(2ページ目)完璧主義か診断するチェック項目・やめたいとき・治す方法

完璧主義の人は課題に対して100％完璧を求めます。80％や90％では満足することができず、100％完璧な結果を残せないと判断したときは、課題そのものを投げ出してなかったことにしてしまうといった行動にでることがあります。完璧主義の人にとっては、自分自身が完璧だと思える結果がでなければ、課題に取り組み続ける意味がないと考えてしまうからです。

完璧主義とは短所になるのか

常に高い理想を持ち、完璧に物事を遂行しようとする完璧主義な人ですが、完璧主義とは短所なのでしょうか。

高い理想を実現するために周りにも完璧を強要してしまうことで、人間関係がうまくいかなくなってしまったり、完璧にできないことを投げ出してしまったりという意味では、短所だと言えますが、理想に向けて努力する姿勢や細かい部分にまで目を向けて課題に取り組む姿勢というのは、長所だとも言えます。

結論としては、完璧主義とは長所にも短所にもなり得るということです。

自分自身は疲れてしまう

完璧主義な人を長所と言うのか短所と言うのかを、他人からの目で言えばどちらでもないという考えになりますが、常に完璧を求める生活というのは自分自身への負担が大きく、疲れてしまうといったことで考えると、自分自身にとっては完璧主義でいるというのは、たいへん辛いことで短所だと言えます。

完璧主義かを診断する

自分自身を完璧主義者だと感じることはありますか。実は無自覚で完璧主義な人や「自称」完璧主義な人も、たくさん存在しています。

ここでは、あなたの完璧主義度をチェックする診断項目をご用意しました。あてはまる項目が多いほど完璧主義の傾向が強いと言えます。ぜひ、自分の完璧主義度をチェックしてみてください。

完璧主義度のセルフチェック

完璧主義度のセルフチェックを紹介しますので、あてはまるものがないかチェックしてみてください。

・いつも神経が張っていてリラックスできない
・自分自身の小さなミスも許すことができない
・常に肩こりや頭痛に悩まされている
・自分のことが好きになれない

・よく真面目な性格だと言われる
・どれだけ頑張っても充分だと思えない
・他人に頼ったり任せたりすることが苦手
・うまくできないと投げ出してしまうことがある

・どんなに些細なことでも手を抜くことができない
・一度失敗するといつまでも落ち込む
・人からどう見られているかが気になる
・物事の正解は常に1つだと考えている

・負けることが許せない
・100％できなければできてないのと同じだと思う
・過去の自分を振り返り反省することが多々ある
・うまくいかないと失敗してしまうのではと不安になる

・間違いを指摘されると腹が立つ
・気分の浮き沈みが激しくいつも疲れている
・いつも時間に追われている
・今の自分に満足できていない

完璧主義をやめたいと思うのはどんな時なのか

完璧主義な人は、自分が完璧を目指す姿勢をどのように感じているのでしょうか。好きで完璧主義でいる人は、苦痛に感じることはないのでしょう。しかし、完璧主義な自分に嫌気がさしている人も多くいます。

ここでは、完璧主義な人が自分の完璧主義な考えを止めたいと思うのはどんな時なのかを紹介していきます。

人間関係が悪くなってしまった時

自分の理想のために完璧主義を周りに強要してしまって、周囲との人間関係が悪くなってしまったときに、完璧主義な自分が嫌になってしまうことがあります。

自分の望む結果を出せなかったとき

完璧主義の人は結果がすべてです。完璧な結果が出せない自分は無能であると考えてしまう部分と、冷静に今の結果でも悪くはないのに完璧主義だから辛いのだと理解している部分もあるため、完璧主義な自分から解放されたいと考えることがあります。

まわりの目を気にしすぎて気が休まらない時

完璧主義な自分でいるために極端に周りの目を気にしてしまい、どれだけ疲れても辛くても休みたいと言い出せないときに、完璧主義な自分に嫌気がさしてしまいます。

完璧主義を治す方法はあるのか

自分自身にとっては負担の多い完璧主義な考え方ですが、どうしても辛いと思った時に完璧主義な考え方を捨てる方法はあるのでしょうか。

ここでは、完璧主義で疲れてしまった人が完璧主義を治す方法を紹介していきます。

仕事に優先順位を決める

完璧主義な人はすべてを完璧にしてしまおうという考えから、すべての課題に一度に取り組んで疲れてしまいがちですが、課題の内容で優先順位を決めることによって、負担を減らすことができます。優先順位の決め方は、「すぐにやるべきこと」と「明日以降にやればいいこと」を明確に分けることです。

理想ではなく明確な目的を意識する

課題に対しての自分の理想ではなく、その課題の目的を明確に意識することで負担が減ります。完璧主義な人は結果に至るまでの過程ですら完璧にしようと意識してしまい、その結果課題の目的と言う部分があいまいになってしまうことが多々あります。

何かの課題に取り組むときに目的をしっかりと見据えていると、その目的に必要ない部分や影響のない部分が理解できるようになるので、その部分は他人に任せるなどすることで、自分の負担を減らすことができます。