わかりやすく説明する力と問題解決力が、1冊でビシッと身につく本(知的習慣探求舎: PHP研究所)
「説明する力」と「問題解決力」を一挙に身につけるための思考方法を紹介している書籍です。上司への報告の仕方から、ビジネスメールの内容やプレゼン文書の作成から人を引き付ける話の仕方と交渉術など説明が上手くなるための具体的なスキルが紹介されています。
ビジネスで必要とされるコミュニケーション能力や提案力などを磨くのにはおススメの一冊となっています。
「とても解りやすくてすぐ実践できました。今まで話がまとまらなくて伝わらなかったことも要点を押さえて伝えられたときは買ってよかったと感じました。」
言いたいことが確実に伝わる 説明力 (五十嵐健:明日香出版社)
講師を育成する講師が「分かりやすく伝える技術」について解説しています。言いたいことが伝わらない、自分の意図したものと異なる解釈をされた。こうした食い違いはどこから生じるのか。確実に伝えるために必要な具体例を70項目にまとめられています。
また分かりやすく伝えることだけではなく、いかに相手の心に響く話ができるか、相手を動かすことができるかに重点を置いたとても実践的な内容になっています。
自身も「プレゼンテーション」や「伝える力、説明力」に関する著書を何十冊と読んだが、本書の特徴は何と言っても「実践できるノウハウが満載である」ことに尽きる。本書の構成としては、プレゼンテーションを行うにあたって、必要なスキルが70の項目にまとめられている構造になっており、その各項目で【具体的に】どのようなアクションを起こせば、プレゼンテーション能力が上達するかが記載されている。例えば、スタンスとして「相手軸で考えること」、プレゼンテーション資料に関する具体的なまとめ方、プレゼンテーション後の質疑応答への伏線の張り方など【具体的な】提言が豊富に記載されている。これも16年間ものあいだ、研修講師として多様な業界のビジネスマンに指導し続けてきた著者でなければ気づき得ないことなのだろう。今まで何十冊と「プレゼンテーション」や「伝える力、説明力」に関する著書を読んだが、本書はその中でも特におススメな一冊である。
説明が下手なことで仕事で損をしない方法
せっかく仕事そのものはできるのに説明が下手なばかりに、プレゼンで失敗したり企画が採用されなかったりすることがあります。良いサービスや商品であっても、情報の受け手が欲しいと思わなければ意味がありません。
そういった意味では説明が下手であるのは、商談の一番のポイントであるクロージングをきちんと締めることができないという欠点につながります。
説明が下手だと評価されないこともある
仮に新製品を携えてお客様のもとを訪れても、特徴を上手く説明できなかったり、しどろもどろになってしまっては買いたいと思わせることはできないでしょう。
また日頃の上司への報告などでも説明が下手か上手いかで印象が大きく異なります。たとえ十分な成果を上げられなくても説明が上手ければそれほど悪い印象を持たれないこともあります。ビジネスの世界ではそうしたことは決してズルいことではありません。自分の功績についての説明が下手であるばかりに、正しく評価がされないことは往々にしてあります。
察して欲しいは通用しない
日本人はよく阿吽の呼吸を重んじると言われます。また「空気を読む」「察する」など言葉のやり取りをしなくても、気持ちを通じ合わせるようなコミュニケーションが好まれるという面は確かにあります。
しかし仕事においては「察して欲しい」は通用しません。主張があるのであれば堂々と、そしてはっきりと行う必要があります。説明が下手だと言われる場合には察しない相手が悪いのではなく、上手く伝えられない自分に落ち度があると考える必要があります。
説明が上手だと得をすることもある?
逆にいえば説明を上手く行うことで得をすることもあります。たとえば分かりやすい説明を行う人は、周囲からは「頭がいい」と評価を受けることがあります。逆に説明が下手だと「要領が悪い」という印象になってしまいます。そうすると任される仕事の質に差が出たりすることもあります。
職業別説明が下手な場合の対策
職業によっては毎日のように他人に説明しなければならない仕事があります。こうした場合に説明が下手だと仕事への適性が問われかねないことになります。何らかの対策をとることが必要です。
教師
教師は決められたカリキュラムを決められた期間内に進められれば良いというわけではありません。学生の理解度を高めるための工夫が必要になります。教科書をそのまま読むだけの説明は避けた方が良いでしょう。自分が学生時代になぜその教科に興味を持ったのか振り返って、学生が興味を持てるような動機づけをする必要があります。
教授
大学の教授といえども、自分の専攻の研究だけをしていればいいわけではありません。やはり聴講したいと考える学生の数はその教授の評価の目安の一つになります。かといって学生に媚びるような内容にするわけにもいかないため、授業内容に一工夫する必要があります。
分かりやすい言葉や例えを用いるなど、かみ砕いた話の仕方も必要です。あまり専門用語ばかりを用いても話そのものを聞いてもらえなければ意味がないからです。
営業
初回公開日:2018年03月06日
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