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感性を磨く方法は?感性を活かす仕事や向いている職業

カテゴリ:自己啓発

更新日:2024年03月17日

感性とは

物事を感覚で受け止める事

感性とは、物事を心に深く感じ取り、受け止める力のことです。その言葉の意味を調べると心理学や哲学などの様々な分野で研究されているからか、難しい言葉で説明されているのでよくわからない文章になっています。ですので簡単に説明しましょう。感性は理屈ではなく「感覚」で物事を受け止めている事です。

例えば、曖昧な表現で書かれた歌詞に共感した事はありませんか? 抽象的な絵を見て、タイトルを見て、なんとなくどういった事を描いているのか理解したり、他人の表情の変化でその心中を察したり、そういった明確な正解がわからない事に対して理解しようとする感覚です。

つまり「なんだかよくわからないけれど、なんとなく解った!」という感覚が感性です。なんとなく解っていただけたでしょうか?

感性を発揮している時

絵を見るとき

感性を発揮している時の代表的な例は絵を見ている時でしょう。美術館でも、イラスト集でも絵を見ているとなんとなく「この絵は好きだな」「なんだか悲しい絵だな」「気味が悪いな」という感覚をもつ瞬間があります。この時に感性が発揮されているのです。

人物や風景などから感情を読み取りやすい絵はもちろん、静物画の配置や色使いなどからもそういったものを読み取る事ができます。そういった感性が豊かな人の中には、ただ色が塗られているだけに見える抽象画にも感情に訴える何かを感じ取ることができる人もいるのです。また絵だけに限らず彫刻や造形などの芸術作品を見て、その意味を汲み取ろうとする時に感性が発揮されます。

音楽を聴くとき

音楽を聴くときも、感性を使います。恋や青春時代を歌ったPOPや、人生を歌い上げる演歌や歌謡曲、心にくすぶる魂を歌うロックなど、様々な音楽に自分の経験を重ねて共感を覚えた人も多いでしょう。歌詞のないクラシック音楽やインストゥルメンタルにも「明るい曲」「悲しい曲」など感じるのもまた感性です。音楽には「悲しげに聞こえる音」「楽しげに聞こえる音」などの決まりもいくつかありますが、それらを逆手にとって何も音を出さない「4分33秒」という曲があります。4分33秒間、ただひたすら無音なのです。

4分33秒を作曲したジョン・ケージはある日、無響室に入りました。しかしそこにも「音」があったのです。それは自分の体内の音でした。そこで彼は「私が死ぬまで音はあるし、私が死んでも音はある」と悟ったのです。無音に音楽を感じ取るとは、さすが作曲家の感性です。

物語に触れるとき

小説・マンガ・アニメ、ゲームや演劇・映画やドラマなど、現在は色々な娯楽を通して、物語に触れることができます。現実に自分の身に起こっていないのに、その物語に共感したり、一喜一憂するのは感性を使っているからです。

現実の出来事を元にしたノンフィクションや、現実に似ているけれど作り話のフィクション。そして全く現実とは似ても似つかないファンタジーなど様々な物語がありますが、それらを読んで「楽しいな」「面白いな」と思うのも感性ですし、「つまらないな」「私には合わないな」と感じるのもまた感性です。

どの物語を楽しいと感じるかは、感性の違いというだけで、正しいとか間違っているとかではなく、良い悪いというものではありません。ましてや優劣なんてありません。
楽しいと感じた物語も、つまらないと感じた物語も大切にしましょう。

自然に触れるとき

緑溢れる山をハイキングしたり、海で遊んだりする時、心が解放される気がした事はありませんか? その時に感性を発揮しているのです。あるいは幼い頃に砂場で泥団子を作ったり、昆虫採集をした思い出はありませんか? 泥の冷たさや、虫を取った瞬間の喜びを思い出せるのも感性を発揮して一つ一つの体験を「経験」にしたからです。

日常生活でも、暑い日にふとそよいだ風の涼しさや、秋になって色づく紅葉の美しさ、冬の寒い帰り道を帰る心細さや、春に咲いて散っていく桜の儚さなどに心を動かされる時などに感性が働いているのです。感性を大切にしているアーティストや作家たちは、こういった何気ない日常にある自然の変化も注意深く見ているのでしょう。

食べるとき

感性を発揮するのは、芸術作品や自然に触れる時だけではありません。毎日の生活の中にある「食事」にも感性は働きます。特別な日に食べる高級料理だけではありません。いつも安心して食べる料理も感性で味わっているのです。

アレルギーや病気などで食事に制限がある場合ではなくても、好き嫌いがある人も多いでしょう。その好き嫌いが感性です。好きな食べ物を一口食べるとテンションが上がったり、苦手な食べ物を食べてテンションが下がるのは感性が働いています。偏食は問題ですが、一つ二つ程度のどうしても食べたくない嫌いな食べ物があるのも、感性の違いと考えれば仕方のない事でしょう。自分が美味しいと思うものを、美味しく食べられる事が一番なのです。

匂いを嗅ぐとき

「見る」「聴く」「読む」「触れる」「味わう」とくれば「嗅ぐ」です。

人に限らず動物は、自分に危険が及ぶような匂いを「悪臭」と感じます。草食動物にとっての肉食動物の匂いがそうであるように、人間もガスの匂いや石油の匂いを「臭い」と感じる人がほとんどでしょう。けれどそんな本能で感じ取る危険な匂いだけでなく、感性で感じ取る「好きな匂い」と「苦手な匂い」もあります。匂いもまた、音楽や物語のように心に作用します。心が落ち着く匂い、元気が出る匂いなど、アロマオイルやお香を炊いて心を上手く調節している人もいるでしょう。

そんな匂いに敏感な人がその感性を活かすと「料理人」になったり、香水やお香を作る「調香師」として活躍しています。

他者とコミュニケーションを取るとき

友人・知人との会話や、交流にも感性を発揮しています。言葉では言わないけれど相手の表情から言いたい事を読み取ったり、「あの人ならこうするな」という事を先回りして考えたりする事も感性が関わっています。他者とのコミュニケーションは何が正解なのかわからないけれど、相手を理解しようとする事そのものです。感性が発達している人は、それだけ他者を理解しようとした結果なのです。

「他者」というのは人間だけにとどまりません。動物や植物を理解しようとしている人もいるでしょう。自然現象や歴史などの漠然としたもを学問や研究によって理解を深めようとする人もいます。またそれらから受け取った自分の心の動きを音楽や物語で表現しようとしている人もいます。

五感をフルに活用して受け止めたときに生じる心の動きが、感性なのです。

感性が豊か・感性的な人の特徴

感性的とは?

あまり使われる言葉ではないですが、「感性的」という言葉があります。理性的の反対語のように使われる言葉です。理性とは、受け取った物事を客観的に受け止める力の事です。五感を通して感じ取ったものを心で認識すると「感性的」、頭で認識すると「理性的」な状態になります。

例えば物事に対して「なんだかよくわかんないけれど、なんとなく解った」と回答する時が感性で受け止めていて、「OK全部理解した。つまり○○って事だね」と回答できる時が理性で受け止めたという事なのです。なんとなく解っていただけましたか? それとも「つまり○○って事だね」と思っていただけましたか?

感性的と同じく、理性的の反対語として使われる言葉には「感情的」という言葉がありますが、それは後ほど紹介いたします。

感性的な人の特徴

初回公開日:2017年09月03日

記載されている内容は2017年09月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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