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社会性の身につけ方・診断できるチェック項目・具体例|幼児

カテゴリ:自己啓発

更新日:2024年09月07日

この時期はある程度言葉が自由に使えるようになりますが、自分の思いを人にうまく伝えることができずトラブルになってしまうことがあります。

友達が使っているものを黙って取ってしまった時は「貸してって言うんだよ。」取られた友達には「今、貸すのが嫌なら後でって言うんだよ。」など大人が伝え方を示すことでどういえばいいのかを理解することができるようになります。

またこの時期になると順番というルールがわかってきます。「○○ちゃんの次だよ。」「一列に並んで待とうね」などの声掛けをすることで列に並んで自分の番を待つことができるようになります。簡単なルールのある遊びができるようになる時期でもあるので、遊びを通して待ったり我慢したりする経験をさせ、社会性が身につくようにします。

4歳

4歳になると自分が他人からどのように見られているかという感情が生まれ自意識が芽生えてきます。それと同時に他者の考えや気持ちが自分とは違うものであることがわかってきます。

そして自分の考えを他者に押し付けてはいけない、他者の気持ちを考えなければいけないということが少しずつ理解できるようになってきます。自制心が芽生え「嫌だけれどもやってみる」などと考えられるようになります。

またこの時期は一人で遊ぶよりもみんなで遊んだ方が楽しいと感じるようになります。協調性が育ち、お互いに相手のことを考えて行動できるようになるので、同じことに取り組んだり役割分担をしたりして長い時間遊ぶことができます。

語彙が増えて言葉を自由に使い友達とコミュニケーションをとれるようになるため自分の考えを言い合ってルールを作り、それを守って一緒に遊ぶこともできるようになります。

5歳

5歳児は友達と仲良く遊ぶためにはルールを守ることが大切だとわかってくる時期です。遊びをとおしてルールの大切さを理解することで、生活の中にもルールがあることを知りそれを守ることに気づいていきます。また先を見通す力が発達する時期なので予測しながら自分で考えて行動することができるようになり自己管理の意識が育ってきます。

自分なりに物事を判断する力が芽生えてくるので道徳的なものの見方をし始めます。集団遊びの中でも勝つことや強いことが必ずしもベストではないことに気づき、道徳的に正しくないことはよくないことと考えるようになります。

そのため道徳に違反する行動に敏感になり他人を批判することを覚え始めます。トラブルが起きた場合はできるだけ子ども同士で話し合い、お互いの言い分を聞くことで相手の話を聞こうとする社会性が身につきます。

6歳

6歳になるとより複雑なルールや協調性、協同性が必要な遊びを展開する中で相手や自分の立場を考えることを学んでいきます。例えば劇遊びなどの一つの物をみんなでつくりあげるために本当はやりたくない役を引き受けることも必要になってきます。このような経験をしてやりとげることで達成感を味わい自信ももて、友達との関係も深まります。

また5歳ごろから特定の友達と行動することが多くなり、グループをつくって集団で遊ぶようになります。しかしグループ内での人間関係がはっきりしてきてみんなに好かれている子とそうでない子など仲間関係にも個人差が見られるようになります。

そのため必要に応じて大人が介入し、お互いのいいところを認め合うように援助することで友達との関係性が良くなり相手の気持ちを考えられるようになります。6歳はできるだけ集団で活動させることで主体性や社会性が育っていきます。

学童期

乳幼児期に身に付いた社会性を基盤とし、学童期はさらに将来の社会適応をするための準備を始める時期です。低学年と中学年以降の社会性の発達と身につけ方について説明します。

低学年

小学校低学年の時期は幼児期に身につけた社会性を基盤とし、大人がいけないということはいけないことと認識し良いことと悪いことについての理解と判断ができるようになります。低学年は遊びを中として人として、してはいけないことについての知識や、集団・社会のルールを守る態度などの基礎を身につけるようにします。

中学年以降

中学年になると身体も大きく成長し自己肯定感をもち始めるようになります。しかしその反面、発達の個人差が大きくみられることから自己肯定感をもつことができず劣等感をもちやすくなる時期でもあります。

このことから、人は人、自分は自分と気づかせたり、その子どもの存在を認めることで自己肯定感を高めることができます。またお互いの良い所に目を向けるような働きかけをすることでお互いを尊重し思いやる気持ちが生まれます。

中学年以降は集団活動に主体的に参加し、自分たちでルールを決めてルールを守って遊ぶ一方友達同士の結びつきが強くなり閉鎖的な集団をつくるようになります。この集団では自分たちだけで活動の計画をし実行しようとします。そのため自分の役割を知り、それを果たすことで他のメンバーから認められ誇りをもつようになります。

集団活動によって仲間との協力や責任感などの社会性が養われ、社会適応をする準備をします。

社会性があるか診断できるチェック項目

社会性があるということは、社会生活を円滑に行うための能力があるということです。その能力はいくつかの項目に分類することができます。その項目を紹介します。

コミュニケーション能力

自分の思いを伝え、相手の考えを理解する能力です。チェック項目としては、悩み事がある時に誰かに相談できる、他人の話を最後まで聞くことができる、疑問に感じたことを友達に質問することができる、などが挙げられます。

アサーション

相手の立場を考えながら自分を素直に表現する力です。チェック項目としては、困ったときに助けを求めることができる、人に迷惑を掛けた時は謝ることができる、友達と意見が違っても自分の意見を言うことができる、などが挙げられます。

共感性

相手の感じ方を相手に身になって感じ取ることができる心情のことです。チェック項目としては、困っている人がいると心配になる、友達が嬉しそうなときは一緒に喜ぶことができる、友達の気持ちの変化を感じ取ることができる、などが挙げられます。

将来展望性

初回公開日:2018年03月28日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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