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情緒不安定か診断するためのチェック項目・症状・接し方

カテゴリ:自己啓発

更新日:2024年10月19日

情緒不安定の人の症状

情緒不安定な心理状態では、何も特別な根拠はないにもかかわらず、将来に起こる可能性を頭に浮かべて、例えば病気になったり、事故にあったり、仕事で失敗したりといった不幸に対して、必要もないのに深刻に悩みます。

情緒不安定に陥った人は何の理由もなく、とにかく心配になったり、動揺したり、不安に考えてしまう気持ちが無意識に発生し、やめたくてもやめられない状態になります。そのために情緒不安定な人が悩みとする内容は、他の人の目から見れば意味のない事としか考えられません。

しかし情緒不安定な人のように、常時、心配事や不安事を抱えている状態では、精神的に大きなストレスとなります。いつでもイライラしたり、落ち込んだりしてとてもリラックスできません。

情緒不安定では心のみでなく身体的にも異常が現れる

このような状態が長期間続くと、精神的にはもちろん、肉体的にもさまざまな不調が現れます。ストレスによって全身の筋肉が常にし緊張し、ひどい首肩の凝りや緊張性の頭痛、手足のけいれん、腰や背中、関節の痛みなどとてもつらい症状が発生します。

強い緊張状態の継続は、さらに呼吸や睡眠にも大きく影響し、動悸が激しくなる、呼吸が浅くなって息苦しい、寝つきが悪い、眠りが浅い、睡眠障害などを引き起こす原因となります。これら情緒不安定によって起こる症状について具体的に説明していきます。

情緒不安定の症状①すぐに泣く

情緒不安定の症状で最も多いのは、すぐに泣くことです。子供と違って、成人になると通常は泣く機会は非常に少ないはずです。ですが情緒不安定の人は、些細なことが原因ですぐに感情が高ぶって、泣き出してしまいます。仕事でミスをして上司にとがめられた、彼氏にちょっと冷たいことを言われた、友達からつまらないことでダメ出しをされたなど、他愛のないことですぐに泣きます。

また情緒不安定の人は、職場や人ごみの中など公の場所でわんわんと泣き出してしまうのが特徴です。情緒不安定の人は人目もはばからず泣くことで、無意識に心に溜まったガス抜きをしていると考えます。誰でも泣きたくなるほどつらい時がありますが、それが頻繁に起こるのが情緒不安定です。

②すぐに怒り出す

情緒不安定な人の症状で次に多いのが、つまらないことですぐに本気になって怒り出すという症状です。人前ですぐに感情をむき出しにして怒り出すというのは、非常に大人げないという他にありません。それなのに、いつでもすぐ声を荒げて怒鳴り散らしてしまうというのは、間違いなく情緒不安定が原因です。

会社で、上司が部下に対して毎日のように怒りを露わに激しくこき下ろしたり、満員電車の中で見知らぬ人と口論してしまうというのは、情緒不安定の状態です。きっと日常的に大きな不安や悩みを抱えていると考えます。これがあまりに酷い人は精神疾患を患っている可能性もあります。こうして見方を変えると、すぐに怒る嫌な上司も労いの対象に見えなくもありません。

③感情の起伏が大きい

情緒不安定な人の特徴として、感情の起伏が大きいというものがあります。さっきまであんなにしょんぼりしていたのに、気がつくと急にハイテンションになったりします。ですが時間が経つとまた急激に気分が沈み込んで、黙りこくったりと気分がコロコロ変わっていきます。感情の起伏があまりにも激しい場合は、躁うつ病などが考えられるので、一度心療内科を受診すべきと考えます。

躁うつ病の場合に気をつけなければならないのは躁状態の時です。気分の落ち込み方が激しすぎると、その分ハイテンションになった時に何をするか分からないという危険があります。躁うつ病では気分の落ち込みが激しい時には自殺などの心配があり、注意すべきですが、感情の起伏の高低差が大きすぎる場合はより気をつけて観察すべきだと覚えておきましょう。

④自分の事で考え込みすぎる

情緒不安定な人は、常に必要のない不安や悩みを抱えていて、すぐ無意識に考え込んでしまいます。そんなつらい気持ちをつい外に出し、周囲にいる人を戸惑わせてしまいます。情緒不安定の人は時には悲しんだり、苛立ったり、また可笑しくなったりと色々な感情が心の中で揺れ動いています。その気持ちを言葉に表すのが苦手な人も多く、感情的な態度として表に出てしまいます。

情緒不安定な人の気持ちは他の誰にも理解できないため、周りで見ている人は、なぜイライラしているのかと不思議に感じます。本人はあくまで自分に対して感情的になっており、決して誰かに怒っているわけではありません。感情の起伏が大きすぎる時は精神疾患の可能性がありますが、少し気持ちの揺れが目立つ程度なら、そっとしておいてあげるのが良いでしょう。

⑤深夜に電話をしてくる

情緒不安定な人は、心の中にいつでも不安や悩みを抱えています。職場などで人と話したり、接する時間が長いと、自宅に戻ってから昼間のにぎやかさを思い出して、家で一人でいる静かさに不安を覚えます。やがてその不安が最大まで高まって、知り合いに片っ端から電話を掛けて話をしようとします。

それがたとえ深夜であっても、心の不安や寂しさで息が詰りそうになり、どうしても電話を掛ける手を止めることができません。相手の迷惑もお構いなしに、あちこちに電話を掛けてしまいます。

⑥パニックになりやすい

情緒不安定の人は、不安や悩みによるストレスで常に心が圧迫され、非常に複雑な心理状態に置かれています。周囲の人からすれば、どうしてそうなるのと考えることが、情緒不安定な人自身もなぜそうなったのか、見当がつきません。そのため仕事などで些細な失敗や、誰かから言われたなんでもない言葉にすぐ感情的になり、泣き出してしまいます。

決して、泣いて見せればこれ以上言われないだろうという狡猾な考えではなく、心が動揺してどうすればいいのか分からなくなって、パニックを起こしてしまうため泣いてしまいます。もしあなたの身近に情緒不安定だと考えられる人がいたら、気持ちを落ち着けるためになるべく優しく声を掛けてあげましょう。

⑦メールの返事や電話が来ないと極度に不安がる

情緒不安定な人は、来るはずの連絡が来なかった場合はすぐ極度の不安に陥るため、注意が必要です。またメールの返事などはその内容についても必要以上に敏感なため、言葉の使い方に配慮が不可欠です。

情緒不安定な人は、自分が送ったメールが良くなかったのかと真剣に悩んでしまいます。返ってきたメールに対しても不要な思案を頭に巡らせて、いろいろと解釈してしまう事が多くあります。

通常よりもずっとマイナス思考な情緒不安定な人

基本的にマイナス思考の強い情緒不安定な人は、メールの文章が短すぎたり、絵文字が入っていなかった場合は「冷たい」とか「自分を避けている」と考えてしまうこともあります。また、頻繁に連絡を取れていた人が、忙しくてあまり連絡が取れなくなると、「自分の事を忘れてしまったのか」なんてすぐに悲観的になってしまいます。

情緒不安定な人は人とのつながりがなくなることを非常に恐れていて、誰かが離れていってしまうような気配が少しでもあると、ひどく不安になります。

初回公開日:2017年11月08日

記載されている内容は2017年11月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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