「誰でもやっていること」なのに今話題!
セルフトークという言葉を見聞きしたことはあるでしょうか。あまり聞きなれないカタカナ言葉に、「セルフが自分で、トークが話すだから自分との対話?なにそれ、スピリチュアル?」と首を傾げてしまう方も多いことでしょう。実は、その今「思ったこと」こそ、セルフトークです。
この記事では、今、話題になっている「セルフトーク」について、「セルフトーク」が「何であるのか」から、どうして話題なのか、どんな効果のあるものかなど、詳しく取り上げます。「え?どういうことなの?「今思ったこと」って?」とお思いの方はぜひこの先もお読みください。
セルフトークって何?
セルフトークとは「自己会話」や「独り言」と呼ばれるもので、心の中で話していることです。例えば、仕事をしているときに「疲れたな」と思ったり、運動しているときに「今日は調子がいいかも」と思ったりするときの、「疲れたな」や「今日は調子いいかも」といった言葉たちのことを指します。
セルフトークは、実際に声に出すことこそ多く₌ないものの、どんな人でも1日に4〜6万回はしているといわれています。
セルフトークにはこんな効果がある!
どうして「セルフトーク」が話題になっているのかというと、「セルフトーク」をコントロールできると、自分をコントロールできるようになり、理想を叶えやすくなるからです。
セルフトークは、1日に4〜6万回も自分に投げかけられる言葉です。数がそれだけ多いのですから、当然言葉をかけられている自分の精神に影響しやすい言葉たちであるといえます。つまり、この言葉たちが、ポジティブであれば自分もポジティブになるし、良い状況を保ちやすくなる、ということです。
例えばこんな時を思い浮かべるとわかりやすい
梅干しを食べたときのことを想像してみてください。梅干しが口の中に入っているときのことを、よく想像しようとすればするほど、口の中が酸っぱくなってくるのではないでしょうか。
このように、ただ想像をしてみるだけで、人間の体は反応します。セルフトークは「想像する」のと同じで、頭の中で考えていることです。ですので、この言葉を良いものに変えるだけで、「そうである」と体が勘違いを起こして、やる気が出たり元気になったりすることができるといえます。
セルフトークは色んな分野で研究されている!
セルフトークをコントロールすることで自分を良い状況に持っていけそうだ、ということはは、先ほどしたような想像で誰でも感じられますが、セルフトークについては実際に色々な分野で研究されており、効果があるとされています。この項では、その研究で得られたセルフトークについての論文をいくつかご紹介いたします。
セルフトークについての論文
セルフトークについての論文については多数の方が発表されていますが、今回は北星学園大学社会福祉学部の田澤安弘さんの論文をご紹介します。
臨床心理学の視点から
こちらは、臨床心理学の視点からみた、セルフトークについての論文です。臨床心理学とは、心理学の中でも心の病を直すことに重点を置いた心理学の一分野です。北西学園大学社会福祉学部の教授で、臨床心理学を専門分野になさっている、田澤安弘教授が書かれた論文となっています。
コーチング学の視点から
こちらは、宇都宮大学教員学部の学生さんが書き上げた論文です。論文の指導を行ったのは、筑波大学のコーチング学を専門分野になさっている、山田幸雄教授です。コーチング学とは、対話によって相手の能力や素質をあげて、理想の自分になってもらおうと図る技術についての学問です。
スポーツ健康科学の視点から
こちらは立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科の学生さんの論文です。論文の指導は立命館大学スポーツ健康科学部の医学博士である、佐久間晴夫博士です。スポーツ健康科学は健康管理と指導について、スポーツの視点から学ぶ学問となっています。
初回公開日:2018年03月28日
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