指示を明確にする
「勉強しろ」の代わりに「宿題を早く済ませちゃいなさい」「国語の漢字テストの勉強をしなさい」「算数のドリルを3ページやりなさい」というように、具体的な指示を出すことでこれは解消することができます。
高校受験など目標を持たせる
日頃から子供と人生のことについて語る時間を持つようにすると、子供は目的意識を持ちやすくなります。勉強だけでなく、人の役に立つような人になってほしい、お金を稼げる仕事に就くと豊かな生活ができる、といったことなど、親の気持ちを常に子供に伝えるようにしましょう。子供は親の期待には応えたいと考えています。
親の真面目な姿勢を見せる
言うまでもなく、子供は親の背中を見て育ちます。親が毎日一生懸命に働いて真面目に生活をしていれば、その姿を見せるだけで子供は「自分のために働いてくれている親を裏切ることはできない」と悟ります。
口では子供に「勉強しろ」と言いながら、自分は仕事に行かなかったり、ギャンブルに手を出したり、低俗なテレビ番組を観てわははわははと笑っている姿を子供に見られている親は何を言おうと全く子供から言うことを聞いてもらえません。
褒める認める
人は誰しも誰かから認められたいという気持ちを持っています。子供も同じです。良い子だと思われたい、良い成績を取って親から褒められたいと思わない子供はいません。中間テストで50点だった子が期末テストで60点を取ってきたら、まず褒めましょう。親の期待値は60ではないとしてもそれは口に出さないようにしましょう。
「なんだ60点か、だめなやつだなぁ。俺は90点か100点しか認めんぞ」などと言ってしまったら、そこで子供はいっぺんにやる気を失くします。
物で釣るのはアリ!
いろんな考え方があり、物で釣って勉強させるのは邪道だと言う方もいるでしょう。しかし物で釣って結果的に子供が勉強するようになれば結果オーライです。実際これをやって効果的だったという報告はたくさんあります。
勉強して結果を出せば子供にとってはひとつの自信につながります。また子供は、勉強は親が物で釣ってまでやらせたいことなのだからとても大事なことなのだと理解し、子供に指針を与えることができます。
勉強を禁止する
これは極論ですが、先に人間は禁止されたことをやりたがるという話をしました。ならば勉強を禁止してみるのもひとつの方法でしょう。文字どおりに勉強を「禁止」することはできませんが、例えば勉強時間を限らせるなどすることはできるという意味です。
時間を限りなく与えられると、子供ばかりではなく大人もなかなか作業がはかどりません。また後でやろう、明日やろう、と延ばしてしまいがちです。これを逆手に取って、子供の勉強時間を制限付きにしてみるのは現実的かつ効果的に子供を勉強させる方法です。
「学校から帰ってから2時間だけ勉強(宿題)をすることを許可する。10時以降は禁止」など家庭でルールを決めましょう。大事なのは心を鬼にして守らせることです。宿題ができなければ子供が学校で怒られたり恥をかいたりするとなると親はついルールを緩めてしまいがちですが、先生から怒られたりみんなの前で恥をかきたい子供はいません。
「勉強しろ」と言われないで子供が育つとどうなるか
これは、前述しました「小学校低学年で勉強や宿題をする習慣づけができているかどうか」にかかっています。小学校低学年で勉強の習慣づけができている子供は、その後親が「勉強しろ」と言わなくても、中学、高校と自分で目標を定め、計画を立てて勉強できるようになります。
また「勉強しろ」と言わなくても子供が勉強するようになるための言葉掛けを親がしてきた家の子は同じく自分で勉強するようになります。
しかし小学校低学年で勉強の習慣づけが着いておらず、その後も一切親が「勉強しろ」に代わる言葉掛けを行ってこなかった家の子供は、高い確率で本当に勉強しなくなるでしょう。本人がよほどしっかりしていれば、自力で目覚める時が来ますが、そうでない子供は生涯にわたって目標を持って計画を立てるということが苦手になる可能性は十分にあります。
「勉強しろ」という教育に関する本
「勉強しろ」と言わないで子供を育てるハウツーを書いた教育の専門家による著書もいくつか出ていますので、書店で見てみるのもです。
「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる言葉
法学者であり作家でもある小林公夫さんによる著書です。受験についての著書もお持ちで教育分野に詳しい著者が子供を勉強する気にさせる方法を伝授してくれます。
この本のタイトルから「勉強をさせるようにする」、という内容だけが書かれてあると思うはずです。
しかし、勉強をさせるようにするだけでなく、筆者の塾講師としての経験を基に、子育てに良いと思われるこがたくさん書かれてあります。
小学校高学年から中学生の子育てに悩んだ親が読むことで、子供との関係が改善されるキッカケが見つかるかもしれません。
その他言葉や名言
勉強しろと言わなくても子供が心を動かされるような著名人の言葉をいくつかご紹介します。
■明日はなんとかなると思う馬鹿者。今日でさえ遅すぎるのだ。賢者はもう昨日済ましている。(チャールズ・クーリー)
■他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ(ジョン・ラボック)
■あきらめないことだ。一度あきらめると習慣になる。(斎藤茂太)
初回公開日:2018年04月15日
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