説明が下手な人の特徴
仕事をしていると、社内での会議や社外の人に対するプレゼンなど説明を必要とする場面がたくさんあります。上司への報告や業者への発注、取引先へのお詫びなどなどがあります。
じつは、こうした説明が下手なばかりに周囲からの評価が上がらず損をしてしまっている人がいます。たとえば何か商品を買おうと思ったときに説明が下手な営業マンより、説明が上手な人から買いたいと考えるのは当然のことです。
どれだけ誠実に、真面目に仕事をしていても、説明が下手だというだけで評価されないのはもったいないことです。なぜなら説明が下手なのは訓練によって克服ができるからです。
説明上手になるためにまずは、説明が下手な人にはどういった特徴があるのかを見ていきましょう。
話すことは誰でもできる
さきほど、説明が下手なのは訓練で克服することができるとお伝えしました。実はここがポイントの一つでもあります。われわれは幼少のころから日本語を話すことは誰でも自然に身につけています。
そのため人と話すのは特別な訓練が必要じゃないと考えがちです。確かに話をすること自体は誰にでもできることです。しかし、ただ話をするのと、上手に話をするのは大きく違います。
説明が下手な人は、この事実に気がついていないのでいつまでたっても説明が下手なままなのです。いつも一生懸命に説明しているのに、周囲の反応はいま一つという状態が続いていないでしょうか。それは周囲の理解力不足ではなく、単に自分が説明が下手なだけなのではという疑問を持つ必要があります。
あの人はなぜ説明が下手なのか?
自分の話したいことを一方的にまくしたてるのは説明ではありません。いくら流ちょうに話をしても、肝心の聞き手に届いていなければそれは説明が下手と言われても仕方ありません。
たとえば会議でいつも積極的に発言をするけれども、意見が採用されるのを見たことがない、という人が周りにいませんでしょうか。このタイプの人は自分の意見を言うばかりで、それが周囲の人にどう響くのかをまったく考慮に入れていないという特徴があります。
または資料の棒読みで、聞き手は最後にもう一度資料を読み込まなければならないほど印象に残らない話をする人はいないでしょうか。この手の人は伝えたいことのポイントを本人が理解できていないことが多いです。
説明が下手なのはどういう人?
説明が下手な人にもいくつかのパターンがあります。たとえば人前で話すのが苦手で、あがってしまい上手く話しをまとめられない人。
あるいは、独りよがりで聞き手のことを考慮しない人も説明が下手です。このタイプは話に抑揚がなかったり、逆に過剰な演出をしていたりでポイントが見えてこないという特徴があります。
説明が下手な人は往々にして話が長くなりがちです。これは一面では真面目であるということでもあります。つまりいろいろな情報を余すところなく伝えなければ、という思いにとらわれ結果的に冗長になってしまうということです。
もちろんこれらの特徴はこれからご紹介する改善方法によって、変えていくことができます。そのためにはまず、自分は説明が下手なんだということを認める素直な気持ちが必要なのは言うまでもありません。
説明が下手な人に改善・克服方法
これまでお伝えしてきたとおり、説明が下手なのはどうにもならないことではありません。十分に改善や克服が可能なものです。最初からプレゼンが上手い人というのはそう多くはいません。ほとんどの人は練習や学習によって説明上手になったというのは重要な事実です。
説明が下手な原因を探る
まずは説明が下手なのは、どこに原因があるのかを知らなければなりません。これがわからないと克服方法を選ぶことができません。
あがり症で人前に出ると上手く言葉が出てこなくなるのか、コミュニケーションの意味を理解できていないのか、資料のまとめ方が下手という場合だってあります。
また説明する際の表情や声のトーンも大切です。よく聞くと話はそれなりにできているのに表情が暗かったり、リズムが悪いために説明が下手な印象を持たれている人もいます。自分の克服すべきポイントは何かということを客観的に把握することからはじめましょう。
説明が下手は練習で解消できる?
あがり症の人であれば、とにかく数をこなすことです。数をこなすと人前で話すことへの慣れが出てきます。最初はガチガチに緊張していても、慣れれば聴衆の表情を確認するくらいの余裕が出てきます。じつは聴衆というのはそれほど真剣に聞いていない、ということも知っておくとよいでしょう。
どうしてもミスをしたりしてないか心配になったり、聞いた人がどう思うかを考えすぎたりするのが、あがることにつながります。しかし多くの人はそこまで一字一句耳をそばだてて聞いてないと考えれば気が楽になるでしょう。
説明が下手な人におススメのトレーニング法は?
普段から講演をしたり、プレゼンする機会の多い人でぶっつけ本番で話をする人はあまりいません。ほとんどの人は事前にシミュレーションをして時間配分や話の抑揚などを何度も練っています。
説明が下手な人の中には練習らしい練習もせずに本番に臨んでいる人がいますが、これは避けましょう。おススメのトレーニング法として、人の講演を聞きに行くというのがあります。文化人や有名人でよく講演をしている人はやはり話が上手です。
学びは真似ることから始まるとよく言われます。最初は説明が上手い人の話を聞いてよいと思ったところはそのまま自分に取り入れるところから始めるのもいいでしょう。
説明が下手なことに関する本
説明が下手なことを自認している人は、これから伸びしろがあるので大丈夫です。どんな演説のプロでも失敗を繰り返してきたのだし、事前のリハーサルは欠かさないです。そして実際に話を始める前は緊張や不安に襲われるのは普通のことです。
こうしたことを克服するためにも書籍で学習するのもおススメの方法の一つです。説明が上手い人が実体験の中で得てきたノウハウを効率的に学ぶことができるからです。
「いまの説明、わかりやすいね!と言われるコツ」(浅田すぐる:サンマーク出版)
一生懸命に説明するけど伝わらない、話が分かりにくいと言われるなど説明が下手だと悩んでいる人に必読の書です。話の内容をシンプルにポイントを絞ることで伝わる話に変えていく。そのための思考整理の方法が学べます。
分かりやすさを得るためのちょっとしたコツをつかめば、誰でも簡単に説明上手になることができます。分かりやすい文章構成で、読めばどんどん上達して「説明が下手」という悩みからも卒業することができます。
「説明が具体的かつポイントが絞られていて大変わかりやすく、いまこの瞬間から意識して実行に移せるものだと感じました。
主なポイントとして
・全体の網羅よりも的を絞る「代表性」を大事にする
・ポイントは3つ、トレーニングとして一つのテーマで項目を書き殴って3つ大事なものを選ぶ
・松竹梅や過去今未来、why,what,howなど整理の体型を活用してみる。そのうち自分でアレンジしていく
・動詞ではなく、動作で説明!具体にイメージできるかどうかの違い」
初回公開日:2018年03月06日
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