーから抜け出せないのであれば、セミナー通いを見直す時期だと言って良いでしょう。
メンタルを強くするつもりで行ったセミナーで依存させられてしまっては、かえって逆効果になります。セミナーに行っていないと不安を感じる人はとくに注意です。
メンタルを強くする本
メンタルを強くするのに、仏陀の教えはどうでしょう。現代でも役に立つことがたくさんあります。僧侶である草薙龍瞬さんの書いた「反応しない練習」は、お釈迦様の説いたもともとの教えに忠実に、メンタルを強くする方法を解説してくれます。
現在の日本に伝わる仏教ともともとのお釈迦様の説いた仏教は少し違う部分があります。お釈迦様は合理的に考えることによって、数々の困難を受け流す方法を伝授しています。
ストレスとなる刺激に立ち向かっていく、というよりはさらりとかわす方法を教えてくれますので、メンタルを強くする、というよりもメンタルをしなやかにする、といったほうがしっくりきます。「反応しない練習」の他、「苦しまない練習」「考えない練習」などシリーズがあり、一読の価値があります。
妄想は無駄! その通りでした。自分を正しく見直すきっかけになりました。極度の心配性であった事も思い出せ、生きやすくなりました。この本との出合いに感謝致します。
メンタルを強くする言葉
自分なりのメンタルを強くするおまじないの言葉を持つのもです。それは偉人の言葉でも良いですし、身近な誰かの言葉でも良いです。緊張する場面や寂しさを感じる場面、落ち込んでしまった時にそっと唱える言葉を持ちましょう。言葉たちはあなたに寄り添ってくれます。
さきほどは仏陀の思想についての本を紹介ましたが、各種宗教にはメンタルを強くするためのノウハウが詰まっています。
興味があれば聖書を読んでみるのも良いでしょう。「求めよ、さらば与えられん」は有名な言葉です。チャレンジする勇気を与えてくれます。これはマタイ伝の山上の垂訓というイエスが山の上で説教をする場面の言葉です。
山上の垂訓ではほかに、「右の頬を打たれれば、左も向けなさい」という言葉や「野の花を見よ。何を食べようか、何を飲もうか思いわずらうな。」など逆境や不安な状態にある人の気持ちを和らげるような言葉が紹介されています。
子供のメンタルを強くする子育て方法
子供のメンタルを強くする子育て方法にはどのようなものがあるでしょうか。
養育者に十分に愛されて育った子供は自信を持ち、精神状態が安定します。第一に必要なのは子供に十分に愛されているという自覚を持たせましょう。勉強ができなくても、運動ができなくても、不器用でも、お手伝いをしてくれなくても、あなたには素晴らしい価値がありあなたのことが大好きだということを言葉にして伝えてください。
お手伝いをしたときだけ褒めたり、テストでいい点をとったときだけ褒めるというのは条件付の愛になり不安定な自己肯定感を育ててしまいます。褒めるときには注意して言葉を選びましょう。「○○ちゃん、算数で100点だったの。頭がいいね。」と褒めるのよりも「○○ちゃん、算数で100点だったの。よく勉強したね。」と、子供の努力した部分を褒めてください。
初回公開日:2018年04月07日
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