精神的自立している人は、自分の判断基準を持っています。したがって、自分は何が好きで何が嫌いか、自分は何を大切にしているか、自分は何が許せないかを明確にできます。そのため、精神的自立している人は、恋愛している今の状態に満足しており、周りが何かをいっても気にもしません。
しかし、精神的自立していない人は、自分の判断基準を持っていない人が多いです。したがって、周りから認められることや相手から必要とされることでしか今の状況を判断することができません。そのため、世間体を気にして結婚を焦る傾向もあります。
自分の力で満足できる
精神的自立している人は、自分の基準で行動するので、自分の力で満足することができます。したがって、相手に満たしてもらう必要がないので、相手に依存することがありません。
しかし、精神的自立していない人は、周りの人の基準で自分が幸せかどうかを決めています。そのため、自分が満足するためには相手が居なければならない状態となるので、苦しむことが多くなります。
精神的自立している人の定義とは?
社会的な自立の種類には、経済的自立と生活的自立と精神的自立の3種類があると言われています。経済的自立と生活自立の定義については明確にされていますが、精神的自立の定義については、長年の間、曖昧にされていました。そのなかでも、精神的自立についてはっきりとしつつある定義もあります。
自分の未来は自分で決める
精神的自立している人は、自分が将来どのようになりたいかを自分で決めることができます。しかも、自分がこうなるために、そこへどう目指していくかをはっきりと意識することができます。
簡単に言えば、小さい子供の頃に「野球選手になりたいから、野球の練習を頑張る」やピアノの先生になりたいので、ピアノを習う」というような夢や目標が持てることが、精神的自立と大きく関わっています。
この夢や目標を決めるためには、自分が何をするのが好きで、何をしているときが楽しいかを知らなければできません。これは、自分が価値を何によって見出しているかが判断できているということです。
これこそが、自分の判断基準の第一歩であり、精神的自立の1つの定義となります。
自立であって孤立ではない
精神的自立を目指す人に多いのが、精神的自立がしたいために周りの人との関係を全て断ち切ろうとするひとです。確かに、精神的自立した人は、周りの人へ依存することはありません。しかし、周りに人がいるけれど、依存しないのが精神的自立した人です。
そして、精神的自立している人は、周りの人を頼らないわけではありません。自分の判断基準に自信がない場合には、躊躇することなく周りの人を頼ります。しかし、あくまでも頼るのは周りの人の判断基準を聞くだけで、最終的にどうするかを決めるのは自分であることを知っています。
このことから、精神的自立している人の周りには頼りになる人がたくさんおり、決して孤立しておらず、むしろ精神的自立した関係が心地よいのでたくさんの人が集まっているでしょう。
自分の発言に責任を持っている
精神的自立している人は、自分の発言に責任を持っています。「自分の発言に責任を持つ」というと責任重大だと感じる人もいるのではないでしょうか。
少し柔らかい表現をすると、小さい頃に「野球選手になりたい」と言った子供が何もしなければ、それは自分の発言に責任を持っていません。野球選手になるために、野球の練習を頑張るとともに、どこの学校へ進学すればもっと野球が上手くなるかを考え、その学校へ進学するための努力をすることが、自分の発言に責任を持っているということです。
このように、自分の発言に責任を持って行動していれば、自分の意思で決めたことですので納得して行動するでしょう。また、そのなかで困難に陥った場合でも、周りの人のせいにせず、自分で解決しようと努力します。この「困難を周りの人のせいにしない」ということ精神的自立の定義の1つです。
精神的自立する方法とはどのようなもの?
精神的自立がどのようなものかはわかりましたが、精神的自立するには、どのような方法があるのでしょうか。
まずは自分と向き合う
人間の多くは、一人になるととたんに寂しいという感情に支配されます。その理由は、自分以外に意識する対象がいないからです。しかし、この一人になった時こそ、自分と向き合うチャンスです。寂しい感情と向き合うのは勇気が要りますが、その寂しさを感じる数だけ、支えている周りの人がいるということに気付くのではないでしょうか。
人への執着を捨てる
自分が頼りすぎている人への執着もそうですが、ここでは特に嫌いな人への執着を捨ててしまいましょう。あることがきっかけで、思い出すのも腹立たしいと感じる人はいませんか。その人への執着を捨ててください。
そうはいっても、そう簡単にはできないでしょう。このようなときには、起こってしまったあることと、腹立たしい感情を切り離して考えてみましょう。切り離してみると、あることと腹立たしい感情には、因果関係がなく、執着する必要がないものだと悟れます。
一人の時間を楽しむ
趣味など何でもかまわないので、自分と向き合って、自分の好きなことをして自分を楽しませる時間を作ることが大切です。こうすることによって、潜在意識という名のもう一人の自分と、上手に二人三脚で歩んでいけるからです。
精神的自立するということは、潜在意識という名のもう一人の自分を認め、向き合い、喜びや悲しみなどの色々な感情を目をそらさずに感じることです。
年齢別精神的自立している人の特徴とは?
ここまでご紹介してきた精神的自立は、あくまでも一般的な年齢層に対する特徴です。一般的な年齢層より若い高校生や、一般的な年齢層より年をとっている高齢者の精神的自立にはどのような特徴があるのでしょうか。
高校生
初回公開日:2018年04月04日
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