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文章力がない人の特徴・改善方法とトレーニング方法・おすすめ本

カテゴリ:自己啓発

更新日:2024年08月24日

視点・語尾は統一する〜語尾の統一

語尾については「です・ます」と「~だ・~である」が代表的です。

「です・ます」は柔らかい印象を持たせる文章、今お読みいただいている文章のようなものに使うと丁寧で親しみを持ってもらいやすいイメージになります。

「~だ・~である」はどちらかというと断定的な語尾となりますので、レビューなどはっきりした根拠がある文章に向いています。

こちらも例えば「このパソコンは非常に使いやすいです。だがキーボードは打ちにくくて困るのだ」という文章はいかがでしょうか?意味こそ伝わりますが、統一感がなく少し読みにくく感じます。

語尾についてはもう一つ読みやすくするポイントがあります。それは同じ語尾を繰り返さないということです。「私は潔癖気味である。だから私は掃除が好きである。中でもトイレ掃除が大好きである。」という文章を例にとります。全て「~である」が語尾の文章です。これでも意味は通りますが、ここは次のように変えてみましょう。

「私は潔癖気味である。だから私は掃除が好きだ。中でもトイレ掃除が大好きである。」二つ目の「~である」を「~だ」に変えただけなのですが、それだけで文章の読みやすさが変わってきます。

このように視点や語尾についても書く内容に合わせて予めどうするか決めておくと、読みやすい文章が書けるようになります。

同じ言葉や表現をなるべく繰り返さない

文章中で同じ言葉や表現を繰り返さないことも文章力を上げるコツの一つです。

例を挙げますと、「私は具合が悪く、私は特にお腹の調子が悪いです」という風に主語を繰り返すのは少しくどい印象があります。これは「私は具合が悪く、特にお腹の調子が悪いです」とまとめてしまうとスッキリします。

またこのような例もあります。「私はお腹が痛くて病院に行きたかったけれど、お腹が痛くて病院に行くほどの痛みではないと思った」と同じ事柄を繰り替えす場合です。こちらは「私はお腹が痛くて病院に行きたかったけれど、それほどの痛みではないと思った」といった風に、二度繰り返す意味のない言葉や文章は消して整理してしまったり、類義語に置き換えてしまうと読みやすさがアップします。

長すぎる文章は短く区切る


文章を書くのに慣れてくると、ついつい文章が長くなってしまいがちです。こちらも例文を見てみましょう。

「私は仕事から疲れて帰ってきたのに、弟がゲームで遊んでくれとせがんてきて、今日は疲れていてゲームで遊ぶ気になれないからまた明日と頼んでみたけれど、今日じゃないとクリア出来ない部分があるから、絶対遊んで欲しいとお願いされてしまった。」

意味はきちんと通っていますし、文章として読めないことはありません。ですが一文としては少々長い印象を受けます。こちらは次のように直してみましょう。

「私は仕事から疲れて返ってきたのに、弟がゲームで遊んでくれとせがんでくる。今日は疲れていてゲームで遊ぶ気になれないからまた明日と頼んでみた。でも今日じゃないとクリア出来ない部分があるから、絶対遊んで欲しいとお願いされてしまった。」

長い文章には必ずどこかに意味の区切りを付けられる部分があるのです。そこを見つけて上手に区切ってあげるとテンポの良い文章になります。小難しく長い一文を書くよりも、短くても意味の通じるものの方が文章力が高いといえるでしょう。

文章力のトレーニング方法

ここまで文章力がない人の改善方法と、文章力を上げるコツを見てきました。次は実践編ということで、改善方法やコツを元にして実際にどんなトレーニングをしていけば文章力を高めることが出来るのかをみていきましょう。

本や新聞を読む

改善方法と重複しますが、やはり本や新聞を読むことが文章力を上げるための第一のトレーニング法になります。電子書籍を利用されている方も増えているので、媒体はアナログ・デジタルを問いません。

本を読むことで文章の書き方の基礎であったり、表現力や語彙力といった文章を膨らませる部分にも触れることが出来ます。

また本の内容は文章のお手本になります。文章を書いてみる時に、読んだ本から真似をしてみることからスタートしても構いません。プロの書いた文章はどんなテキストより勉強になります。ただ真似しすぎると作者独特の癖が自分にもついてしまう場合があるのです。自分のオリジナリティが消えてしまう可能性があるため、真似は文章を書くことにに慣れるまでにしておくのがよいでしょう。

人と会話する

人に自分の言いたいことを伝えることもまた、文章力の一つということは先にも説明しました。人と話すのが苦手という方もいらっしゃいますが、文章力を上げるためにも会話は良い機会となります。

自分の考えを正しく伝えられる文章を考えて話すことも大切ですが、相手の話を聞くことも大切です。話すのが上手だと思う人がいたら積極的に話を聞いてみましょう。話が上手な人ほど起承転結がしっかりしていたり、内容が簡潔にまとまっていたりするのです。そうして互いに会話を繰り返していくことによって、自然と文章力を上げていくことが出来ます。

毎日ブログ・日記を書いてみる

改善方法の項目で三行日記というものをご紹介しましたが、上級編へステップアップしてみましょう。

まずブログについてです。ブログは実はWEB-LOG(うぇぶ・ろぐ)というものの略で、WEB上で書かれる日記というのが原点となっています。ブログをオススメする理由としては、他人に見て貰うことを意識することによって、ブログを書く時に、より人に伝えやすく書こうと考えやすいからです。

しかしここで大事なのは内容ではなく、「毎日書く」という点です。はじめは三行日記より少し長いぐらいで構いません。日記に限らず、買ったものについて感想を詳しく書いてみたり、ブログに掲載した写真について解説してみても良いです。大切なのはそれよりも「毎日文章を綴る」という行為そのものなのです。

人に見られるのが恥ずかしいという方は、日記帳を一冊買ってみて日記を付けてみましょう。とはいえこちらも内容は日記に限定しなくて大丈夫です。例えばその日のプロ野球の結果について思う事を書いても良いでしょう。書きたいことを書きたいだけ思いっきり、でも毎日書いてみます。

続けるということは日々勉強と同じこと。最初の頃は何を書いたらいいか迷うこともあるでしょう。はじめは下手でも仕方のないことです。しかし日々の鍛錬は確実に文章力を付けてくれます。

テーマを決めて記事を書いてみる

ここまでのトレーニングを進めていると徐々に文章力が付いてくるのが実感出来てきます。そこで実力を測る意味も含め、長い文章に挑戦してみましょう。記事といっても難しく考える必要はありません。テーマに対するレビューといった内容でも大丈夫です。

テーマも身近にあるもので充分です。いつも使ってる家具であったり、行ったことのある観光スポットであったり、自分の書きやすいテーマを選びます。文字数としては3000字~10000字程度を目安に、短いものからチャレンジしてみましょう。

記事の書き方としては、「伝えたいテーマからぶれない」の見出しの作り方が参考になります。見出しは7~10個程度からはじめると良いでしょう。起承転結に気を付けた見出しが出来上がったら、各見出しに対して300字~500字程度の文章を書いていきます。すると気が付けば3000字程度の記事が出来上がるのです。

これは見出しを特別作らない文書にも流用出来て、見出しを文章の区切りとして書き直すことにより、一つの長い文章として組み立てることが可能になります。あとは一つの記事の文字数を徐々に増やしていき、10000字程度の文章が楽に書けるようになったら、自分に文章力がないとは思わなくなっていることでしょう。

誰かに読んでもらって感想を貰う

文章力向上のトレーニングの最後の仕上げは、自分以外の人、出来れば直接感想を貰える知人に文章を読んでもらうことです。いくら「自分で文章力が付いた!長い文章も苦手じゃなくなった!」と思っていても、書いた文章の内容が他の人に上手く伝わらなければ本当に文章力が付いたとは言えないでしょう。

読んでもらう文章はブログでも良いですし(このため先ほどトレーニング法にブログを挙げました)、レポートや記事、書ける方であれば小説といった物語形式のものでも構いません。とにかく書いたものを読んでもらい、感想をもらうということが大切です。

その際、感想はなるべく細かく、更に言うと厳しめに貰えると良いです。自分で見えていなかった文章の問題点が見つかるでしょう。感想はメモを取っておき、それを元に文章を見直します。見直したものも再度読んで貰えると効果的です。書いた文章の内容が相手に正しく伝わっていれば、確実に文章力が上がったといえるでしょう。

文章力はどんな場面で使える?

初回公開日:2017年07月28日

記載されている内容は2017年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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