変化に対する恐怖
執着心の強い人の心理として、変化に対する恐怖が挙げられます。執着心が強い人は「これまで何かに対して執着してきたからこそ、今の自分がある」とどこかでおもっている面があります。つまり、執着している現在の自分に慣れてしまっている状態であり、そこから変わってしまうことを恐れています。
なぜなら、今まで執着していることこそが普通だったため、変化によって執着できない状況に追い込まれた時、どう行動すれば良いのか分からなくなるためです。
赤ちゃんに執着心はあるのか
執着心があると指摘される人の多くは、学生や社会人、お年寄りなど、自分である程度物事を考えられる人ではないでしょうか。しかし、赤ちゃんも大人に負けず劣らずの執着心を持っている子が多いです。例えば、ひたすらハイハイでお母さんの後をついて回る子もいれば、毛布やタオル、ぬいぐるみなど、特定の物に対して強いこだわりを持っている子もいます。
前者の行動は、赤ちゃんがお母さんと他人との区別がつくようになった証です。いつも一緒にいてくれる人が離れたことで不安を感じ、お母さんのそばに行こうとします。後者の行動は、発達心理学でいうところの「移行対象」と呼ばれているもので、赤ちゃんの不安を和らげたり、お母さんから自立していくなどの役割を持っています。
執着心をなくす・手放す・捨てたいときのやり方とは
人や物事に執着していく中で、相手や周囲の人たちに迷惑をかけてしまったという経験のある人は多いことでしょう。自分にそんなつもりはなく、仮に相手や周囲の人たちもそれを理解してくれたとしても、特定の対象に執着心を持ち続けている限り、同じことを何度も繰り返してしまうのではないでしょうか。
あなたが執着心を手放したいと強く望んでいるとしても、具体的な形のない執着心をどのようにして手放せばいいのか分からず、困っている人は数多くいます。この項目では、執着心を捨てたい時はどうすれば良いか、具体的な8個のやり方を紹介します。
紙に書き出す
執着心を捨てるやり方として、紙に書き出すというものがあります。あなたがこだわっているのは何か、人ならどんな所に執着しているか、物ならどんな所を気に入っているかなど、自分の感情や考えをできる限り掘り下げて、情報を視覚化します。そうすると自分の感情を客観視しやすくなるので、冷静に自分自身を見つめ直すことができます。
他にも、執着しているのが人だった場合、相手の悪口を書くのも良いです。思いつく限りの悪口を書き出していく内に、「なぜ、そんな人にこだわっているのだろう」と冷静になったり、不満の解消になったりして、書く前よりも心が軽くなりやすいです。
目標を設定する
執着心を捨てるやり方として、目標を設定するというものがあります。もちろん、執着している対象とは一切関係ない内容の目標です。執着心を持っている人は、自分に自信のない人が多いことも特徴の1つです。自信がないから自分以外の何かに執着してしまいます。それを捨てるためには、自分で自分に対して達成すべき目標を立てましょう。
目標を立てる時は、自分にとって興味のあることや自分が理想とおもう状態などを基準にするとイメージがしやすいです。そして目標を立てた後は、それを達成するためには何をすべきか考え、自分のできることから順番にちょっとずつこなしていきます。こうして目標に向かうため、頑張っているうちに自信が積み重なり、執着心が消えていきます。
自分の失敗を素直に認める
執着心を捨てるやり方として、自分の失敗を素直に認めるというものがあります。人は執着心を持っているか、いないかに関わらず、自分の失敗や欠点を素直に認めることが難しいです。特に年を重ねていけばいくほど、その気持ちは強固なものになっていき、自分の失敗を直視することはさらに困難なものとなるでしょう。
執着心を持つ人の場合、自分が間違っていたと素直に認めることで、相手から嫌われてしまうのを恐れる傾向にあります。執着心を捨てるには、その恐れに打ち勝って失敗を素直に認める必要があります。
自力でやるのが難しい場合は第三者に頼ってください。対象が恋人だったなら共通の友人、対象が友人だったなら別の友人といった具合に、第三者を間に挟むことで言いやすい状況を作り出します。
家の中を片付ける
執着心を捨てるやり方の1つとして、家の中を片付けるというものがあります。自分の中にある執着心を捨てたいのであって、家の中の物を捨てたい訳じゃないとおもう人もいることでしょう。ですが、家の中を片付ける行為というのは、人の心に影響を与える行為でもあります。
家の中が散らかっていると住んでいる人はもちろんのこと、他人から見ても良い気分にはなりません。ですが、家の中の物をいる物と要らない物に分け、捨てるべきものは捨てて、整理整頓を行っていくことで、家の中だけではなく、心の中もすっきりとした気分になります。
これで執着心が薄れている自分に気付きます。なぜなら、特定の対象に執着していた今までとは違う環境に変わったことで、自らの価値観や考え方にも変化が起きやすくなるからです。
夢中になれるものをたくさん見つける
執着心を捨てるやり方の1つとして、夢中になれるものをたくさん見つけるというものがあります。1つの対象に執着していると、暇さえあれば対象のことだけをひたすら考えることに時間を費やします。また、そのせいでより深く執着の度合いを深めてしまう結果につながります。
そうならないためには、特定の対象以外にも夢中になれるものをたくさん見つけましょう。夢中になれるものがアウトドア系なら友達ができやすく、インドア系なら暇な時間を減らすことができます。
そうすることで、特定の対象以外を考える時間が増えるだけではなく、意識を向ける相手も多くなるので、特定の対象のみに気を配ることが減っていきます。このようにして、執着心はいつの間にか薄くなり、次第に消えていきます。
目の前のことに全力で取り組む
執着心を捨てるやり方の1つとして、目の前のことに全力で取り組むというものがあります。執着心をいつまでも捨てることができないのは、捨てた後の自分がどうなってしまうのか分からず、想像するだけで不安な気持ちが強くなるからです。
ですが、現在の自分の行動が未来の自分にどのような影響を与えるのか、それを知ることは誰にもできません。それがわかっていても、やはり考えてしまうという人は考える時間や余裕があることが問題と言えます。
それなら、目の前のことに全力で集中して取り組むということをやってみるのはいかがでしょうか。そうすることにより、余計な情報や考えをシャットアウトできるので、悩んで無駄な時間を消費することがなくなります。そして他のことを必死でやっているうちに、執着心も薄れていきます。
自分の力で新しいものを作り出す
初回公開日:2017年12月05日
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