保身とは?
自己保身とは、自分の身を守ること。すなわち、仕事では重い責任から逃れたい!家庭では、面倒なことは知らん顔!そしてその気持ちから平気で嘘をついてしまうようなそんな態度をとる人のことです。しかし、自己保身の心理は誰の心の中にもあるはずです。それが表に出る人と出ない人の違いはいったいどこにあるのでしょうか?
ここでは、自己保身に走る人の特徴や性格、その心理、そして自己保身がもたらす悪いことを詳しくまとめました。あなたのまわりにいる自己保身の強い人がいたら、ぜひその人との付き合い方の参考にしてください。
保身に走る心理
根底にあるのは不安な気持ち
自己保身をしてしまう気持ちの根底にあるものは、不安な気持ちです。他人視線が気になったり、他人から見た自分の評判を気にしてしまったりする心理はすべて不安からきています。これは、日本人特有のもので、日本人には他人と違うことに不安を感じる人がとても多くいます。
その多くは、幼いころからみんな同じでいることが安心だと思うように育つからです。それは、学校などの環境からくるもので、他の子と違うことをすると自分だけ注意されたり、他人と違うことを言うと変な人と思われたりすることから自然に刷り込まれていくのです。
そうすることで、大人になっても不安な気持ちが常に働き、他人のことが気になって仕方なくなります。たとえば、間違ったことをしてしまうと他人の視線が怖い、だから間違ったことをする人になりたくない、だから嘘をついてごまかすという心理が働くのです。そして、これが自己保身してしまう一番の原因となっているのです。
失敗を認められない
自己保身が強い人は、自分が犯した失敗だとしても、その失敗を素直に認められません。そのために、言い逃れることができるなら、恥も外聞もなく平気で嘘だってついてしまう人さえいます。しかし、本人が思うほど世の中は甘くありません。周囲はそんなことなどお見通しです。
それでも、自己保身が強い本人は、それを知ってか知らずか自己を守るために必死になるのです。それでもどうにも上手くいかないと感じれば、今度は不機嫌になってバリアを張ってしまうこともあるから周囲にとっては要注意人物として扱われてしまいます。
輪を乱したくない
他人との間に、波風を立てたくないとか輪を乱したくないときにも自己保身に走る人はいます。しかし、そもそも自己保身のための言動自体が輪を乱していることに気づかないのも自己保身の強い人の特徴です。
周囲も、そのことがわかっていても本人には何も言えないのが現状で、それで自己保身が容認されて収まるという形になってしまっています。そして厄介なのは、自己保身の強い人は、そのしわ寄せが他の人に向かうことなどお構いなしで、お互いにモヤッとした感じはあってもそのまま終わってしまうことが多いのです。
現実から逃げたい
人は、何か問題が起ったら、その件について最善策を考えるのが普通です。しかし、自己保身が強い人はなんとかしてその場を言い逃れしようとしか思いません。つまり解決することよりも、自分がピンチを脱するためのことしか考えていないのです。
周囲は、解決したいと思っているのに自己保身の強い人は身を守ることしかないのですから、周囲の人だってこの温度差に気づかないわけがありません。いくら現実から逃げていても自己保身することは、自分で自分の首を締めているようなものです。
人が保身に走る瞬間
トラブルを避けたいとき
自己保身の強い人は、そのトラブルが自分の原因から起こったとしても、その責任から逃れようとします。ですからトラブル発生の臭いがすると、それが自分の身に降りかからないようにすぐさま頭の中では言い訳を考えてその場をしのごうとします。
人に責任転嫁をするよりも、すぐに素直に間違いを認めたほうが楽だと思うのが普通の人に対して、自己保身の強い人は何をさておいても自分の身を守ることのほうが重要なことなのです。
自分を守るとき
自己保身の強い人は、自分の立場が危ういと感じた瞬間から、自分を守るためならどんな嘘でごまかそうかと頭がいっぱいになります。もはや問題解決など頭にはありません。そして周囲がその様子にあきれ果て、結果的に他の人がなんとかしてしまうのです。
自己保身の強い人は、そうやって窮地を乗り越えることができるため何度も同じことを繰り返していくのです。
面倒くさいとき
これは男女の関係で良くあることです。特に男性は、女性の問いかけに面倒くさいと思うことがあります。そのときに、正直に言うとまたガミガミいわれそうと感じれば、そうならないように自己保身のための嘘をつきます。しかし、その多くは女性にとってはすぐにわかる嘘なので特に効果はなく、むしろ男性の思惑とは逆に女性を怒らせたりイライラさせることとなってしまいます。
保身が得意な人の特徴・性格
自己中である
自己保身の強い人は、自己中心的でもあります。たとえ自分のミスだとしても、まずは、自分の利益ばかりを考えてしまうので、ここで素直に間違いを認めてしまっては損だと判断するのです。自分のミスでも他人の手を煩わせてしまうことに罪悪感を感じないからこそ、それができてしまうのが自己中心的な人の特徴です。
初回公開日:2017年09月09日
記載されている内容は2017年09月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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