人生において見切りをつけるタイミング｜仕事/恋愛/婚活/人間関係

出典: Banff National Park, Canada · Free Stock Photo

人生には「諦めきれないこと」がいくつもあります。でも、そんなことに対して「見切りをつける」という決断をするときがかならず出てきます。それが人に対してである場合には罪悪感を感じてしまうこともあるでしょう。でも「見切りをつける」ということは心が冷たいとか薄情ということではありません。問題に自分でけじめをつけて前を向いて一歩進むということです。

問題を見ないふりをして悪化させてしまったり、傷つくのを恐れてまわりにまで迷惑をかけてしまうのは自分にとっても周りの人たちにとっても良い事ではありません。いま抱えている問題を本当は手放したいと思っているなら、一度「見切りをつける」という事を考えてみませんか？

人生の中でせまられる決断には「仕事」「恋愛」「結婚」「人間関係」などいろいろな事があります。なんでも早急に「見切りをつける」のが良いとは限りません。それぞれの状況や相手によって一番良いタイミングを選ぶことが大切です。なぜなら、仕事なら業務上のタイミングがあり人間関係ならば相手の心境や状況を選んで結論を出す方がスムーズに問題を手放すことができるからです。

今やっている仕事を続けるべきか、別の道を見つけるべきか悩んでいる場合、３つのキーワードで自分を振り返ってみるのも良いでしょう。⓵「なぜ、今の仕事を選んだのか？」⓶「今もう一度仕事を選ぶとしても今の仕事を選択するか？」⓷「３年後、５年後に現在の仕事を続け充実している自分が思い描けるか？」という３つの問いを自分に投げてみてください。

⓵の問いに対して答える事ができなかったなら、今の仕事に見切りをつけるのもいいのではないでしょうか。⓶の問いに対して「ＮＯ」という答えが出ても転職を考えても良いかもしれません。⓷で未来の自分が見えなかったら、そろそろ現状を変える事を考えても良い時期という事ではないでしょうか。この３つの質問のどれかひとつでもポジティブな答えが出たなら、もう少し頑張ってみる価値がありそうです。

会社に居る意味は様々です。経済的なこと、人間関係、仕事の充実など何かひとつ価値が見いだせれば会社に居続ける価値はあると思います。でも価値が見いだせず会社を離れる事を考え始めた場合、どこで会社に見切りをつけるのがいいのでしょうか。ここでも３つの事を考えてみましょう。

⓵「自分の体力、気力とのバランス」⓶「自分にプラスになる人間関係」⓷「仕事は今居る会社でないとできないのか」というものです。まずは仕事内容がハードで自分の体力では無理があるなら問題外、見切りをつける方が良いでしょう。人間関係も「ただつるむ仲間」がいるというのではなく、自分を高めてくれる人がいるかどうかを考えてみてください。そして今の仕事を他の会社でチャレンジすることも視野に入れてみましょう。

いまの恋で感じる「モヤモヤ」した気持ちはどこから来るものでしょうか。なんとなく？それとも解決していない問題のせいでしょうか？心の中に「モヤモヤした恋に見切りをつける」という想いが大きくなってきたのなら、きっとその恋にけじめをつけるタイミングなのでしょう。

その「モヤモヤ」の発生源はふたつあるはずです。ひとつは「自分の心の中」もうひとつは「彼（彼女）の言動から読み取れる心の中」です。ひとつめはじっくり自分の心と向き合ってください、自分に正直になってください。本当に自分を大切にする結論が「見切りをつける」ならそれが正解です。ふたつめの彼（彼女）の心の中の真実は勇気を出してその扉を開けに行きましょう。

既婚者の相手との恋に「見切りをつける」はハッピーエンドとアンハッピーエンドのゴールが予想できます。お互いに配偶者以外の相手と結ばれて幸せになることもあれば、極端な例では配偶者とも恋人とも別れをむかえる結果になる場合もあります。恋に遊びの要素が強かったのなら後者の道をたどる可能性も高いのですが、もし誠意のある真剣なお付き合いの場合には「覚悟を持って現在の結婚に見切りをつける」という決断をせまられるでしょう。

遊びのつもりでつきあい始めてもどちらかが本気になれば「泥沼化」する恐れが大きいのが既婚者との恋です。本気になってしまった自分の恋心に「見切りをつける」のが大人の恋なのではないでしょうか。

婚活パーティーやお見合いで「とりあえず、まずは友達から」とおつきあいが始まったお相手で、３ヶ月たっても半年たっても「とりあえずの友達」の域を超えない方とは見切りをつけるのが良いのではないでしょうか。たとえば婚活を抜きにしても「とりあえず」ではなく「良い友達」に発展しそうならまだしも良いのですが、着地点をどこにも見いだせない惰性の関係は「良い出会い」を遠ざける原因にもなりかねません。

次の出逢いを新鮮な気持ちで迎えるためにも先の見えない関係には見切りをつけるという選択も考えてみるのが良いでしょう。

何度婚活パーティーに出席しても、カップルになれない。でも諦めきれずに婚活パーティーに出続けている場合、一度気持ちをリセットして「婚活」の方法を考え直してみるのもです。「どこで見切りをつけるのが良いかわからない」という方は自分に３つの質問を投げてみてください。

⓵「婚活パーティーは楽しいか？」⓶「結婚相手とどんな生活をしたいかイメージできるか？」⓷「本当はひとりで居るのが好きなのではないか？」というものです。もしパーティーを楽しめていないなら、その気持ちは周りに伝わってしまうものです。結婚相手との生活をイメージできるなら他に出会いの場所がある可能性があります。趣味などのサークルも出会いの場のひとつです。⓷の問いの答えが「ＹＥＳ」なら見切りをつける時です。

人間関係で「見切りをつける」のが一番難しいと考える人が多いのではないでしょうか。人は感情の生き物といわれるように、人との関係に関しては「割り切る」「客観的になる」のがとても苦手なものです。でもお互いを思いやるための優しさや、今以上の関係の悪化を防ぐために「見切りをつける」のは場合によってはとても大切なことです。次に相手別に「見切りをつける」ということを考えてみましょう。

「脈はないかもしれない」とどこかで分かっていても、恋をしている時にはなかなか諦める気持ちになれないものです。でも、自分の気持ちにけじめをつけられれば「よい良い出会い」に巡り合えるチャンスを手にすることができるのです。自分の心に問いかけてみましょう。「片思いのままで本当にいいのか？」「本当は幸せをつかみたいと思っていないのか？」と心の奥に聞いてみてください。

もし「脈がない好きな人を待つ自分」よりも「けじめをつけて幸せをつかみに行く自分」を選びたいと思ったなら、その時が「見切りをつける」タイミングです。