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文章力がない人の特徴・改善方法とトレーニング方法・おすすめ本

カテゴリ:自己啓発

更新日:2024年08月24日

文章力がない人の改善方法

ここまで文章力のない人の特徴を挙げてきましたが、いかがでしたでしょうか?一つひとつをよく見てみると、努力次第で挽回が可能なものが多く潜んでいます。努力と言ってもいきなり難しいことから始めなくても大丈夫です。日常的に出来ることもたくさんあります。

次からは文章力をアップさせるための改善方法を見てみましょう。

文章を読む~映像やラジオでもOK

文章力がない人の特徴の一つとして「文章を読む力に乏しい」という点を挙げました。こちらを解消する方法は非常に簡単です。文章を読むことです。

どの程度の文章がよいかというと、それほど長いものから始めなくても大丈夫です。本が第一候補ではありますが、「いきなり新聞や小説!」というのはハードルが高いでしょう。その場合は文体の柔らかい絵本や児童文学からでもOKです。むしろ子ども向けに書かれている分、文章の情報がすっきりしています。また漫画というのも一つの手です。楽しく読めますし、よく見てみると漫画の台詞やモノローグにも文章の流れがあることに気づきます。

また映像やラジオで文章を聞くという方法でも構いません。特に文章の組み立てがきちんとしてあるのはニュースです。ニュースは何が起こってどうなったかという結論に至るまでを、短い時間で簡潔に分かりやすく伝えるという目的を持っているため、内容がまとまっていて良い文章が多いのです。更にラジオは音声のみで話の内容を伝えるという点で、文章力が非常に優れている媒体となっています。

文章を書く〜短い三行日記から

文章を読むことに慣れてきたら、自然と語彙力がアップしていることに気づくでしょう。「こういう場面はあの言葉を使えば伝わる!」という感覚を得られているのではないでしょうか。上手な文書に触れ、使える言葉が増えてきたら、次は自分でも文章を書いてみましょう。

これもいきなり長い文章を書こうとすると難しいので、オススメしたいのは三行日記です。方法はその日にあったことを箇条書きでたった三行書くだけです。例えばこのような感じです。

・今日の仕事は同僚との折り合いが悪くて効率が悪かった
・凄く天気が良かったので、洗濯がはかどった
・夕飯に食べた焼肉が美味しすぎて、また明日にでも食べたくなった

文章は例より短くても構わないのですが、意識したいのは文章の意味がきちんと通っているかどうかです。出来れば手帳など振り返りやすいものに書くようにして、後に振り返った時に自分でその文章が理解出来ていれば文章力はアップしているといえます。

日常に起こったことは文章にしやすく、書いた文章を振り返りやすいという点でも三行日記はオススメです。

辞書を引く癖を付けて語彙力アップ

意味が分からない言葉が多いことも文章を苦手にしている原因の一つです。本を読んでいる間などに分からない言葉が出てきたら、なるべく早く辞書を引いて調べてみましょう。辞書はアプリやネット辞書で構いません。

更に欲を出すならその時に類義語なども覚えられると語彙力アップに繋がります。例えば「食べる」という単語一つとっても、「口にする」「頬張る」といった違う言葉に置き換えることも可能なのです。

また使えそうだけど覚えておく自信のない単語に関しては、意味別にメモなどを作っておくと文章を書くときに非常に役に立ちます。

読み手・聞き手を意識する

文章は、自分は勿論、誰かに読んでもらう・聞いてもらうことを目的とすることが非常に多いものです。そこで意識したいのが「今綴った文章は相手に伝わるかどうか?」ということです。

まずは自分で理解できることが大前提となりますので、一旦自分の中で文章を読み返します。それで筋道がたっていると思ったら文章として書いたり口に出したりしてみましょう。書いたものはすぐ反応が返って来ない場合もありますが、会話の場合は何らかの反応が返ってきます。その時のやりとりがスムーズにいったならば、文章が上手に伝わっているということになります。

書いたものについても読み手の反応があり、良いにしろ悪いにしろ感想が返ってくれば何かしら伝わるものがあったということです。これは少し難易度の高い改善方法となりますが、独りよがりな文章ではなく誰かに伝えるということを意識するだけで、自然と文章は分かりやすいものになっていくでしょう。

文章力向上のコツ

ここまでは文章力の上げ方の基礎として、文章力がない人の改善方法を解説してきました。それを踏まえつつ、ここからは文章力を更に上げていくコツを見ていきます。

起承転結を意識する

少し長い文章を書く際に大切になっていくのが「起承転結」です。

まず「起」は文章の書き出しです。序文、とも言われます。文章のはじめですので、文章全体がどういった内容なのかという簡単な説明や、どうしてこの文章を書き始めたのかといった理由など、その後の文章で何が起こるのかを想起させるようなものが適切です。ここで先に結論を提示しても構いません。

次に「承」です。「起」で書いたもののに対し、更に具体的な内容を書き連ねていきます。結論を先に書いた場合は何故そうなったかの理由を書いていきます。

「転」では「承」に対する問題点を挙げたり、関連はしているものの少し違うアプローチからの話題などを書きます。

そして「結」では文字通り文章全体をまとめる内容を書きます。「結」で大切なのはそこで文章がきちんと終わりを迎えていることであり、中途半端なまま終わらせないよう気を付けていきます。

このように起承転結を考えるだけで、文章全体の構成がしやすくなります。

伝えたいテーマからぶれない

起承転結がある程度理解できたら、次は具体的に書きたいテーマを考えていきます。文章の中で伝えたい目的やキーワードがあるならば、そこからぶれていかないことが大切になります。

例えば「パソコン」をテーマにして文章を書くことにしましょう。なのに途中でパソコンではなく、料理や石けんの話が出てきたらどうでしょうか?パソコンに関連した文章であれば良いのですが、全く関係のない余談であるならば必要のない文章と言えます。

何かしら目的を持って文章を書く際には以下の方法から始めてみると書きやすくなります。

見出しを上手に使って内容を分かりやすく

まずは伝えたいテーマやキーワードを箇条書きで書きだします。最初に大きなテーマを一つ決めて、それに関連したキーワードを考えていきます。キーワードはいくつあっても構いません。多ければ多いほど文章が書きやすくなります。

次に書きだしたテーマやキーワードで見出しを考えます。はじめは何も考えず文章の中で扱ってみたい内容を箇条書きでどんどん書いていきましょう。そしてどの見出しが必要で、どの見出しが必要ないかの取捨選択をします。最後に見出しの順番を起承転結に合わせて考えると、テーマに沿った文章構成がある程度出来上がっていることでしょう。

見出しが出来上がったら、それぞれの見出しの中で書きたい内容を箇条書きにしていきます。そこまでいくと文章の概ねの道筋が決まってくるので、あとはそれをどこまで文章として膨らませていけるかという話になってきます。

いきなり冒頭から文章を書き始めてもテーマの軸がぶれがちです。自分の書きたいことが何だったのか迷ってしまわないよう、見出しを上手に利用していきましょう。

視点・語尾は統一する〜視点の統一

ここからは小さなテクニックをご紹介します。まずは視点と語尾についてです。

視点については一人称(私・自分・僕)や三人称(一般的な視点・主語が私などにならないもの)があります。これは特に必要がなければ統一していきましょう。これは特にブログや小説などを読みやすくするテクニックです。

ブログの大半は自分の視点で書かれていますので基本は一人称となりますが、「私」で書き始めたのならばなるべくその後も変えない方が読みやすいでしょう。

小説では主人公の視点で進んで行くものは一人称が使用されるケースがあり、また物語の途中で視点が切り替わっていくものについては三人称、例えば「太郎は○○した」「花子は○○だった」となりますが、それらが混ざると読みにくくなってしまいます。

初回公開日:2017年07月28日

記載されている内容は2017年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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