「勉強しろ」と親が言ってはいけない理由・言わない方法・本-uranaru
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いつの時代も子供の勉強は、子供の健康の次に親が高い関心を持ち、つい熱が入ってしまうことのひとつではないでしょうか。我が子にはきちんと勉強して受験で苦労をせず、良い大学に入って収入の良い職に就いてほしい。そう願うため、親はつい勉強しろ勉強しろと子供に言ってしまいがちです。
ところが言われる子供のほうは、勉強しろ勉強しろと言われれば言われるほど嫌になる、やる気を失くす、実際やらなくなる、そしてまた親は勉強しろと言わなくてはならない、そんな悪循環に陥ってしまってどうしようもないとお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。
子供に勉強しろとは言わないほうがいいというのはよく言われることですが、それはなぜでしょうか。「勉強しろ」のほかに何と言えば効果的なのでしょうか。
子供に「勉強しろ」と言って、「はい、わかりました」とさっさと勉強部屋に行き勉強を始める子供がどれだけいるでしょうか。いたとしてもとても少ないでしょう。ならば言わないほうがましです。
勉強しろと言えば言うほど、子供を勉強嫌いにさせます。人間の本能として、人間は禁止されていることに興味を持ちます。「見てはいけないよ」と言われて隠されたものは見たくなるし、「このおもちゃで遊んではいけないよ」と禁止されれば、そのおもちゃで遊びたくなる。この人間の本能は数々の実験でも実証されています。
人間だけでなく動物も同じです。犬は飼い主が与えたブランケットで寝るより禁止しているベッドの上には乗りたがりますが、それもそのひとつです。やれと言われると人間も動物もやりたくなくなります。
子供に勉強しろと言う親は、子供に何を勉強することを求めているのでしょうか。実は親自身があまりよくわかっていない場合があります。多くの親は子供が学校で何を習っていて、子ども自身がどこまで理解しているのかについてきちんと把握できていません。
親自身が勉強について漠然とした概念しか持っていないなら、それを子供にやるように命令しても子供のほうも「何をどう勉強すればいいのか」を理解することができません。子供は国語も算数も社会も理科も、そして英語も「勉強すること」がたくさんあります。
「勉強しろ」が口ぐせになっている親御さんは要注意です。「勉強しろ」と何度も子供に言っているうちに、「勉強しろと親が言っていること」が普通の状態になってしまい、子供が聞き流す習慣を付けてしまっている可能性があります。言葉が子供に全く響いておらず、それどころか「うざい親」だと思われてしまいます。
何度も「勉強しろ」を言ううちに、子供はやったとしても言われないとやらない子になります。子供から主体性を奪い、子供の自立を妨げる原因となります。その上「僕は両親から人から言われなければ勉強ができない子供だと思われているんだ」と子供は感じるでしょう。親から信頼されていないことを悟ります。
顔を見れば勉強しろとしか言わない親は、子供が小さいうちはまだ「うざい」「うるさい」で済んだとしても、子供が親を一人の人間として客観的に見るようになった時に、つまらない人間なのだと見下され嫌われることもあります。
「勉強しろ」と言ってはいけない。でも子供は放っておいたら勉強しない。じゃあどうすればいいんだと途方に暮れる方もいるでしょうが、ちゃんと解決策はあります。
これは小学校低学年のうちに済ませておくと後が楽です。中学生、高校生と年齢が高くなるほど難しくなります。放っておいても本人が目覚める時が来ればそれは幸運のひとつですが、飽くまでも運です。
子供が小学校低学年のうちは、宿題をするまでは遊びに行かせないなどルールを決め、親が時々(可能であれば毎日)学校で習っていることを見てやり、持ち物も確認するなど子供の勉強に常に関わっておくと、年齢と共に子供は一人でできるようになってきます。
続きを読む記載されている内容は2018年04月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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