何もしたくない時の原因
体が変化についていかない
環境の変化があった時や休日のあとは、これが原因である可能性があります。例えば、新学期になって周囲の環境が大きく変わった時は、今まで慣れ親しんだ環境から新しい環境への適応がうまくできない場合があります。こうした状況に直面すると、もう何もしたくないという気持ちが強くなります。
また、長い休みのあとなどは、ずっと快適な生活をしていた反動から、ストレスの多い普段の仕事に戻りづらくなります。このように、変化が大きすぎると、何もしたくないという気持ちが起こりやすくなります。これは、五月病になる原因でもあります。
頭の中が整理できていない
何もしたくない時は、頭の中が混乱していて、集中力が極端に落ちている時です。例えば、対応すべきことが山積しているとき、忙しすぎて、何から始めればいいのか分からないという状態になります。そうなると、頭の中がパンクしていまい、ついには何もしたくないという気持ちになってしまいます。
また、やるべきことがあるのに、別のことが気になりすぎて集中できないという時は、やはり何もかも投げ出したくなります。こうした理由から、何もしたくないという気持ちは、計画的でない人や、気持ちの切り替えができない人に起こりやすいとも言えます。
理想が高すぎる
これは真面目な人にありがちなことですが、物事に設定したハードルが高すぎた場合、やる気がだんだんと削がれていき、最終的に何もしたくない気持ちになってしまいます。完璧を追及するあまり、中途半端にはできないという気持ちが強くなり、いつまで経ってもスタートできない時も同様です。出発点で足踏みを続けるうち、いつしか何もしたくないと思うようになります。あまり完璧主義でも、何もしたくないと感じる可能性は高いのです。
自分に甘すぎる
楽がしたい、好きなことだけやっていたいという気持ちが強い場合、やはり何もしたくないと感じる時があります。例えば、嫌なことや辛いことに直面した時は、とにかく楽な方に逃げたいという心理が働き、何もしないという選択をしてしまうものです。
また、好きなことばかり優先したい気持ちが強いと、本当にやるべきことが他にあっても、何もしたくないと思ってしまいます。楽がしたいと思うことは、人間なら誰しも感じることであり、むしろ自然なこととも言えます。しかし、そればかり追求してしまうと、何もしたくないという気持ちが起こります。
ストレスが強すぎる
強いストレスがやる気を妨げている時は、何もしたくないと感じます。肉体的なことでも精神的なことでも、やらなければならないことに大きな苦痛が伴う場合、やってやろうという気持ちにはなれないものです。また、不安が大きいときも気力は削がれてしまいます。どこまでやれば成功なのか分からない、どれだけやってもゴールが見えてこないなど、最終的な目標が明確でない場合、何もしたくないという気持ちは起こりやすくなります。
燃え尽きてしまっている
これは、やる気を出していつも以上に頑張ったあと、燃え尽きてしまったように気力が低下するという場合です。モチベーションが上がったとき、それが一時的なものでしかない場合は多いものです。ずっと高いモチベーションを維持するとなると無理があります。そのような理由から、何もしたくない状態から無理矢理にモチベーションを上げた場合、その反動でまた何もしたくなくなるという事態はよく起こります。ダイエットにおけリバウンドのようなもので、やる気を出そうとして逆効果になてしまうパターンです。
何もしたくない時の対処法
原因を考えてみる
何もしたくないという時は、そうなった原因があるはずです。例えば、連休明けであったり、やることが多すぎたり、ストレスが大きすぎたりと、何もしたくないと感じる原因はさまざまです。それらの原因を把握することで、おのずと対処法が見つけ出せるはずです。
対策としては休むこも有効ですが、根本的な解決にはならない場合もあります。まず原因をつき止めて根本から修正してやれば、より確実でしょう。
自分へのご褒美を用意してみる
ただひたすらに努力を続けるのは難しいものですが、その先に何か良いことが待っているなら、人は頑張ることができます。そのため、何もしたくないという時は、ご褒美を設定してみましょう。やるべきことを済ませたら楽しみが待っていると思えば、やる気を引き出すことができます。例えば、大好物を食べることにしたり、思う存分ゲームをする時間を作ったりと、自分が一番好きな、心惹かれるものを設定すると良いでしょう。単純なことのようですが、モチベーションを上げるにはかなり効果的な方法です。
夢や目標を紙に書き出す
希望をただ紙に書くというのは、単純な行為ではありますが、何もしたくない状態から気持ちを奮い立たせるには有効な手段です。自分のもつ願望を文字にして書き出す時、人間の脳は、ドーパミンを分泌させます。これによって、人は快楽を感じます。すると、その快楽をもっと感じたいと思うようになり、自然と行動を起こすことができるようになります。どんなことをしたいか、この先どうしたいかという希望を明確にすることは、脳をやる気にさせる効果があるのです。
健康的な生活をする
体調が優れないときは、気分も沈みがちです。具合が悪い時などは、何もしたくない状況の最たるものでしょう。このため、普段から体調に注意することが、何もしたくない気持ちを抑えることにもつながるのです。
夜更かしをやめ、早寝早起きの規則正しい生活を心がけましょう。寝不足は余計にやる気を削いでいきます。また、偏った食生活を見直し、バランス良く栄養を摂取できるようにしましょう。栄養が不足することでイライラしたりするように、食事は精神的な面でも重要なことです。さらに、定期的に運動をする習慣があれば、ストレスが溜まるのを防ぐことができます。ストレスは、何もしたくない気持ちを強くする要因のひとつです。その都度解消していきましょう。
このように、体が健康ならば、何もしたくないというネガティブな感情は生まれにくくなります。普段の生活には十分注意しましょう。
心の隙間をつくらない
何もしたくない気持ちが生じるのは、何か特別なことがあったときとは限りません。何も問題のない時間を過ごしているのに、ふとしたことから倦怠感を感じることもあります。何でもないような些細なことから、昔の嫌な記憶や辛い記憶がよみがえるという体験は、誰しもあるものでしょう。そうしたことが原因となって、気分が沈んでしまうことはよくあります。これを防ぐには、雑念が入り込む心の隙間をつくらないよう意識することが大切です。
ポイントは、自分を否定するような思考を避けることです。他人と比較してみたり、自分の短所について考えたりといった行為は、自己嫌悪につながっていきます。なるべくポジティブな思考を意識すれば、何もしたくないという気持ちも抑えることができるでしょう。
頭を使わないことをしてみる
初回公開日:2017年05月26日
記載されている内容は2017年05月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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