人と比べない生き方をしたいと願っていても、さまざまな因果関係が絡んでいて、実現性が低いとふさぎ込んでしまう人もいます。そのような、人と比べない生き方ができそうにない人の特徴とその対処方法についてご紹介します。以下のような傾向がある方は、ぜひ注意してみましょう。
人と比べてしまう特徴①プライドが高い
人と比べてしまうタイプの場合、実はプライドが高いことに気づいていない傾向があります。些細なことが気になってしまうので、最初からどうでもいいことまで過敏反応してしまう癖があるからです。
自分が浮足立っていることを自覚することから始めましょう。「決して自分は偉くない」という謙虚な気持ちで、常に相手の立場で見て、「どうすればこの人が喜んでくれるのだろうか」という考え方に変えることが肝心です。うまく周囲の人々と関わっていくようにしましょう。
人と比べてしまう特徴②条件にこだわり過ぎる
人と比べないタイプの場合、ものごとを自己認識しながら価値観を選別しています。それが自分の力量でどれくらいできるか否か判別できています。つまり常に中心は自分にあるからです。しかし人と自分を比べてしまうタイプの場合は、「能力、行動、環境」という3つの外部要因を意識しているとされています。
「自分は仕事が遅い(能力で判断)」「恋人ができない(行動で判断)」「恵まれていない(環境で判断)」といった考え方をしてしまうからです。自分の中心に置いているポリシーやモットー、目的意識は何かをいつも把握しておくと良いでしょう。
人と比べてしまう特徴③ネガティヴな口癖が多い
人と比べる癖があるタイプは、見た目、性格、能力といった全データを自分なりな独自解釈をして自信を失っています。そのため、自己否定が口癖になっています。ためいきやネガティヴな発言などを無意識にしていく傾向があります。自己肯定感が低く、かつそれらの弱点を外部の仕業にしています。
まず、自分の責任を自覚し、明るい題材を探しながら進歩することを思い描いていきましょう。自分より能力があると思える人がいたら、その人の良さを見習って真似ることから始めてみましょう。それがやがてオリジナルとなり自信となっていきます。
人と比べてしまう特徴④勝ち負けや結果にこだわる
人と比べる生き方の場合、無意識に他者との相違と勝ち負けを基準にしながら過ごしています。前述したように「能力、行動、環境」への執着したこだわりによって、勝ち負けと結果がすべてと言い聞かせたほうが、気持ちが楽になると誤解しています。
確かに自分が勝っていれば安心し態度も大きくなります。しかし勝つだけの世界など皆無です。負けることがあると居心地が悪くなり、関係性が悪化してしまいます。
結果にこだわる項目を整理して、極力要らないものを捨てるという機微も知っておくと良いでしょう。結果だけがすべてではなく、その経過をどう生きるかが成長へと繋がります。
人と比べないことに関する名言
ここでは、人と比べない生き方に関することわざや名言をいくつかご紹介します。何かの時に思い出していただければ幸いです。
人と比べないことわざ
「世の中は九部が十部(よのなかはくぶがじゅうぶ)」ということわざがあります。これは、世の中が自分の思うようになかなかいかないものだから、望みが九分達せられたら満足しなければいけないという例えです。それ以上の欲を望んでしまうと失敗する可能性がある戒めです。人と比べるということは、九分の満足以上を望んでいる裏付けとも言えます。
美輪明宏の言葉
タレントの美輪明宏さんはこう言いました。「他人と自分を比べて、優越感や劣とう感を持つのはくだらない他人志向。大切なのは自己志向。自分が満足して自分が納得すればいい」自己指向とは自己肯定感そのものと言えます。
トルストイの残した格言
ロシアの小説家、トルストイは「孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる」という言葉を残しました。周囲の人々との関わりも大切ですが、最も重要なのは自分がどうあるべきか、その姿を描けているかということです。人と比べない生き方は、自分を中心に置いた生き方です。
人と比べないことに関する本の紹介
ここでは、人と比べない生き方を指南した本についてご紹介します。自分らしく生きる方法を簡単に知るには、その知恵を書籍した人の思考を見習うことから始めるといいでしょう。
他人と比べない生き方
基準を「誰か」に合わせて生きること、人並みなことを願うなどというのは下らない生き方です。英語や資格や英会話だって、何のために習うのかが明確ではないと上達しません。SNSに振り回される毎日など本当に望んだ生き方でしょうか。そのような疑問を投げかけて「自分らしさ」を基準にブレない生き方を指南しているな一冊です。
当たり前のことが非常にわかりやすく書いてある。いかに人は他人と比較し、意味もないことを毎日考え、勝手に不幸感を増やしていくのか、明確に述べている。
初回公開日:2018年06月01日
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